「ミラディン」と呼ばれる世界が存在するはるか昔、森羅万象すべてに宿る神をあがめ、その道に沿って生きることで幸福を享受する「神河」と呼ばれる次元があった。
その神河で起こった「神の乱」。それは、荒ぶる神々と精霊界の怪物たちが、突如として住人たちに牙をむき始めるという惨事だった。
生き延びるための戦いを繰り返すうち、神河の人々は問い続ける。なぜ、神は自分たちを裏切ったのか? 自分たちが何か間違いを犯したのか? どうすれば神の怒りが静まるのか?
神対人。絶望的な戦いが続く中、双方の軍勢から戦いを終焉に導く勇士たちが生まれていく──。
「神河物語」のストーリーはこちら(過去記事)やWizards of the Coast社公式ホームページを参照してほしい。
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神河での神や精霊との戦いが激しさを増す中で、大名である“今田”の周辺では、彼の「狂気」に対する恐れが広まり始めていた。
彼は永岩城にとどまり、いと高きところに座してはいるものの、彼が最も信頼を置く者以外にはまったく耳を貸さなくなっていた。
孤立する城主・今田に反目するかのように、彼の意固地な娘──“魅知子”は永岩城を離れていった。この戦いの原因を、真実を知るために。彼の父、今田がなぜ全てを……自分の一族や娘でさえ……遠ざけるようになってしまったのかを知るために。
一方で、ごろつきの侍である“梅澤俊郎”は、旅先で空民の刺客を退け、真火砦・樹海奥深くの大蛇の集落などの危険地域を抜け、魅知子の元へと向かっていた。
それは“夜陰明神”に隷属を強要されるかたちで請け負った「魅知子護衛」の任務のため。神による強制的かつ絶対的な任務から生還するための「命綱」は……彼が生き延びるために身に付けた狡猾さ、それのみだった。
俊郎が苦悩する間に今田の娘・魅知子は、学術の徒が集う場として名高い水面院を訪れていた。彼女はそこで、思い描くことすらなかった「巨大な陰謀」に気付き始める。
運命の二人が出会う、その狭間。神と人との戦いは予期せぬ展開を見せていた。
想像を絶するほど強大な神“大縄口”が現世に姿をあらわし、神河の世界を端から貪り始めたのだ……。
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