選手の移動は左スティックのみでOK(方向キーも使用可能)。○,×,△,□ボタンでトップスピンとスライスショット,ロブ,フラットショットを打ち分けられる。またR1+○(△,□,×)でランニングショットを決めることができる。
最初は「使用するボタンがちょっと多いかな」と思うかもしれないが,数試合プレイするうちにすぐに慣れてしまうだろう。それよりも,細かいショットの打ち分けができることの方が重要だ。
その理由は「スマッシュコート プロトーナメント」でプレイヤーに求められるのは,シビアなタイミングが要求される反射神経ではなく,“試合をどう組み立てて行くか”という戦略的な思考に重きを置いているからだ。
■相手の球筋を読み,少しでも優位な体制でボールを打ち返し,相手の体制を崩す。基本的なことだが,それがしっかりと楽しめるテニスゲームは数少ない。
テニスの醍醐味はボールを打ち返すタイミングよりも,相手をどう揺さぶるか,いかに球筋を読んで先に動き,オープンスペースにボールを打ち込むかをイメージすることにある。「スマッシュコート プロトーナメント2」ではそのテニスの醍醐味の部分をしっかりと楽しめるようになっているのだ。
もちろん,ボールを打つタイミングも重要な要素となる。インパクトの瞬間に正面でボールを打たないと,姿勢が崩れてその後のラリーを続けることが難しくなってしまう。
相手の球筋を読んで動き,最適なインパクトで相手のコートに打ち返す,現実のテニスのような駆け引きを手軽な操作で楽しめること。それが「プロトーナメント2」で実現されているのだ。
選手のリアルさ,戦略性の深さに加えて,前作から大幅にパワーアップを遂げているのが各種ゲームモード。本作ではユーザーを飽きさせない工夫を凝らした遊び方が用意されているぞ。
ゲームのメインとなるのは,CPU相手に4大大会制覇に挑戦する“アーケードモード”。自分で指定する3〜5つの大会の制覇に挑戦するモードだ。
■3つの難易度からCPU戦が楽しめるアーケード。NORMAL以上でクリアすると隠しキャラが登場する。
遊び方は,シングルスとダブルスのいずれかを選び,選手をセレクトするだけ。選手は実名選手のほか,後に説明するプロツアーモードで育成した選手を選ぶことができる。難易度はEASY,NORMAL,HARDの3種類から選ぶことができ,指定した大会を制覇すればモードクリアだ。
相手となるCPUのアルゴリズムはテニスファンでもうなってしまうほどの絶妙なのがポイント。特に「HARD」を選ぶと,ちょっとした判断ミスでポイントを落としてしまう……なんてことも。自分の腕に合わせ,さまざまな難易度で遊んでみよう。
■おなじみのナムコキャラクターが登場! ゲームの世界からの参戦,ということで“ボールが極端に曲がる”などの特異能力を持つ。本当に勝てるのか(笑)?
ちなみに,このアーケードモードをクリアすると,隠し要素として「鉄拳」シリーズのリン・シャオユウや「ソウルキャリバーII」のカサンドラなど,おなじみのナムコキャラクターたちが隠し選手として参戦する。
彼らが武器をラケットに持ち替えてラリーを繰り広げる姿を見るだけでも愉快だが,ボールが極端に曲がったりなど,いずれのキャラクターも極端なキャラクター能力を持っている。実名選手とはひと味もふた味も違った試合展開を楽しめるのだ。
そして,もうひとつ目玉となるのは,自分だけの選手を育てられる“プロツアーモード”。キャラクターエディットで自分だけの選手を作り,ランキング1位を目指すモードだ。
プロフィール,ビジュアル,スタイルを設定し,カレンダーに従って各地で行われる試合やトレーニングに参戦する。ツアーの途中で稼いだ賞金でラケットやウェア,シューズを購入できるほか,経験値を使って選手の個性(ステータス)を伸ばしていったりと,まるでRPGさながらのテニスライフを満喫できるのだ。
■選手エディットでは身長200センチ,体重40キロ…など,普通ならありえない選手設定も可能(笑)。プロツアーで世界を回り,憧れの選手との対戦やグランドスラムでの優勝,世界ランキングの1位を目指そう。
また,男子選手VS女子選手といった混合戦やチーム戦,シングルス・ダブルスなど自由な試合形式で楽しめる“エキシビション”,さまざまなショットやサーブを練習できる“レッスン”,ミニゲーム方式でショットの練習ができる“チャレンジ”など,短時間で楽しめるモードや練習のためのモードも多彩に用意されている。
次回のインプレッションからは,この「スマッシュコート プロトーナメント2」について,体験を交えた形で魅力を紹介するぞ。ボールを打つ際の感覚やゲーム性などを詳しくリポートしていく予定なのでぜひお楽しみに!
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・販売元:ナムコ
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