「プレイステーション 3」はコンピュータエンターテインメントのためのスパコンだ(3/4 ページ)
5月16日(米国時間)、ロサンゼルスに隣接するカルバーシティからプレイステーション 3が全世界へ向けて公開された。このカルバーシティは、SONY PICTURES ENTERTAINMENTが本社とスタジオを構える、言うなればソニー映像文化のお膝元。映像とゲームの枠を超える次世代エンターテインメントの創出を目指すプレイステーション 3の一端を示す格好の舞台である。
続いてSCEJのチーフテクニカルオフィサーである茶谷公之氏が登壇。すでにさまざまな技術系カンファレンスで明らかにされているCellのアーキテクチャや、プレイステーション 3のアーキテクチャをあらためて図示して見せた。
さらに、この日発表されたプレイステーション 3の映像出力インターフェースである二基のHDMIに関して、32:9のパノラマ表示やゲームのサブ画面としての運用、そして異なる映像ソースの同時出力のなどの可能性を示唆した。
またプレイステーション 3のネットワークインターフェースはギガビット対応。このインターフェースはアップストリームに加え、二基のダウンストリーム対応ポートを備えることからも、プレイステーション 3をネットワーク対応映像機器の中心に据えようという構想が見てとれる。
加えてBluetoothの採用によるコントローラの無線化は、マルチタップなどを使うことなく最大7個のコントローラを利用することができる。搭載されているIEEE802.11b/gのWi-Fi接続によるPSPとの連携や、プレイステーション 3に合計7ポートが用意されているUSBインターフェースに、既存のゲームコントローラーやEye-Toyカメラ、ワイヤードでのコントローラ接続などさまざまな可能性を紹介してみせた。
また、具体的な情報は明らかにしなかったものの、IPベースのHDカメラを使ったさまざまなネットワークコミュニケーションの可能性を示唆して見せ、現状のホームページを超える可能性をP2Pのコミニュケーションに見いだしている。
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