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「プレイステーション 3」はコンピュータエンターテインメントのためのスパコンだ(4/4 ページ)

5月16日(米国時間)、ロサンゼルスに隣接するカルバーシティからプレイステーション 3が全世界へ向けて公開された。このカルバーシティは、SONY PICTURES ENTERTAINMENTが本社とスタジオを構える、言うなればソニー映像文化のお膝元。映像とゲームの枠を超える次世代エンターテインメントの創出を目指すプレイステーション 3の一端を示す格好の舞台である。

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 そしてSony Computer Entertainment(SCEE)のフィル・ハリソン氏が、プレイステーション2が発表されたときに行われたテクノロジーデモと同じテーマをモチーフとして、プレイステーション 3のリアルタイム処理のデモを行ってみせた。

 このデモはもともと水面に浮かぶおもちゃのアヒルと潜水艦を操作することで、それらの挙動に応じてリアルタイムに変化する水面の様子や光の反射などを見せていたものだが、プレイステーション 3のパフォーマンスを得て、比較にならないほどにパワーアップ。アヒルや艦船が動くだけにはとどまらず、艦砲射撃で壊れていく船体や、数え切れないほどのアヒルを画面上に登場させるなどユーモラスにデモを演じて見せた。

 さらにEyeToy:Play(アイトーイ プレイ)の開発者であるSCEEのRichard Mark氏が、現行のEye-Toyカメラによる映像入力を使ったデモを行った。同氏が手に持ったコップを模したオブジェを動かすことで、画面上のコップも同じように動き、水を汲んではこぼすデモを披露した。

 ほかにもスパーダーマン2に登場した敵役の顔をCGデータにさまざまなライティングを加えるデモや、スパイダーマン2とグランツーリスモの融合のデモなどもあわせて行われた。

 サードパーティによるテクノロジーデモでは、スクウェア・エニックスの和田洋一社長が登場。同社の前身であるSQUAREのプレイステーションプラットホーム参入の第一弾としてお馴染み、そして今でも根強いファンを持つ大ヒット作「Final Fantasy VII」のオープニングをプレイステーション 3を使って再制作。リアルタイム映像として公開して見せた。プレイステーション 3でのリメイクを期待した聴衆も多かったようだが、和田社長から「あくまでテクノロジーデモとして制作したもの。タイトルとしての予定はありません」というコメントが出ると、大きなため息も漏れていた。

 その他、映像にて公開されたプレイステーション 3向けタイトルの数々は、追って紹介する。

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PlayStation2発表の際も同じテーマで行われたテクノロジーデモ。おもちゃのアヒルと艦船という同じモチーフながら、格段に表現力や同一画面上でのオブジェクト数などが向上している。
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Eye-Toyの開発者であるSCEEのRichard Mark氏が実演して見せたデモ。現行のEye-Toyカメラによる映像入力で、画面上のコップを操作。水を汲んだりこぼしたりしてみせた。
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Electoronic Artsからは、CEOのLarry Probst氏が登場。FIGHT NIGHT Round3(もちろんラウンド3の3は第三世代の三だ)と題したリアルなボクシングシーンをデモして見せた。
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SQUAREENIXの和田洋一社長は、「Final Fantasy VII」のオープニングをPLAYSTATION3を使ってリメイクしたリアルタイム映像を披露。あくまでテクノロジーデモで、タイトルとしての予定はないというコメントには会場からため息も。

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