「GT4“プロローグ”版」発売と同時期に「GT FORCE Pro」というより進化した製品が登場することになった。

その開発を担当した，Logitechのインタラクティブ・エンタテインメント・ビジネス部門マーケティング・ディレクターのフレッド・スワン氏に話を聴いた。

スワン氏は，コンピュータ周辺機器事業において17年の経験を活かし，完璧なまでのハンドルコントローラを生み出した！

スワン氏　弊社からPC用に販売していたフォースフィードバック機能付きのステアリングコントローラをポリフォニー・デジタルの山内さんが使われたことがあったんです。

　そのときに，このクォリティのものをPS２で発売する「GT3」用に導入できないか，といった連絡をいだだきました。

　時期は「GT3」発売の1年くらい前だったでしょうか。設計に関しては，性能や仕様の関係上でいろいろな制約もありましたので，ゲーム発売時に合わせるべく注力して作ったのが「GT FORCE」だったんです。

今回「GT4プロローグ」と同時期に発売が決定した「GT FORCE Pro」を制作するに当たって，どのような部分の強化をされたのでしょうか？

スワン氏　まずは「GT FORCE」よりもリアルに“運転している感”を強調するようなハードウェアにしなければ，ということは考えました。

　山内さんからのオファーでもあったんですが，「900度，2.5回転」という動きとより強いフォースフィードバック機能が開発のメインテーマだったのです。

2.5回転させるというのは，技術的に困難なものなのでしょうか。

スワン氏　ステアリング自身の力だけでやろうとするとかなり難しいもので，「〜Pro」開発の技術的なポイントとなる部分です。

　900度の段階で止めることだけでなく，回している間にもフォースフィードバックを与えなければならないので，その2つをうまく融合させることは，私たちにとっても挑戦でした。

ペダル部分の強化も気になります。今回どのような施策が練られてますか？

スワン氏　より強力な踏み込みに耐えられるようにデザインから見直しました。以前のバージョンよりも激しい振動に耐えられる構造になってますよ。

それは心強い。全体的なデザインも一新されていますが，それにはどんな理由が？

スワン氏「GT FORCE」発売時には，PS2用のアイテムだということを印象付けなければならないので，黒と青という配色にしたんです。

　今回の2代目はもう少し実際のレーシングカーっぽくしたかったんので黒一色としたのです。

「GT」ロゴも前面に配置され，ファンにはたまらない演出がされてますね。

スワン氏　本物感もアップしてますし，ゲームプレイのおともになれば嬉しいですね。