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ガンプラ作りに興味はあっても、道具選びで迷ってしまう初心者の方は多いのではないでしょうか。パーツの切り出し後に残るゲート跡の処理や、ちょっとしたスミ入れ・つや消し仕上げをプラスするだけで、完成度はぐっとワンランクアップします。
今回は、初心者でも扱いやすいプラモ用工具の中でも、ゲート処理やパーツのちょっとした整形に便利な「削り用工具」のおすすめを紹介します。
便利な道具で仕上がりは驚くほどキレイに
ガンプラ制作は、パーツを切り出してそのまま組み立てる「素組み(すぐみ)」でも十分に楽しめますが、ゲート跡の処理などの「削り」でパーツの輪郭を整え、そこにちょっとした塗装をプラスするだけで、完成度は驚くほど変わってきます。難しいテクニックを覚えなくても、道具を替えるだけで仕上がりに差が出るのが模型作りの面白いところです。
削り工程で活躍するのが、アートナイフ(デザインナイフ)やスクレーパーといった専用工具です。ニッパーで切り出した後に残るゲート跡は、そのままでは白く目立ってしまいますが、アートナイフで薄く削ぎ落としたり、スクレーパーで表面をならしたりすることで、パーツ本来の色を活かしたなめらかな仕上がりに近づけます。ヤスリがけに比べて力加減がつかみやすく、細かい部分にもピンポイントでアプローチできるのも魅力です。もちろん、ヤスリがけも組み合わせればより美しく仕上げられます。
削りやニッパーでの二度切りを行うと、どうしても細かい削りカスやプラスチック片が発生します。作業机の上に散らばったカスをそのつど手で払っていては効率が悪いだけでなく、パーツの細部に入り込んで仕上がりに影響することもあります。そんなときに便利なのが集塵機です。削っている手元にサッと吸引口を近づけるだけでカスを回収でき、机の上を清潔に保ちながら作業に集中できます。
削りでパーツの形を整えたら、次に試したいのが簡易塗装です。エアブラシや筆塗りのような本格的な塗装をしなくても、モールドに沿ってペンを走らせるだけのスミ入れや、汚れやサビの質感を手軽に加えられるウェザリング、仕上げに吹き付けるだけのトップコートなど、初心者でも扱いやすいアイテムが揃っています。ちょっとした一手間を加えるだけで、キットが持つディテールがより引き立ち、見応えのある一体に仕上がります。
老舗ブランドの手に入りやすいアートナイフ|オルファ アートナイフ 10BS
パーツの整形やゲート跡の処理に活躍するのが、オルファの「アートナイフ(文具専用)10BS」です。刃先角度32.8度のペンタイプナイフで、細かい部分もピンポイントで狙いやすいのが特徴。刃は口金でしっかりと固定されるため、削っている最中に刃がグラつく心配もありません。グリップには再生プラスチック材を100%使用しており、環境にもやさしい一本です。
プラモデル向けとしては、タミヤ製のデザインナイフなど、より特化したものも数多く流通していますが、とにかく手に入りやすいという点は大きなメリットといえます。なお、オルファは折る刃式カッターナイフを発明・開発した日本の刃物会社です。
替刃が25枚付属しているので、すぐに使い始められるのも初心者にはうれしいポイント。使用済みの刃を収納できる替刃ケースも付いており、安全に処分できます。価格も500円程度(税込、以下同)と手に取りやすく、最初の一本として選びやすいアイテムです。
なお、削りに使う刃は消耗品です。切れ味が落ちた刃を無理に使い続けると、余計な力が入って手元が滑りやすくなり危険なほか、パーツの断面に負荷がかかって白化(白い筋状の傷)の原因にもなります。追加の替刃(XB10S)は25枚入り1セットがamazonで448円前後と手頃な価格なので、少しでも切れ味が落ちたと感じたら惜しまず交換するのがおすすめです。
研ぎ不要のセラミック製スクレーパー|アルゴファイル マジ・スク
パーツ表面のバリ、パーティングライン、ゲート跡などを「カンナ掛け」の要領で削ぎ落として平らに整えるための切削工具に「スクレーパー」というものがあります。ニッパーやヤスリに比べて、基本的な工具とは言えませんが、1本持っておくとさまざまなシーンで便利に使えます。
スクレーパーの中でも人気を集めているのが、アルゴファイルの「マジ・スク(マルチジルコニアスクレーパー)CKH6015」です。デザインナイフのような形状ながら、刃の素材にジルコニア(セラミック)を採用しているのが最大の特徴。耐摩耗性に優れているため研ぎ直しが不要で、切れ味が長持ちします。錆びる心配もありません。
ゲート痕の処理やディテールの修正、スジ彫り、バリ取りなど、「彫る・削ぐ」用途に幅広く対応。左右対称の形状なので利き手を選ばず使えるのもうれしいポイントです。ブレード厚は1.5mmとしっかりしており、落としても折れにくいのも安心ポイント。ブレード角は60度に設計されているため、誤って触れても指を切りにくくなっています。
なお、発売直後から人気に火がつき、品薄状態が続いている商品でもあります。メーカー希望小売価格は2970円ですが、購入時期によって価格や在庫状況が変動しやすい点には注意してください。
削りカスの飛散を防ぐ卓上集塵機|アルゴファイル ラップボード5 LB5
ニッパーでの二度切りやヤスリがけを行うと、細かい削りカスがどうしても発生します。作業机の上に散らばったカスは、そのままにしておくとパーツの接着面に入り込んだり、塗装時にホコリとして付着したりと、思わぬトラブルの原因になりかねません。そこで活躍するのが、「卓上集塵機」です。
卓上集塵機には、ネイル用などの手軽なものから、歯科技工向けの本格的なものまで、さまざまな製品が販売されています。ネイル用のものには安価なものも多いので、まずはそちらを試すのも手ですが、幅広い用途におすすめなのが、アルゴファイルの卓上集塵機「ラップボード5 LB5」です。
大きく開いた吸引口と、強力なDCファンモーターの組み合わせで、削っている手元にサッと近づけるだけでカスをしっかり吸い込みます。フィルターは本体装着済みのものに加えて交換用も1枚付属しており、汚れたら簡単に交換できるのもうれしいポイント。ボタンひとつのシンプル操作で、すぐに使い始められます。
なお、リューターなどで削り飛ばした微細な粉塵まで完全に吸い切るような強力な吸引力ではないため、過度な期待は禁物。あくまで机の上を清潔に保つための補助ツールとして、削り作業のお供に取り入れるのがいいでしょう。メーカー希望小売価格は1万6500円となっています。