■更新日:2004年8月3日
【 ザ・ナイトメア・オブ・ドルアーガ 】
不思議のダンジョン
「ドルアーガの塔」と聞いただけで胸打ち振るわせる人も多いのではないだろうか。
1984年にアーケードに登場したRPG要素を取り入れたアクションゲームはコアなファンだけでなく,ファミコンやパソコンにも移植され一般のゲームファンにも深く浸透していった。
そのドルアーガが今年「ザ・ナイトメア・オブ・ドルアーガ 不思議のダンジョン」として復活した。
そのタイトルからも想像がつくとおり,ゲームシステムに「不思議のダンジョン」シリーズを取り入れ,ドルアーガの世界が今に再現されるのだ。
物語はドルアーガの塔での戦いから3年後のバビリム王国から始まる。勇者ギルとイシター神の巫女カイとの婚礼,そしてギルの戴冠を明日に控えた日。魔物に神殿を襲撃され,愛するカイを仮面の女魔導師に連れ去られてしまう。
女魔導師が向かった先は因縁の塔。ギルはカイを奪還すべく,再びドルアーガの塔へと向かう。
今回のドルアーガはひたすら塔を登るだけではなく,街で情報を集めたりアイテムを合成したり,クエストを受けたりという要素もある。また,戦闘の舞台は塔の中だけではなく地下空洞といった場所もある。
ダンジョン内ではアットワンスターン(ATS)と呼ばれる移動・戦闘システムで行動するようになっている。これはプレイヤーであるギルが1回行動すると,敵も1回行動するというシステムだ。
ただし,敵により行動速度が異なり,1ターンの中でも行動の順番が存在する。敵を知り,次の一手をよく考えて行動することが重要になるのだ。
街には女神神殿,技術院,行政院,居住区などがある。中でも重要なのは技術院で,ここではダンジョンで発見したアイテムの鑑定,武器や防具の合成,ポーションといったアイテムの合成などが行える。
また,行政院では街の住人からの依頼を受けたり,アイテムに備わった特殊な能力であるアビリティをグレードアップした装備に継承させるといったことが行える。
プレイヤーはカイを救出するためにダンジョンを突き進むことも,レアなアイテムを手に入れるために戦いまくることもできる。
しかし,ギルが所持できるアイテム数には限りがあり,回復のためのアイテムの補充などとあわせて,ダンジョンと街を行き来することになるはずだ。
3D表現で美しく甦ったドルアーガは,その見た目だけでなく,簡単な操作,それでいて奥深い戦闘と,昔のドルアーガとはまた異なった魅力を放っている。
じっくり腰を据えてのプレイでも,空いた時間に少しずつのプレイでも,どちらにせよ長く楽しめるタイトルだ。
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