竜に護られし世界ソルネア。
その世界は渦巻く雲海に覆われていた。
青天の下,水に満たされた海は欠片も見られず,大地は広がる白い雲海のうねりの中に,大小の島々になって点在している。
そんな限られた大地の上でも人々は王国を築き上げていた。
石を切り出し,レンガを焼いて,城と都市を作り,巨大な風車で地底から水を汲み上げ,空中に浮かぶ不思議な森から得た品々で空を行く船を生み出し,雲海を越える。
そうやって精一杯生きる人々を,繰り返し襲う災厄があった。
ソルネアの天空には2つの月がかかっている。
1つは規則正しく天を駆ける,白い“正の月”
そしてもう1つは,天の一角にとどまったまま,満ち欠けと共に色を変える“幻の月”
“幻の月”が新月を迎える度に,異形の魔物“ダヴェズ”が群れを成して飛来し,地上にある生ける者全てを喰らい尽くすのだ。
人々は迎え撃とうとしたが,船では魔物の翼に追いつく事はできず,空を埋め尽くす数を押しとどめるような強大な力も見つけ出せないまま,都市が滅び,多くの命が失われた。
“竜神デフォー”はソルネアを護るため,己の末子である飛竜を人の下へ遣わした。
飛竜の翼は魔物に勝り,人の操る様々な技は群れなす敵を滅ぼす力になる。
人を背に乗せた飛竜はダヴェズを打ち滅ぼし,人々は平穏を取り戻した。
しかし,ダヴェズの飛来は1度では済まず,新月が来るたび,休むことなく執拗に繰り返される。
十年,百年の年月を重ねても,ダヴェズの飛来は途絶えることなく続き,多くの人命と飛竜の命が失われた。
全てに終止符を打つ……。たとえそれが無理であっても,現状に変化を起こさなくてはならない。
そのためには,飛竜が秘める力の全てを引き出すだけの,強靭な“力”を備えた存在が必要だ。
だが,ソルネアに生きる人々の中に,ふさわしい者は見つからない。
竜神デフォーは長き思案の末に決断を下し,異界へ通じる“洞”を開いた。
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