映画版の世界観を新たな物語で再現!
PS2版「HULK」のマスターロムがついに完成! 11月にDVD-Videoで発売された映画版「HULK」を観たばかりの本誌担当者が早速プレイしてみたぞ。
怪物ハルクの凶暴性と心の奥底に秘められた力への快感の狭間にゆれる主人公ブルース・バナー。彼の苦悩の物語とハイクオリティなCG技術による大迫力のバトルシーンが映画版の魅力だった。
気になるPS2版の物語だが,映画の1年後を描いた新ストーリーが展開されるとあって担当者も大興奮!
映画版と同様,自身の2面性に悩むブルースと圧倒的なパワーで敵を蹴散らすハルクのバトルシーンもばっちり再現されていた。
メインとなる“ストーリーモード”では,ハルクの力を利用し,全世界を恐怖に陥れようとする悪の突然変異体「リーダー」という敵が登場。彼の野望を阻止すべく,ブルースとハルクは立ち上がるという内容で展開される。
ほかにも,数々のミッションをこなしていく“チャレンジ”や,映画版の予告やPS2版のメイキング映像が納められた“スペシャル”といったモードも用意されている。
中には特定の条件を満たさなければ見られないものもあるので,やり込み要素も十分だ。
それでは早速インプレッション第1弾として,"ハルク変身時"に繰り広げられるバトルアクションの出来栄えをチェックしていこう。
ハルクの超パワーを自ら操れる快感!
本作の特徴でもあり,一番の見どころは何といってもハルク変身時の豪快なアクション。全く難しい操作を要求することなく,ボタンを押すだけでハルクが暴れ回ってくれる。
基本攻撃アクションはもちろんハルク自身が繰り出す肉弾攻撃。
パンチ(□)で敵を“ぶん殴る”快感は,まさにブルース・バナーが心の奥底で感じていたものと同等のはずだ。
またパンチだけでなく,ガンマ線による衝撃波(△)で遠距離の敵を攻撃することも可能。
衝撃波を放つ直前に恐れをなした敵が後ずさりするなど,細かい演出にも注目だ。
■敵の数は1人や2人ではない! 頼れるのは自分だけなのだ……!!
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■ガンマによる遠距離からの攻撃。敵を一網打尽せよ! |
映画版と同様,バトルシーンでは無数に襲いかかる敵にたった1人で立ち向かわなければならないが,圧倒的なパワーを持ったこれらのアクションを駆使することで,多勢に無勢をものともしない迫力のシーンを演じられる。
難しいことは考えず,ただひたすらに暴れ回る。敵をちぎっては投げ,ちぎっては投げ……なんて立ち回りも自由自在。
ハルクというキャラクターそのままに,プレイヤー自らも我を忘れて暴れまくるのが正しい楽しみ方だろう。
つかめ! そして投げろ! 叩きつけろ!
パンチやガンマのほかに,ハルク変身時は「つかむ」(○)というアクションが存在する。敵やオブジェクトをつかむことで,つかみ技を決めることができるのだ。
つかめる敵やオブジェクトのタイプは大きく分けて3種類あり,それによってつかみ技も変化する。
小さい敵のときにはつかんだまま殴るアクションが,大きい敵の場合はバックブリーカーを決める,などといった違いが出てくるのだ。
また長いものをつかんだときには追加入力が可能。スイングといった,野球のバットのような使い方をすることもできる。
■敵をつかむことで,ハルクの怪力を活かした強力な攻撃が繰り出せる。叩きつければ大ダメージ,投げつければ別の敵を巻き込める。
つかんだ状態から最も活用するのは「投げ」。その名の通り,敵やオブジェクトを前方に向かって思い切り投げつけるのだが,これが実に役に立つ。
敵を投げて壁にぶつければ追加ダメージがプラスされ,別の敵に投げつければ一気にまとめて倒すこともできるぞ。
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