Xbox 360に変わってやりたいことが全てできた――レア渾身の期待作「Kameo: Elements of Power」(2/3 ページ)
当初はXbox向けソフトとして開発されていた「Kameo: Elements of Power」。Xbox 360ならばやりたかったことが全てできる、として、急遽プラットフォームを変更。しかしそのおかげで、全く新しいゲームとして生まれ変わったのだ。
登場キャラが増え、ゲーム内容も変更
ゲーム中に登場するキャラクターも大幅に増えている。まず、Xbox版では20のキャラクターが用意されていたそうだが、Xbox 360版では150のキャラクターへと増やされている。例えば、敵でも味方でもない、フィールド内に登場してくる小動物が明らかに増えている。
また、Kameoを助けるエレメンタルモンスターも、Xbox版の6種類から10種類へと増えている。そして、Kameoがエレメンタルモンスターに変化して敵と戦うときに、エレメンタルモンスターの内部にいるKameoが透けて見えるといった演出も追加されている。
それだけでなく、画面内への表示キャラクター数も3000キャラクターと大幅に増えた。例えば、無数のトロールの群れの中に、Kameoが馬にまたがってトロールを蹴散らしていったり、トロールの大群とエルフの大群の乱戦の様子を表示するといったことも余裕でできるようになっている。もちろん、表示されるキャラクターは全て個別のAIで処理されるため、それぞれが独立して動く。
そして、その乱戦の中にKameoが介入することで動きは変化する。まさしくリアルタイムに戦闘が繰り広げられるわけだ。この敵と味方の大群による乱戦というシーンは、Xbox 360で追加された要素だそうだ。
また、ゲームシナリオもXbox版から一部変更されているそうだ。その詳細については教えてもらえなかったが、おそらくダークトロールに捕らえられた3人のElemental Ancestorsを、エレメンタルモンスターの力を借りて救い出す、という基本となるストーリーに大きな変更はないと思われる。内容の壮大さが増した、といったところが中心だろう。
今回実際にKameoのXbox版とXbox 360版とを見比べたが、緻密に描画されるようになった映像によって、全く別物と言っていいゲームになっているように感じた。とはいえ、登場するキャラクターや建造物などのデザインは基本的に大きな変更はなく、雰囲気は全く損なわれていないばかりか、ファンタジーの世界観がよりはっきりと感じ取れるようになっている。
レア独特のキャラデザインはそのままなので、いわゆる”洋ゲー”っぽさは変わっていないものの、表現がリアルになった分、その洋ゲーっぽさがいい方向に作用しているように感じた。
Xbox版は日本でも発売されることになっていたが、おそらくXbox 360版も日本で発売されることになるだろう。ファンタジックな見た目と裏腹に、レアお得意のアクション性の強いゲームだが、状況に応じて能力の異なるエレメンタルモンスターを使い分けるという戦略性もあり、日本でも十分受け入れられるはずである。筆者も発売を心待ちにしたいと思う。
Xbox 360でここまで進化したグラフィック
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