任天堂GBA SP/DSをAVプレーヤーに――「プレイやん」を使ってみた:速攻レビュー(3/5 ページ)
任天堂の「プレイやん」は、ゲームボーイアドバンスSPやニンテンドーDSで動画/音楽ファイルを再生できるようにするカートリッジだ。たった5000円で携帯ゲーム機がAVプレーヤーに変身する話題の製品を発売前にレビューしてみた。
プレイやん形式で出力する場合、映像サイズは240×176ドット固定で、画質が高画質であれば480kbps(30コマ/秒)、標準は352kbps(30コマ/秒)、高圧縮なら224kbps(15コマ/秒)となる。音声は主+副音声(ステレオ)、主音声、副音声から選択可能だが、いずれにせよ動画再生時の音声はモノラルのみとなるので、主+副音声(ステレオ)もミックスダウンされる。変換が完了したら、MediaStage自体でSDカードへ移動させてもいいし、デスクトップ上で手動コピーしてもいい。変換されたファイルは元ファイルと同じ場所へ保存されている。
6分間のビデオファイルをコンバートしてみたところ、高画質(変換後のサイズ:22.4Mバイト)では4分55秒、標準(変換後のサイズ:17Mバイト)では4分48秒、高圧縮(変換後のサイズ:11.3Mバイト)では2分58秒の処理時間がかかった(使用したマシンはPentium4/2.4GHz・メモリ512Mバイト)。
編集部注:松下「DIGA」を使って番組録画をする際に、同時にMPEG-4への変換スイッチをオンにしておけば、SDカードへの転送にかかる所要時間は1時間番組(スーパーファインモードの場合)で5分程度と、極めて短い。
ちなみに、映像ファイル(.gbm)+音声ファイル(.gbs)という独自形式を利用していた「アドムービー」では、5分間の動画を圧縮するのに10分以上、画質設定によってはさらに30分以上かかる場合もあったので、それに比べるとかなり快適な変換作業となる(アドムービーはGBA本体にデコードをさせており、高速に展開できるようなエンコードが必要なためだと思われるが)。
SDカードを「プレイやん」へ入れ、ゲームボーイアドバンスへ挿入。電源を入れると、通常の起動ロゴの表示後、「ムービーとおんがくに...プレイやん」と手描きで書かれた例のタイトルロゴが現れた。癒し系というか脱力系というか……。その次に表示されるメニューも、「みる」「きく」というシンプルなもの。なぜかカーソルは羽ばたくトリ。SELECTでカラー(白バック、黒バック)を選択できるほか、STARTでSLEEP機能のオン/オフを設定しておける。
当然ながら、「みる」を選べば動画再生、「きく」を選べば音楽再生モードに入る。つまり、動画・音楽は別々にブラウズする。そのうえ、インタフェースもまったく異なるものが個別に用意されている。
とりあえず、SDカード上のファイル構成など気にせずに、ルートフォルダにASFファイルと、アーチスト名/アルバム名ディレクトリに入ったMP3ファイルを手動コピーしてしまったが、すべてのフォルダ内のファイルを認識してくれた。MP3に関してはフォルダ構成が認識され、個別にまとめて扱えるので、上記のようにアルバム名ディレクトリのままコピーするのが正解のようだ。
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