ゲームは国境を越えたのか?(後編):新米記者の家族捜しとゲーム三昧の行き当たりばっ旅(2/3 ページ)
すでに最初の趣旨すら忘れ、あらぬ方向に逸れ出した海外ゲーム事情レポートだったはずの海外旅行。ITの意味すらわからなかった新人記者は、ちゃんと報告できるのか。そしてちゃんと帰ってくるのか。後編です。
家族とやっと再会
涙の対面などない。なじりあいだ。空港への出迎えも行き違いだったと主張するし、埒があかない。ちなみにもし海外で家族を捜さないといけなくなった時の選択肢を参考までに並べてみた。
- 大使館や領事館などを通して行方不明者捜索のお願いをする
- 地元警察へ行方不明者捜索のお願いをする
- 探偵社や調査員を雇う
- 自力
観光地などのホテルなどでは、日本語が堪能なスタッフも多くいるので協力を求めてもいい。犯罪に巻き込まれている場合もある。今回のようなあからさまなサプライズ企画以外ならば、なおさら迅速な行動をお勧めする。また現地で離れた行動をすることが多い場合、携帯電話などをレンタルするなど、連絡手段を確立しておくといいだろう。
4度目の趣旨変更
家族と再会したらあとは観光……もとい仕事である。ゲームショップを捜さなくては。そもそもすでに3度趣旨を変えている行き当たりばったり企画なので、もう開き直るしかない。だって、DSを持っている人も、PSPを持っている人も見かけないんですもの。題して「ゲームショップにいる外国人にDSとPSPをプレイしてもらおう」作戦! ヤケクソ。
翌朝、手元に集めたグアムの地図を見るも、ゲームショップらしきものがない。本を皿のようにして探すとマイクロネシア・モールという巨大なショッピングモールの端に存在していることが判明した。もちろん出発である。グアム観光は家族がやってくれる。結局は単独行動という結果に、やっぱりこの親にしてこの子ありだなぁ、としみじみ思う。
街中はホテルからなどから送迎が頻繁にあり、どこに行くにも不便はない。マイクロネシア・モールにも、泊まっているホテルからバスが出ており移動に苦はなかった。ただし、スケジュールはおおまかなリゾート時間で運行されていた。
当然、ゲームショップ内にいる外国人にコメントを、とも思ったが何か心のブレーキが。お金をぼられたショックからか英語が怖い……。とりあえずショップを出てきた人間に、取り出したDSとPSPの反応を見るものの、チラ見で通り過ぎるばかり。
勇気を振り絞って「はろー」と満面の笑みで話しかけ、ありったけの英語を駆使して遊んだ感想を得ようと試みる事に。すごい訝しがられたが、興味があったのかおもむろにPSPを手に取ってくれた。一番わかりやすいかも、とルミネスをセレクトし遊んでもらうも、ルールを教えるのに苦戦。「OH」とか「びゅーてぃふる」とかは判ったが、英語力のなさについには黙りこんでしまい気まずい雰囲気に。写真をとお願いしたが彼(そういえば名前すら聞いていない)は、やれやれとばかりに去って行った……。意味ないじゃん。この後も頑張ってみるも、すでに戦意喪失している虫けらみたいな心は、早くもホテルへと帰りたくなっていた。
最終日を迎えて
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