「あの……。」
「いらっしゃいでござる。」
「その水なんですけど」
「水でござるね？　いくつ入用でござるかな？」
「知ってて10文なんですか？」
「は？　というと……？」
「それ店売りで5文ですよ。」
「なんでござるですますとー!?」
「相場はだいたい2〜3文です」
「そ，そうでござったか！　いやこれは失礼いたした！
　今価格を変えるでござる……」

　……拙者，この時ほど恥ずかしいと思ったことはなかったでござる。どうりで皆様の拙者を見る目がなんだかおかしかったのでござるね（分からない分からない）。

　その後も，時たま取れる炭を20文で売って，買い手の方から20文ではあまりにも申し訳ないからと相場を教えていただいたこともあり（約150文からだそうでござる），また皮革を5文で売ったら，その買った方が目の前で同じ皮革を25文でほかの方に売ってたりして，悔しい思いをしたこともあり，いろいろ勉強したでござる。

　あぁ，こうやってお金に厳しく人に優しい商人が生まれていくのでござるねぇ（自分で言うか）。

　とまぁ，こうして皆様，戦闘以外ではこういう方法でお金を稼いでおられるのでござるか。またこれら採集した材料で生産をし，それを売ることでも稼げるようでござるが，人づてに聞いた話では，忍者には生産はちと荷が重いとか重くないとか。ううむ，なんとか簡単な忍者道具くらいは自分で作って使ってみたいでござるなぁ。

　一人前の忍者になる道は，遠く険しいでござるよー。

　人の優しさに支えられながら，またひとつ賢くなった下忍。だいぶトホホも減ってきたところで，そろそろ，下忍も卒業か!?

■お取引でござる。売りに出すと，あるだけ全部買って行く方が多いでござるね。

■お金が貯まったら，そのまま良さげな装備を買いあさるでござる。

　果たして，拙者は名を残す忍になれるのか？　次回もお楽しみに!?