ナムコのテニスゲームの歴史は古く，1987年に発表されたファミコン用「ファミリーテニス」にまで遡ることになる。

　ファミリーテニスはその後，スーパーファミコン版の「スーパーファミリーテニス」（1993年）へとシリーズが流れ，その流れはGBAなどへ今でも受け継がれている。

　そしてPSの登場と共にシリーズは「スマッシュコート」となった。「スマッシュコート」ではプロテニスではなく，リゾートテニスを素材にし，柔らかな雰囲気を演出していた。

　続く「スマッシュコート2」ではうってかわってストリートテニスという，ちょっと攻撃的なイメージのテニスで登場した。

　そして「スマッシュコート3」はそのイメージを“60年代ノリ”として，レトロポップな雰囲気を楽しめた。

　そして2002年，プラットフォームをPS2に移し「スマッシュコート　プロトーナメント」が登場した。そのタイトル通り，プロテニスを素材にして作り上げられたものだ。

　実在のテニスプレイヤー，大会名，会場名を採用し，プロテニスプレイヤーの特徴をも取り込んだ意欲的なタイトルとなった。

　「スマッシュコート　プロトーナメント」は反射神経のゲームではなく，球をどこにどのくらいの強さで打ち込めば相手を翻弄できるか，どうすればこちらの思い通りの球を打ち返させられるかといった，戦略的な要素が強い。つまり，本物のテニスの駆け引きを味わえ，それが「スマッシュコート　プロトーナメント」の最大の楽しみともいえる。

　そして今回の「スマッシュコート　プロトーナメント２」も，そのゲーム性の流れを受け継ぎ，登場プレイヤー数，グラフィック，プレイモード，育成といった要素を大幅に追加・強化し，さらに本格的に，そして誰もが楽しみやすいような工夫を施されての登場となる。