はじめの一歩2 サウンド担当者に聞く
[コメント:スタジオカルナバル 相原隆行 氏]
――今回のサウンド作成での想い出などをお聴かせいただけますか?
ゲームのサウンドを作る場合,作業は音楽と効果音の大きく二つに分かれます。
今回も前作に引き続き,そのどちらも担当させていただいた訳ですが,まず今作の大きな違いはその圧倒的なボリューム。
音楽に関しては前作の仕様を遙かに3倍は越え,CD4枚組でも収まりそうもない容量となってしまいました。
――効果音(音声)も増加していますよね?
新たにシュミレーション要素が追加されたため,新たに効果音も追加することになりました。
打撃系効果音に関しては,ディレクターである青柳氏の強い要望で,有機的にソリッドとヘビーな成分が変化する仕様を採用しています。
口で言うのは簡単なんですが,このために内部素材的には40数種におよぶ打撃音が入っています。これをその都度,状況に合わせて組み替えていき,最終的な音を決定してます。バリエーションを揃えるのは骨でしたね。
――効果音の素材はどのように集めているのですか?
既製品の効果音ライブラリだけでは足りなかったので,実際に平沼ボクシングジムにお邪魔して実際の音声を収録させていただいたり,竹製の布団たたきや金属バットで敷き布団叩いてみたり……と,四苦八苦しましたよ。
その甲斐あって結構シャープなサウンドになったと思います。
会場の雰囲気にしても数カ所の某ホールで,実際の試合風景をゲリラ的に収録してきたりしました。まぁ,実際は試合に熱中してそれどころじゃないんですけどね(笑)。
――声の収録も大変だったんではないですか?
声に関しても,前作同様,日本ボクシングコミッションの浦谷さんへお願いして,全部新たに収録し直しました。
しかも今回はインターナショナルな世界が舞台ですので,英語もひと通り収録しましたが,時間が許せばタイ語,韓国語も是非入れたかったところですね。
――音楽については?
音楽に関してはあまりにも思い入れが大きくて,ここでは語り尽くせる時間がないので(笑)。とにかくたくさんの音楽が入ってます。
かく言う僕も原作「一歩」の大ファンですので,このサウンドが一般のファンの方にも受け入れていただければ嬉しいですね。
メーカー:ESP |
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2004年1月29日発売予定 |
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