強大な破壊の力を持つ侵略者に対抗するため ，人々は世界の意志によってもたらされた2つの魔術――魔物を追い返す「送還術」 ，そして異界の者を呼び出し使役する「召喚術」――で侵略者たちを迎え撃ったのである。

　しかし ，外敵を退けるための力は ，そのまま同胞に向けられてしまうことになった。魔物たちによってもたらされた悪徳により ，人々は争うことを覚え ，やがてリィンバウムは楽園としての輝きを失っていった。

　そして長い年月が流れた。

　物語の舞台は ，聖王都ゼラム。聖王国領辺境の街サイジェントで起きた「無色の派閥の乱」から1年の後 ，「蒼の派閥」の養成施設でひとりの若者が召喚師の卒業試験に合格した。だが ，新たなる召喚師の誕生は ，決して喜びをもって迎えられたわけではなかった。若者はその存在を疎む幹部に諸国を巡る視察の旅を命じられる。それは任務を装った事実上の追放にほかならなかった。

　しかし ，若者の瞳から希望の輝きが消えることはなかった。目の前に広がる無限の大地には ，まだ見ぬ仲間と新しい物語が待っている。かくして見習い召喚師の ，誰も行く末を知らない冒険の旅が始まった……。

■ゲームシステム

　「サモンナイト2」は ，前作「サモンナイト」の世界観やゲームシステムなどをそのまま継承し ，さらに新たな要素を加えたファンタジー・シミュレーションRPGだ。本格的なシミュレーションRPGを味わえるだけでなく ，多数登場する魅力的なキャラクターも好評なのだ。

　サモンナイト2の物語は ，大きく分けて「アドベンチャーパート」と「バトルパート」で構成されている。

　アドベンチャーパートは ，移動マップを自由に移動しながら ，キャラクターたちと会話を繰り返して物語を進めていくパート。イベントを発生させたり ，ショップでアイテムを購入して次の戦闘の準備を整えたり ，本編ゲームを少しだけ有利にするミニゲームを遊ぶことができるぞ。

　バトルパートでは ，物語で敵対する相手と戦闘を行うのだ。戦闘はターン制を採用していて ，ユニットに移動や攻撃などの指示を与えて敵のユニットを倒していくのが目的。どちらかが勝利条件を満たすと戦闘は終了だ。

　バトルパートが終わると ，各話の終わりに仲間のキャラクターの中からひとりを選んで会話する「夜会話」が始まるぞ。この夜会話が終わると次の話に進むのだ。

　こうして全25話をひとつずつクリアしていきながら物語を進行していくというわけだ。

　サモンナイト2は ，プレイヤーキャラとして「マグナ」と「トリス」の2人の主人公から選ぶようになっていて ，どちらを選んだかによってストーリーが変化するのが大きな特徴なのだ。

さらに ，パートナーとの好感度によってシナリオやエンディングが変わるマルチエンディングを採用しているぞ。一度クリアしても ，何度でも楽しめるよう工夫されているのだ。プレイヤーの選択次第でパートナーと恋愛関係になっちゃうことも…。

　召喚術はアイテムの組み合わせで発動するようになっていて ，組み合わせ次第でいろんな召喚獣が登場するぞ。このアイテムを組み合わせによる召喚術の発見もサモンナイト2の楽しみのひとつなのだ。一度発動させた召喚術は「召喚辞典」に記録され ，2回目以降のプレイにも引き継がれるので ，コンプリートを目指して何度もプレイしよう。

　サモンナイト2では召喚できるのは ，召喚獣だけじゃないぞ。憑依召喚や障害物召喚ができるようになり ，武器やアイテムなどいろんなものを召喚できちゃうのだ。憑依召喚によって召喚獣を憑依させてステータスを変化させたり ，障害物召喚で敵の攻撃を防いだり ，踏み台で高い場所に移動したりと ，バトルパートの戦略性が格段にアップしているぞ。