■ PSOの魅力1「オンラインプレイの手軽さ」 ■

　ネットワーク対応RPGというと，PCでは「Diablo」や「Ultima Online」などの海外製ネットワークRPGが有名だが，国産ゲームで，しかもコンシューマー機で手軽にプレイできるとあって，PSOの世界を訪れるプレイヤーは毎日24時間絶えることがない。ネットワークRPGと聞いて，ちょっと敷居が高いのではと思う人もいるかもしれないが，全くそんなことはない。PCとは比較にならない手軽さで，オンラインゲームを楽しめるのが嬉しい。

　PSOは基本的にはアクションRPGなので，クエストと呼ばれる冒険のシナリオを選んで，敵を倒して経験値を稼ぎ，アイテムやお金を手に入れて，強い武器や防具を売り買いしてレベルアップしていくシステムを踏襲している。

　もちろん，PSOはオンラインだけではなく，オフラインでもプレイできるようになっている。オフラインでは，プレイヤーを助けてくれるNPC（ノンプレイヤーキャラクター）が一緒に冒険したり，クエストに関する情報を提供してくれたりするのだ。

　でも，PSOの真の面白さを体験したいなら，やっぱりオンラインでプレイしたいところ。オンライン上に存在する冒険者は，プレイヤー自身と同じ生きた人間の作り出した分身ともいえる存在。そのため，そこにはさまざまな人間関係が作り出され，互いに協力してクエストに挑戦したり，逆に裏切られたりと，予想できないドラマが待ち受けているのだ。

　冒険はリアルタイムに進行するので，ほかのRPGのようにアイテムを選んでいるときに進行が一時停止するといったことはない。常に周囲の状況を確認しながら，気を抜かずにプレイしなければならないのだ。

　PSOでは，同時に4人まで協力しながら冒険を進めていくことができる。インターネットを通じて全世界の人と冒険することができるので，仲間の冒険者が日本人だとは限らない。

　では，海外のユーザーとどうやってコミュニケーションを取ればいいのだろうか。PSOには「ワードセレクトシステム」が用意されている。これは，コントローラを使って単語を組み合わせ，文章を作成することができるもの。作成した文章は，日本語・英語・フランス語・ドイツ語・スペイン語に対応しており，受信側の言語設定に応じて翻訳されるようになっているのだ。これなら，世界中のあらゆる年齢層のプレイヤーが，言葉の壁を超えて簡単にコミュニケーションできる。PSOがゲーム大賞に選ばれたのは，こうしたアイデアを見事に実現している点も評価されているからに違いない。

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