XLink Kaiを使い、PSPで通信対戦を楽しもう(1/2 ページ)
PSPの持つ機能のひとつに、無線LANを利用した通信対戦がある。しかし、これはすぐ近くにPSPを持つ人がいる場合のみ、意味を持つ。それなら、インターネットを利用して、遠隔地にいるPSPユーザーと通信対戦はできないだろうか?
タイミングが合わなければ、通信対戦プレイは難しい
12月12日、数多くのマスコミが注目する中で発売された携帯型ゲーム機PSP。その特徴の1つに、搭載した無線LANの機能を利用して、離れた相手と通信対戦ができるというものがある。無線LANはIEEE802.11b準拠なので、50〜100メートル圏内にいる相手と通信対戦が楽しめる。
しかしPSPでもニンテンドーDSでも同じなのだが、通信対戦しようと思っても、「同じ時間・同じ場所・同じソフトを起動させている」ことが条件になってしまう。これは、普通に考えるとなかなかないこと。同じ時間に同じ場所、というのは通勤電車などで実現可能だとしても、その時に偶然同じソフトを起動していることは、かなり確率が低いだろう。
加えて、対戦相手を募集している状態の時に他のプレイヤーが参加する、という行動を取ることを考えると、よほどのことがない限り見ず知らずの人とプレイするのは難しい。実は、通信対戦は友人同士でない限り、敷居がはるかに高いのだ。
インターネットを利用して、全世界に対戦相手を捜す
そこで考え出されたのが、インターネットを利用して遠隔地のPSPユーザーと対戦する方法だ。PSPで動かしているゲームが通信対戦を要求すると、その情報を電波として無線LANの届く範囲内に飛ばす。これを拾い、インターネット上に情報として表示すれば、他のPSPが対戦要求を受け取りゲームが始められる。それを実現させてくれるのが、TEAM XLinkが作成した「リンク」なるソフトだ。
一言で説明するなら、PSPなどのコンシューマ機で動かしているゲームでの対戦を、インターネット経由で実現できるもの、となる。これならば、世界中のどこかにいるであろう、自分と時間の都合がピッタリ合う人を選んで、対戦しまくることが可能だ。
ただし、実際にプレイを行うまでには、越えなければならないいくつかのハードルが存在する。1つは、インターネットに有線または無線でつながっているPCが手元にあること。インターネットを経由して対戦するのだから、当然といえば当然だが……。なお、OSはWindows98以降であれば問題ない。
もう1つが、PSPとPCが通信を行うための、それ専用の無線LANアダプタ。こちらはPSPとの相性があるので、現状では有志がWebサイトで提供している情報を参考にするしかない。確実に動作が確認されているのが、バッファローから発売されている「WLI-USB-KB11」。実績だけでなく値段も3000円前後と手頃なので、無線LANアダプタを持っていないという人は、これを購入し設定しておこう。
インストールするときの注意点としては、ドライバのみを入れること。ユーティリティソフトも一緒にインストールしてしまうと、うまく接続できないことがあるからだ。ドライバのインストールが終了したら、マイネットワークから“ネットワーク接続を表示する”をクリックし、接続先としてPSPを選択する。この際、暗号化されていない接続も許可にしないと、PSPが見えない点に注意しよう。あとは、PSPと通信対戦に対応したソフトが手元にあれば、準備は完了となる。
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