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ケンタッキーフライドチキンによる食べ放題形式のレストランが関東に初進出し、11月13日のオープン以来、毎日整理券が1時間半〜2時間ほどで無くなってしまうほどの人気を集めています。
その「KFC Restaurant 南町田グランベリーパーク店」(町田市)を取材しました(関連記事)。

ケンタッキーのあのメニューたちが食べ放題
料金は平日ランチ(11〜17時)が80分制で大人(中学生以上)1980円、小学生980円。土日ランチは80分制で大人(中学生以上)2180円、小学生1080円。いずれもフリードリンク付きで、小学生未満は480円で3歳以下は無料。別途1250円でアルコールの飲み放題も付けられます。
持ち帰り客が7割のKFCにイートイン体験を広めるため、そしてKFCの「商品」「おもてなし」「ブランド」に触れてもらうために生まれたという食べ放題店。聞いただけでワクワクが止まらないお店の正体とは……?
「5つの部位」を選べるオリジナルチキン

行列は店の中まで続いている
オープン30分前の10時30分に到着すると、既に20人弱が列を作っていました。しかも店外だけでなく店内にも行列は続いており、早い方は8時から並んで10時からの整理券配布に備えるそうです。

整理券の番号ごとに入場できる時間が異なる
これだけの人が期待する、その先にあったもの。それは楽園でした。

「どうですかお客さん」と言わんばかりの光景
ズラッと並べられた料理たち。ケンタッキーの店頭でおなじみの定番商品に加えて、通常店舗にはないものを含めた約50種類のメニューを提供しています。
まず目に付くのが、やっぱり「オリジナルチキン」。当然のごとく一番人気のメニューだそうで、通常店舗では選べない「5つの部位」を指定して食べられます。

5つの部位に分けて置かれている
ちなみに人気のある部位は、骨の部分をちょうど持ちやすく、食べやすい「ドラム」。さらに従業員一番人気なのが、ジューシーな手羽先とあっさりした手羽元を一緒に食べられる「ウイング」なのだとか。

子ども人気の高いドラム

従業員に人気のウイング

取り皿に載ったオリジナルチキンの山は壮観
思わずたくさん取ってしまいましたが、誰にもとがめられることはありません。食べ放題なのですから。

夢のわんぱく食い
ちなみにKFCのオリジナルチキンは1羽から9本取れるそうで、9本食べれば「1羽分食べた」ことになるのだとか。「ぜひトライしてみては」とKFCの広報担当松下さんから挑戦状をいただきました。

こちらは同行の編集Kikka氏。以前食べ放題を実施している「小野原店」(大阪府)でチキンを16本、コールスローを3杯食べた猛者である
うまいぞ「オリジナルチキンのためのカレー」
このオリジナルチキンと一緒に食べられる目玉メニューが、「オリジナルチキンのための特製スープカリー」。オリジナルチキンとの相性にこだわり、独自にスパイスを配合したスパイシーな一品です。

これがオリジナルチキンのためのスープカリー

そもそもKFCに「ごはん」があるのが良い
ちなみにこの「オリジナルチキンのための特製スープカリー」は、KFC広報の松下さんから「ホントにおいしい!」「最強ですよホントに!」「ホントにぜひ食べていただきたい!」と、熱のこもったパワーワードでオススメされたメニュー。

ご飯にかけてみる
松下さんによると「チキンを入れてほぐすのもよし、そのままディップして食べるのもよし」なのだとか。これは試してみなければ。チキンをほぐしてルーに漬けてからごはんに載せていただきます。

オリジナルチキンの「皮」をルーに漬け込み……

ごはんとともにいただく!
これはうまい! オリジナルチキンの肉にカレーの味がコーティングされていて、それが主張しすぎずに肉の味とカレーの味、双方が生かされて全体が底上げされる仕上がり。担当者が激賞するのも頷けます。
次に、ディップして食べる方法をやってみましょう。子ども人気No.1の「ドラム」をカレーソースへくぐらせてみます。

オリジナルチキンをカレーソースに浸してみる

うまさでこの表情に
これもなかなか。ライスと一緒に食べるよりカジュアルに楽しめます。サッパリとスパイシーでジャマにならないカレーが、ただでさえうまいオリジナルチキンをさらにうまくする。でかしたぞケンタッキー、やるじゃないか。
ビスケットはハニーメイプルかけ放題
オリジナルチキンのケースのお隣に置かれているのは、もう一つのケンタッキー名物「ビスケット」です。なんとこれ、通常は一袋分しかかけられないハニーメイプルがかけ放題。

ズラッと隙間なく並んだビスケット

「穴が埋まるぐらいかけても大丈夫」とのこと
このほかにもカーネルクリスピーやチキンナゲット、たっぷりのコールスローとおなじみのケンタッキーメニューたちが食べ放題です。

カーネル&クリスピーとチキンナゲット

あのコールスローも取り放題
他もあるぞオリジナルメニュー
またKFCの通常店舗では食べられないオリジナルメニューもめじろ押し。ガーリックライス、リガトーニの辛口アラビアータ、デラックスフォカッチャなどに加え、オリジナルチキンで作った肩小肉の和風グリル、さらにはカーネル・サンダースの自伝のレシピから生まれたポテトの蒸し焼きも。

ガーリックライス

リガトーニの辛口アラビアータ

デラックスフォカッチャ

オリジナルチキンを使った肩小肉の和風グリル

カーネル・サンダースの自伝から生まれたポテトの蒸し焼き
さらには季節野菜のアヒージョなどのベジタブル系メニューに、パンやサラダバーにスープバー、ソフトクリームにドリンクバーまで。
何を取ろうか選ぶ時間も楽しくなります。ちなみに僕らねとらぼ取材班の1巡目はオリジナルチキンを中心に、広報松下さんのおすすめメニューなど6皿とメロンソーダ、そしてお口がさっぱりできてうれしいルイボスティーをチョイスしてみました。


好きなメニューを好きなだけ取った時点で、ちょっとうれしい気分になれました。
ちょっとずついろいろ楽しめるデザート
ここであろうことか、早くもおなかがいっぱいになってきてしまった筆者は残念なおなかを揺らしながら、別腹のデザートコーナーをめざします。



小さくてバラエティ豊かに楽しめるケーキやコーヒーゼリーにプリンまで、少しずつでも集中的にでも思いのまま食べられます。パワフルなものを食べたあとのクールダウンにもぴったり。

小さくて食べやすいパンケーキも4種類のトッピングソースをかけてパクパク食べられます。ここは筆者も杏仁豆腐と一緒に食べることにしました。食後の心地よい眠気とともに甘味を楽しみます。


開放感を楽しめる
そして筆者はここで情けなくもギブアップ。食べられたオリジナルチキンはたった3個という体たらくです。みなさんすいません。
個人的には数十年ぶりに行った食べ放題。やはりなかなかの大食漢でなければ元は取りにくいのかもしれませんが、ケンタッキーのメニューたちを「好きなだけ食べていい」開放感を得られて1980円というのは、お得かもしれません。

ちなみに一度整理券がなくなってしまっても、キャンセルが出て夕方ごろにまた整理券が復活していることもあるそうです。整理券の配布状況はWebサイトからリアルタイムでチェックできます。

(※)価格は全て税別
(辰井裕紀)