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「プレイステーション 3」はコンピュータエンターテインメントのためのスパコンだ(1/4 ページ)

5月16日(米国時間)、ロサンゼルスに隣接するカルバーシティからプレイステーション 3が全世界へ向けて公開された。このカルバーシティは、SONY PICTURES ENTERTAINMENTが本社とスタジオを構える、言うなればソニー映像文化のお膝元。映像とゲームの枠を超える次世代エンターテインメントの創出を目指すプレイステーション 3の一端を示す格好の舞台である。

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 例年SCEAのPress Conferenceは、米国を中心とするゲーム市場の現状分析をはじめとして、年末に向けた新規タイトルのアナウンスまで、幅広くSCEAの戦略を伝える場として機能してきた。

 PSPの開発が明らかにされた2003年、そしてPSP正式発表となった2004年のいずれもそれらはトップトピックスでこそあったものの、PS2の新規タイトルやホリデーシーズンに向けたキャンペーン戦略と並んで発信された情報のひとつでもあった。

 しかし2005年は、約2時間に及んだカンファレンスのすべてがプレイステーション 3に特化した内容となっている。例年のカンファレンスがSCEA Press Conferenceだと言うのであれば、今年は「プレイステーション 3 Conference」と言っても過言ではない。

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今年のカンファレンスではMC的な立場に徹し、次々と登壇者を紹介したSCEAの平井一夫CEO
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「プレイステーションの父」こと、 ソニー・コンピュータエンタテインメント(以下、SCEJ)の社長兼CEOである久夛良木健氏。まさに大切な子供のようにプレイステーション 3を抱え上げてみせた

 カンファレンスでは、Sony Computer Entertainment America(以下、SCEA)の平井一夫氏から「プレイステーションの父」と紹介された久夛良木健CEOが冒頭から登場。「プレイステーションの歴史は、光学式ドライブの進化とともに歩む」と、プレイステーションでのリアルタイム3D CGの実現、プレイステーション2における「EmotionEngine」、そしてプレイステーション 3における「Cell」という進化と同時に、搭載される光学式ドライブもCDからDVD、そしてBlu-Rayへと進化を遂げていることをあらためて強調した。

 同時に1億9000万台に達するプレイステーション・プラットホームには過去10年間で1万3000を超えるタイトルがあり、プラットホームの財産ともいえるこれらタイトルとの互換性がプレイステーション 3においても継続されることが発表された。

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