PSPやプレイステーション 3を活用するのに最適なメモリースティック Duoとは?(1/2 ページ)
PSPを思う存分活用するためには、どのようなメモリースティック Duoが最適なのだろうか。そしてまもなく登場するプレイステーション 3との連携を考えたときには、どこをポイントに選ぶべきなのだろう?
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PSPでゲームをプレイするときはもちろん、映像や音楽などを楽しむ場合にも必ず必要となるのがメモリースティック Duo。最近では大容量のものも価格が下がってきており、求めやすくなってきた。では、PSPを思う存分活用するためには、どのようなメモリースティック Duoが最適なのだろうか。そしてまもなく登場するプレイステーション 3との連携を考えたときには、どこをポイントに選ぶべきなのだろう?
PSPの活用には大容量のメモリースティック Duoが必須
ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI)の携帯ゲーム機であるPSPは、みなさんもご存じの通り、単なる携帯ゲーム機ではない。基本となる機能は、UMDを利用して販売されているゲームソフトをプレイするというものだが、PSPにはゲームをプレイする以外にも、動画ファイルや音楽ファイル、静止画ファイルなどのマルチメディアファイルの再生・表示機能や、無線LAN機能を活用したインターネットアクセス機能などが標準で用意されており、ゲームを楽しむ以外にもさまざまな用途に活用できるようになっている。
さらに最近では、無線LAN機能を利用して、ゲーム量販店などに設置されている「PlayStation Spot」からゲームの体験版をダウンロードしたり、インターネットアクセス機能によって、直接ゲームの体験版や映像コンテンツなどをダウンロードして楽しむこともできるようになっている。つまりPSPは、単なる携帯ゲーム機というカテゴリーにとどまらず、携帯マルチメディア端末として活用できるマシンなのである。
ところで、PSPでゲームをプレイする場合のセーブデータは、PSPに用意されているメモリースティック Duoスロットに取り付けたメモリースティック Duoに保存される。また、マルチメディアファイルの再生・表示機能を利用する場合の各種データや、ダウンロードしたゲームの体験版なども、同様にメモリースティック Duoに保存して活用する。つまり、PSPを活用するためには、メモリースティック Duoが必須となるわけだ。
そういった面を考慮し、PSPバリューパックには32Mバイトのメモリースティック Duoが同梱されている。ただ実際には、32Mバイトという容量は、PSPを活用するには不十分だ。
確かに、ゲームのセーブデータを保存するためだけに利用するのであれば、32Mバイトでも十分事足りる容量だろう。しかし、映像ファイルや音楽ファイルなどのマルチメディアファイルを利用しようと思った場合、32Mバイトでは全く容量が足りなくなる。
音楽ファイルは、1ファイル2〜3Mバイトほど、映像ファイルはビットレートや再生時間にも左右されるが、100Mバイトを超す容量となるのは普通で、500Mバイトを超すことも珍しいことではない。音楽ファイルは、32Mバイトのメモリースティック Duoにもかろうじて保存可能だが、映像ファイルはまず活用できないと言える。
また、ゲームの体験版をダウンロードする場合でも、1つの体験版につき5〜10Mバイトほどの容量を必要とするため、体験版をたくさんダウンロードしようと思うと、32Mバイトという容量ではすぐに足りなくなってしまう。つまり、PSPでゲームしか楽しんでいないという場合でも、できる限り大容量のメモリースティック Duoを使用するべきなのだ。
幸いなことに、最近ではメモリースティック Duoの販売価格がかなり安価になっており、1Gバイトという大容量のメモリースティック Duoが6000円前後で販売されることも珍しくなくなってきた。この程度の価格であれば、以前に比べかなり気楽に購入できるようになったと言っていいだろう。1Gバイトの容量があれば、多数のゲーム体験版を保存できるのはもちろんのこと、映像ファイルや音楽ファイルも余裕で保存でき、これまでPSPでゲームしか楽しんでいなかったという人でも、新たなPSPの活用法が見つかるはずだ。
プレイステーション 3を考えたとき、今後の新サービスにもメモリースティック Duoが必要となる
PSPは、今後もさまざまなサービスの展開が計画されている。その中で特に注目されているのが、プレイステーション用として販売されたゲームソフトを、PSP向けにダウンロード販売するというものだ。PSPのインターネットアクセス機能を活用し、SCEIやソフト開発メーカーのサーバにアクセスしてプレイしたいプレイステーション向けゲームをPSPに直接ダウンロードし、PSP上でプレイできるわけだ。もちろん、この場合にダウンロードしたゲームのデータは、メモリースティック Duoに保存されることになるだろう。
また、11月11日に発売が予定されているプレイステーション3との連携も見逃せない。プレイステーション 3には、PSP以上に強力なネットワーク機能が搭載されており、E3 2006で発表されたように、ネットワークを活用したさまざまなサービスの展開が計画されている。その中には各種コンテンツのダウンロードサービスも含まれており、プレイステーション 3でプレイできる体験版ソフトの配布、プレイステーション 3用ゲームソフトで利用できる追加コンテンツなどのダウンロード販売、映像・音楽データのダウンロード販売などの提供が予定されている。そして、そのダウンロードサービスの中には、PSP向けコンテンツのダウンロードサービスも含まれることになると思われる。
現時点では、提供されるサービスの詳しい内容や運用方法などは発表されていないが、基本的には、プレイステーション 3のネットワークサービスを利用してダウンロードしたコンテンツは、プレイステーション 3に搭載されるHDDに保存することになるはずだ。そして、プレイステーション 3が家庭内でのメディアサーバのような役割を担い、PSPを接続してプレイステーション 3のHDDに蓄積されたコンテンツを転送してPSPで楽しむ、といった活用方法になるものと考えられる。例えば、PSP向けのコンテンツをプレイステーション 3ダウンロードした場合、そのデータはプレイステーション 3のHDDに保存され、必要なときにプレイステーション 3からPSPに転送して楽しむようになるのではないだろうか。
また、ネットワークサービスによるコンテンツダウンロードだけでなく、プレイステーション 3向けゲームでもPSPとの連携機能が盛り込まれることになる。例えば、特定のゲームにPSP用のミニゲームが収録され、それをPSPに転送して楽しむ、といったことができるようになるだろう。
このようにプレイステーション 3登場後は、PSPをこれまで以上に活用できる可能性が高くなる。そして、さまざまなコンテンツをPSPに転送して保存するための大容量のメモリースティック Duoが必要となるのは言うまでもない。
サンディスクの「RapidGX」は、大容量かつハイスピードで低価格
では、PSPで利用するメモリースティック Duoにはどういったものが求められるのだろう。
まず、最も基本となるのはメモリースティック Duoの種類だ。現在発売されているメモリースティック Duoには、「メモリースティック Duo」と、より大容量を実現した「メモリースティック PRO Duo」の2種類の規格が存在している。これに加え、著作権保護機能である「マジックゲート」への対応の有無があるが、現在発売されているメモリースティック Duoは基本的にマジックゲートに対応しているものがほとんどで、さらにメモリースティック PRO Duoはマジックゲートに標準対応となっているため、実際にはまったく気にしなくてもいいだろう。
PSPでは、メモリースティック Duoおよびメモリースティック PRO Duoの双方が利用可能。しかし、実際にはメモリースティック PRO Duoを選択すべきである。現在、PSP向けの動画コンテンツ配信サービスとしてソニーコミュニケーションネットワークが運営している「Portable TV」では、コンテンツをダウンロードする場合に、メモリースティック PRO Duoが必須となっている。おそらく、今後登場するPSP向けのコンテンツダウンロードサービスの多くが、メモリースティック PRO Duoの利用が必須になるものと思われるので、必ずメモリースティック PRO Duoを選択するようにしよう。
ちなみに、メモリースティック Duoは容量が最大128Mバイトであり、256Mバイト以上の容量を持つ製品は全てメモリースティック PRO Duoとなる。つまり、大容量の製品であれば確実にメモリースティック PRO Duoとなるため、実際には規格について全く気にする必要はない。
次に重要なのが容量だ。現在発売されているメモリースティック PRO Duoでは、最大4Gバイトの製品が存在している。もちろん、予算の許す範囲内で最も容量の大きな製品を選択すべきだが、1Gバイトの容量があれば、とりあえず満足できる容量が確保できると言っていいだろう。ただし、動画コンテンツを思う存分楽しみたいと考えているのであれば、4Gバイトの製品を選択すべきだ。
さらに、もう1点重要なポイントがある。それはデータ転送速度だ。メモリースティック PRO Duoには、データ転送速度が高速なものと、データ転送速度がやや遅いかわりに安価に販売されているものがある。データ転送速度が遅いと、映像コンテンツや体験版ゲームが楽しめないということはないが、できればデータ転送速度が高速なものを選択したい。データ転送速度が高速であれば、当然PSPにデータを転送する場合も短時間で転送が行える。特に、映像や音声ファイルをPSPに転送して楽しみたいと考えている場合には、大容量かつ多数のデータを転送することになるため、データ転送にかかる時間は非常に重要なポイントとなる。データ転送を高速に行える方が、データ転送時の待ち時間が短くなり、使い勝手が良くなるのは言うまでもない。
そして、これら3つのポイントを全てクリアし、しかも比較的安価に購入できるメモリースティック PRO Duo製品がある。それは、サンディスクの「RapidGX」という製品だ。RapidGXは、PSPで利用することを前提に、高速なデータ転送速度を実現し、さらにPSPをより便利に活用するためのツールが付属するという特徴がある。
RapidGXのデータ転送速度は15Mバイト/秒と非常に高速で、大容量データも高速に転送できる。しかもこのデータ転送速度は、データ読み出し時だけでなくデータ書き込み時にも発揮される。一般的なメモリースティック PRO Duoでは、読み出し速度が高速でも、書き込み速度が5Mバイト/秒ほどしかない製品が多く、データ転送時にかなり時間がかかってしまうが、RapidGXであればデータを転送する場合でも短時間で作業が終了する。
また、標準でUSB接続のメモリースティック PRO Duo対応リーダーライター「MicroMate」が付属する。PCのUSB 2.0コネクタに取り付けることで、RapidGXのパフォーマンスが最大限に引き出され、非常に高速なデータ転送が実現できる。
さらに、RapidGXには標準で「RapidGX Media」というソフトも付属する。RapidGX Mediaは、PCに保存されている動画ファイルや音声ファイル、静止画ファイルなどのマルチメディアファイルを、PSPに転送して活用する形式に変換したり、それらファイルをPSPに転送する機能を持つマルチメディアファイル管理ソフトだ。
特に、PC内に保存されているMPEG2形式などの動画ファイルを、PSPで再生可能なMPEG4やMPEG4//AVC(H.264)形式の動画ファイルに変換する機能が用意されている点は非常にうれしい。PSPには再生可能な動画ファイルを作成するツールが付属しておらず、MPEG4またはH.264形式の動画ファイルに変換するソフトを別途購入しなければならなかった。それに対し、RapidGXを購入すれば変換ソフトが付いてくるため、すぐにPSPでの動画再生を試せるわけだ。
もちろん、こういったリーダーライターやソフトが付属することで販売価格が高くなってしまっては意味がない。しかしRapidGXは、同じくサンディスクが発売している高速タイプのメモリースティック PRO Duoである「ウルトラ II メモリースティック PRO DUO」とほとんど変わらない価格となっている。つまり、リーダーライターやソフトが付属している分お買い得というわけだ。
RapidGXは、現時点では容量1Gバイトの製品のみの展開となる。もちろん、より大容量の製品も今後登場することになるだろう。当然、1Gバイトという容量があれば、動画や音声ファイルを転送してPSPで楽しむ場合でも十分な容量である。つまりRapidGXは、容量、速度、価格、全ての面で魅力のある製品というわけだ。加えて、PSPをより活用できるソフトも付属しており、PSPで利用するメモリースティック PRO Duoとして最適なのである。
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提供:サンディスク株式会社
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2006年10月22日