読者の皆さんには「懐かしの音源」を聴きたくなる時はないでしょうか?
最近は音楽の便利な配信サービスが充実していて、昔ほどCDを利用する機会も減ってきています。もっとさかのぼればMDやカセットテープ、レコード――今回はそんなレトロな音源をもう一度現代によみがえらせてみようという実に令和っぽい(?)企画です。
音源を提供してくれたのはねとらぼの新営業担当・ミヤシタくん。

最近ねとらぼの仲間入りしたナイスガイです
「親が昔聴いていたレコードなどがあるので、送ってもらいます! あと、音源といえば、子どものころにバイオリンをやっていたので演奏会の映像なども実家にあると思います」とさわやかな顔で言ってきたミヤシタくん。これが自分や家族の黒歴史をさらすことになりかねない危険な企画だということは気付いていないようなのでありがたく生贄になってもらいました。

今回はレトロ音源を簡単にスマホ録音できる「ADレコ」を使います
なお、新人にねとらぼの洗礼をお見舞いするだけではさすがにアレなので、今回はアイ・オー・データさん協力のもと、録音機材の「ADレコ」を使って懐かし音源をスマホに取り込み、いつでも聴けるようにしてあげます。
親の青春時代のレコードをスマホに録音してみよう

こちらがミヤシタ家から届いた大量のレコードやDVD。

ていねいなメモ付き。「LPはシングル曲のほか、曲数うめあわせのためのものも多い」という身もフタもない注意書きが光る

食べ物もいっぱい入ってた
ついでに大量の食料も送ってくるの、実家からの宅配便あるあるで心が温まりますね。
そこらへんにいた編集部員数人でミニ鑑賞会を開いてみました。まずはミヤシタくんのご両親が愛聴していたレコードを聴いてみます。


わりと有名どころが多いけど知らないのもちらほらありますね

ビートルズの「赤盤」とかは知ってるけどレコードでは聴いたことないなあ

レコードって聴くの初めてです。アルバム(LP)とシングル(EP)で回転数っていうのを変えないといけないんですね

聴いてみた

おーすごい、ちゃんと音が出た!

針を落としたときに「ザザッ」ていう音がするの、生で聴くとすごい味わいがありますね

なんかこう、「原点」に触れている感じがする

他のも聴いてみましょう

「走れコウタロー」って「走れマキバオー」の元ネタになった曲なんだね。競馬実況してる部分が当時のラジオ中継聴いてるみたい

井上陽水の「傘がない」、レコードで聴くと重みがすごい……

楽しいなレコード!

初めてのレコード体験に沸くねとらぼ一同
それではこれらのレコード音源を「ADレコ」でスマホに直接録音してみましょう。
ADレコはさまざまな音源をスマホやウォークマンに接続して録音ができる機材。ヘッドホン端子などオーディオケーブルがつながるものならPC不要で簡単に録音が可能です。


レコードの再生には「フォノイコライザー」という機能が必要。プレイヤーに搭載されている場合とない場合があるので接続の仕方には注意
録音の操作はアプリ「CDレコミュージック」から行います。録音ボタンを押してからレコードをかければOK。ちなみにこのADレコ、仕組みとしてはアナログ録音になるのでレコード特有のノイズなどもそのまま収録してくれます。単純にCD音源をスマホに取り込むよりもレトロで味わい深く、通っぽくてよいです。

録音中

……これって録音してる間はずっとこの曲聴いてないといけないんですか?

アナログ録音ってそういうものだからね

なんかめんどくさいですね

コラ! 昔はこうやって1曲1曲カセットテープに自分のお気に入り曲を録音して「マイベスト」を作ったりしてたんだぞ!
若者に伝わらない話をしてマウントを取ってしまいましたが、じっくり曲を聴きながら自分のプレイリストを作っていく作業、久々にやると盛り上がります。また、ADレコには最新の機材だけあって進化している点も。なんと曲名やジャケット写真なども自動で判別して反映してくれるという優れものなのです。

録音を開始すると20秒ほどで自動で曲情報がヒットしました(※自動で曲情報が付与されない場合もあります)

「すごい、勝手に曲名が出た!」と驚くミヤシタくん

再生時に歌詞を表示してくれる機能もあります
また、アルバムの曲を連続で録音する場合も曲と曲の間を自動で判別して曲ごとに分割して保存してくれます。保存する音質もCD音質(FLAC)から、長時間録音できる圧縮音質までが選択できるのでスマホの空き容量などに合わせて調整可能。アナログ録音なのにスマホで聴きやすい形に最適化してくれるのはさすがです。

「ミヤシタ家ベスト」を作るとこんな感じ。すべてADレコで取り込んだ曲

曲名やジャケット写真が自動で反映されるって便利だね

でもCDで音楽取り込んだりしたら普通にそうなりますよね

コラ! 昔は録音した音源は、カセットやMDのパッケージラベルにいちいち手書きで曲名とか書いてたんだよ! そうしないとどれに何を録音したかわかんなくなっちゃうから

また昔の話でマウントを取られた……

こうやって聴きながら録音するとあとで聴き返したときにあの当時にタイムスリップしたみたいに懐かしい気分になるのがいいんですよ

あーそれはわかるかも。今度実家に帰ったら両親と一緒に聴いてみます!

「CDレコ」もよろしく!
同様の商品でCDを直接スマホに取り込める「CDレコ」もあります。こちらも曲情報を自動で取得してくれ、さらに歌詞も表示してくれます。CDも劣化するので思い出のCD音源を今のうちに残しておきたいという方はこちらもおすすめ。
子どものころの演奏会をADレコで録音してみる
続いて、せっかくなのでレコードと一緒に送られてきたミヤシタくんが小6のときのバイオリン演奏会のDVDを見てみます。


うわー懐かしい

これ撮影しているのはご両親?

そうですね。ピアノの伴奏してるのは兄貴です

兄弟で音楽やってたんだ

親が音楽の先生なので2人とも小さいころから楽器をやらされてて。兄貴は優秀でピアノのコンクールでオーストリア行ったりしてましたね

育ちがよすぎる。貴族の生まれか何か?

いや普通の家庭ですけど

演奏も普通に上手いし。でもさすがにちょっと緊張してる?

これ実は直前に兄貴と大ゲンカしたんですよ。だから演奏中目も合わせてなくて

全然相手のこと見てない

シンプルに機嫌悪いだけかよ

僕は小学校でバイオリンやめたのでこれが最後の演奏会でした

そんなときにケンカするな。それ以降音楽はもうやってないの?

大学のときからDJやったりはしてますね

完全なる陽キャの者じゃん。君ほんとにねとらぼの人?

DJに謎の偏見持ってません?


……あの、ちょっといいですか?

何?

これめっちゃ恥ずかしいです

今さら気付いたの?

「ADレコ」を使います!
ミヤシタくんのリア充ぶりが判明したところでこの演奏会の音源もスマホに録音していきましょう。

DVDプレイヤーから直接ADレコに接続可能。iPhoneに接続する場合は別売りの「Lightning-USB 3カメラアダプタ」が必要です
DVDからの録音も基本は同様。「DVDプレイヤーとスマホをADレコとオーディオケーブルでつなぐ」だけ。もちろん音声だけの録音です。

ジャケット写真なども選べます
アプリ上から曲名の入力やカメラで撮影した写真をジャケット写真にもできます。簡単な操作で世界に1つしかない「ミヤシタ兄弟ライブアルバム」が完成しました!
さまざまな使い方ができるADレコ
ADレコにはほかにもさまざまな使い方があります。例えばYouTube限定で公開されている演奏動画などを音源化したい場合。こんなときにもADレコが活躍します。

イヤホン出力がある機器ならなんでもOK
動画などをスマホ音源化しておけば作業用のバックグラウンド再生にも使用できます。
オーディオケーブルがつながるものならどんなものでも録音できるのがADレコ。レコードプレイヤーだけでなく、PCや、さらにもう1台スマホを用意すれば、PCで再生した音、スマホで再生した音を録音することも可能です。「録音したいもの同士をつなぐだけ」というシンプルな仕組みなので、機材やソフトに詳しくない人でも簡単に使えます。
「そういえばあのレコード買ったよな〜」「昔ラジオ番組をカセットテープに録音したよな〜」という押入れの中にしまったままのお宝音源がきっとどこの家庭にもあるはず。ADレコでぜひよみがえらせてみてください。

昔の音源に触れて照れくさくも懐かしい気持ちになったミヤシタくんでした