【 三國志X 】
■文官のための一騎討ち「舌戦」
三國志といえば,武将同士の「一騎討ち」がゲームの華となっている。しかし,これは武官向けのシステムだった。
本作では諸葛亮などの文官にスポットを当てた,「舌戦」という文官のための一騎討ちともいえる戦いが導入されている。
「舌戦」では,「道理」や「利害」,「威圧」といったコマンドを出し合うことで勝負し,相手を論破することで雌雄を決する。
互いのコマンドには,強弱が設定されており,毎回勝ち負けが判定され,勝者が一定の心理攻撃を行う。
■「舌戦」で相手を説き伏せれば一騎討ち同様に相手を引かせることができる。文官でも猛将を相手に渡り合え,より有利な状況を引き出すことができるというもの。
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■知力が高いほど多くのコマンドを保持できるうえ,相手への心理ダメージも大きくなる。右下の盤に投じたコマンドが一列に並べば,コンボで攻撃するチャンス! 魅力も影響する。
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さらに,そのコマンドが盤と呼ばれる場所に配置され,それが一列に並ぶことで特別な効果が発生したりもするのだ。
コマンドには,相手を直接心理攻撃するものもあれば,続く心理攻撃を補助するもの,以降継続的にダメージを与えるものなどさまざま。
また,コマンドを出すたびに行われる勝敗判定の強弱関係が逆転することもあり,積み重ねと,先読みが重要になってくる。
ほかにも,所有しているだけで効果のあるコマンドや一気に状況を打開する特殊なコマンドも存在するので,一筋縄ではいかない熱い戦いが楽しめるのだ。
■新たな戦争形態「戦役」で後半も緊張感たっぷり
もちろん,勢力拡大には戦争も欠かせない。 本作では,この戦争は局地戦を扱う「戦闘」と大局的な戦いを扱う「戦役」とに分かれている。
「戦闘」は,都市以外で行う野戦,都市を攻撃する際に行われる城門戦,城門戦の後に行われる市街戦に分かれている。
また戦いに臨む武将の修得している特技によっても,戦いの様相は多彩に変化することとなるだろう。
一方,「戦役」は大勢力のみが起こすことが可能な戦争で,複数の都市を巻き込み1つの地方の覇権を争う戦いだ。
■戦闘には,野戦,城門戦,市街戦があり,城門を打ち破った後に,まだ敵戦力が残っていると市街戦へと突入する。
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■戦役では,複数の都市を巻き込む大規模な戦いとなる。一気に拠点を制圧し,領土を広げるチャンスだ。
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これによって,後半の勢力拡大をスピーディーに行うことが可能となっている。
ただし,このとき周辺の勢力はどちらにつくか決断を迫られる。その結果,共闘するつもりだった勢力に裏切られ,逆に自勢力の領土が危険にさらされることも!?
■天候や地形が戦いを左右する
戦闘では,「特技」をはじめとする武将の能力や率いている部隊の経験や兵力も非常に重要である。
しかし,地形の影響も忘れてはならない。地方色を色濃く反映している本作では,地形ひとつとってもバリエーションに富む。その地形をうまく生かしてこそ勝利をつかむことができるのだ。
例えば,弓で攻撃する弓兵であれば,高台に位置することで,射程を延ばすことができるし,間に障害物があれば攻撃できないこともある。
これに加えて天候も影響も忘れてはならない。濃霧の中では,不用意に敵のいるマスに進入すると,奇襲されることもある。
また,台風の影響を受けている場合は,河川が氾濫し,マップの川幅が広がったりもする。
さらに,意図的に堰を破壊することで,河川を氾濫させ,得意の水軍を持って敵を殲滅する,などということもできてしまうのだ。呉のような国なら,水軍を効率的に運用する好機ともなるだろう。
■堰が破壊され城門にまで水に浸かっている。「提督」の特技がなければ水に流されてしまい思うように動くことすらできない。
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■台風の到来によって川幅が拡大するなど,天候の影響が地形に表れることもある。
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戦闘は,時間の経過とともに貯まっていく「行動力」が満タンになることで,個々の部隊ごとに行動を起こせるようになっている。
■軍勢は最大5名の武将で編制され,それぞれの武将が最大10000人の部隊を階級に応じて10個まで統率することで,最大10万人の兵隊を率いることができるようになる。
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■より上位の兵科も存在するが,ユニットは歩兵,弓兵,騎兵の3つに大別できる。歩兵は弓兵に強く,弓兵は騎兵に強く,騎兵は歩兵に強いという三すくみの構造になっている。
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この行動力のポイントがたまる速さは武将の「統率」能力と部隊の「士気」によって決まり,これが高いとほかの武将よりも早く行動できるようになり,結果として同じ時間内における行動の機会も増えることになる。
さらに,移動や攻撃といった戦闘行動には,「機動力」を消費するので,高い機動力をもつ武将ほど,一度に多くの行動を起こすことができるようになっている。 この機動力は,武将の知力または武力や部隊の経験が高いほど多い。
つまり,行動力に長けても機動力に劣れば,頻繁に行動機会は回ってくるものの,たいしたことができずに手番が終わってしまう。
逆に行動力に欠けても機動力がずば抜けて高ければ,行動のチャンスさえ巡ってくれば,かなりの活躍をみせるということもあるわけだ。
■ネットワークコンテンツも充実
「三國志X」はソロプレイで遊ぶゲームだが,ネットワークに接続することで,自分のゲームプレイを評価した結果を全国ランキングにかけることができる。上位100位までも確認可能だ。
また,ほかのプレイヤーが作った武将データなどをダウンロードして遊ぶこともできるようになっているなど,ユーザー間の交流をサポートする機能も用意されている。
・三国志X 公式サイト
・メーカー:コーエー
・2004年 PC GAME特集 INDEX
・PC GAME Special INDEX
・SOFTBANK GAMES TOP INDEX
※画面写真は開発中の為,実際の製品とは異なる場合があります。
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