ゲーム紹介
■もちろんシリーズ最高峰の映像表現
映像的なリアルさに,ゲーム的なおもしろさを絶妙なさじ加減でブレンドして,多くのコンバットフライトゲームファンに支持され続けてきているエースコンバットシリーズ。
アーケードの「エアーコンバット」からの流れで考えれば10年以上続いている人気シリーズでもある。
その最新作「ACECOMBAT5 THE UNSUNG WAR」でも,これまで同様にさらにグラフィック面での表現力が向上している。
地表には樹木が植えられているなど,さらに背景グラフィックの精細化に注力しているほか,各航空機メーカーからライセンスを受けて登場機体の細部に至るまで徹底的に再現している。
特に,機体表現の面では,昼間と夜間で計器周りの色が変わったり,着陸時にスポイラー(エアブレーキ)やフラップ,アレスティングフックなどといった機体の可動箇所にいたるまで正確に再現してある凝りようだ。
また,ムービーやデモシーンも秀逸で,綺麗かつ精細であるのはもちろん,発着前などのリアルタイムレンダリングによるデモシーンでは,コックピットからの視点を左右などに向けることで周囲で活動する作業員の姿なども見ることができる。
こうしたリアルさの一方で,シリーズお約束となっているオーバーテクノロジーの兵器も登場する。
大気軌道宇宙機,つまり,軌道上を航行する宇宙用機でありながら,大気圏も航行し軌道変更を行える超大型の飛行機である"アークバード"。
そして,低コストの電磁力を利用した宇宙空間へのシャトルや貨物射出機構である"リニアカタパルト"などが登場する。
前作の「ストーンヘンジ」同様,こうしたSFテイストがまたゲームを盛り上げてくれることは間違いない。
■50機以上の機体を操縦できる
また,登場機体も,プレイヤーが使用できる機体だけで細かなバリエーションも含めると50機近く登場し,前作の倍以上の機体を操縦できる。
バリエーションの例としては,F-16の場合ならば,F-16C Fighting Falconをベースに,F-16 Block60 Fighting Falcon,F-16XL,F-2Aが登場する。
これらの機体バリエーションは,機体ごとに設定された,敵機を撃墜していくことで増えていく「キルレート・ゲージ」を溜めることで入手していく。
お気に入りの機体で戦い続けていくことで,同系統のさらに強い機体を手に入れることができるようになっているわけだ。
■共に作戦を遂行するウイングマンの存在感
これまでは,ゲーム中にウイングマンこそ登場していたものの,演出として存在するのみで,ミッションが始まってしまえば,互いに直接協力することはなかった。
しかし,「ACECOMBAT5」では,ウイングマンの位置づけが非常に重要になっている。
まず,実際にミッション中は僚機に指示を出すことが可能となっている。
こちらのターゲットを一緒に攻撃させたり,自分の背後に食いついてしまった敵機を攻撃してもらうことで,自分を援護してもらったりできるわけだ。
ほかにも,僚機の判断で行動させる大まかな指示や,ミッションで使用するような特殊兵装を温存させたり,積極的に使用させたりといった細かな指示も与えることができる。
ミッションも,スクランブル発進して敵機を迎撃したりといったシンプルなものからその他の特殊なミッションまで,その完遂率向上にはこうした僚機の協力が必要不可欠となってくるわけだ。
さらに,彼らとの関係はミッション中だけでなく,幕間のムービーなどでも語られる。
否応なく巻き込まれた戦闘での彼らの心情などもゲームを楽しむ上でのよきスパイスとなってくれることだろう。
■とことん英雄になりきれるアーケードモード
本作のミッションモードは,タイトルに“THE UNSUNG WAR”,"唄われない戦争"と題してるように,公的には記録されない歴史である。
主人公たちはその記録されない戦いの中,仲間と協力して生き残りを賭けるという,状況として特殊な位置にあるパイロットたちだ。
しかし,これまでのシリーズの主人公たちはいずれも戦局を大きく塗り替えてしまう,ガンダムでいうところのアムロのような存在だった。
特に前作でそれが顕著であったこともあり,そうしたわかりやすい英雄として戦闘機を操りたいというファンも多いことだろう。
そうしたファンも心配ご無用だ。本作でも前作の主人公メビウス1となって,敵機を次々と撃墜していくアーケードモードが用意されている。
最初からプレイできるうえ,慣れれば1プレイ30分程度で気軽に爽快感を味わえるようになっており,まさにアーケードゲーム感覚で楽しめるのが嬉しい。
・「ACECOMBAT5 THE UNSUNG WAR」紹介 INDEX
・PlayStation2 2004 INDEX
・PlayStation2 INDEX
・SOFTBANK GAMES TOP INDEX
※画面写真は開発中の為,実際の製品とは異なる場合があります。
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