既存のRPGへ投げかけた一石はどうなった?――「イリスのアトリエ エターナルマナ2」(2/4 ページ)
8年の歴史を持つアトリエシリーズの最新作、「イリスのアトリエ エターナルマナ2」がいよいよ発売になる。前作より、従来路線から大幅にシフトしたシステムを採用しているが、その中身はどうなっているのだろうか?
エターナルマナになり、生まれ変わったアトリエシリーズ
アトリエシリーズの歴史をかいつまんで紹介したところで、早速エターナルマナ2の説明へと移ろう。今作では、これまでと違い主人公が2人になっている。錬金術パートを担当するヴィーゼと、RPGパート担当のフェルトだ。
彼らが住んでいた大地・孤高世界エデンの半分が、何らかの要因により消え去ってしまう。原因を探ってみると、どうやら彼らの世界とは別の“異世界ベルクハイデ”での出来事が絡んでいるらしいことがわかる。フェルトはエデンを救うため、単身、異世界ベルクハイデへと旅立つ。ヴィーゼはエデンに残り、フェルトはベルクハイデで、それぞれの戦いを繰り広げる。幼なじみの2人にとって、長い別れの時が訪れる……。
このストーリー通り、プレイヤーは2人の主人公を交代で操作して、物語を進めていくことになる。最初に操作するのは、ベルクハイデへと旅だったフェルト。ワールドマップ画面に表示されている場所を選んで○ボタンを押すと、斜め上から見下ろしたお馴染みのダンジョンマップへと切り替わる。
ダンジョンマップでは、入ってきた場所とは違うところから出たり目的を達成すると、今までにはなかった新しいルートや移動先がワールドマップ画面に追加されるようになっているのだ。また、ダンジョンの中には錬金術を使って創り出したアイテムがないと通れない場所があったり、入手不可能なアイテムが存在する。その時には、セーブポイントを兼ねる日記帳でメニューを開き、主人公をフェルトからヴィーゼへと交代しよう(PH09入る)。
お店や宝箱などから入手したレシピと材料さえあれば、ヴィーゼが有用なアイテムを調合できるようになっている。ヴィーゼの調合は従来のアトリエシリーズと同じで、材料となるアイテムをレシピ通りに掛け合わせることで、新しいアイテムが生み出せる仕組みだ。
その際、一部の材料は違うものへ交換することも出来て、うまくいけば全く新しいアイテムになることもある。さらに、ストーリーを3話まで進めれば、お互いの持つアイテムを共有できるようになるので、ヴィーゼが調合したものをフェルトが使うということが可能になるのだ(PH11入る)。
また、一度ヴィーゼが調合してしまえば、消費アイテムに関してはフェルトもマナ調合という、源素を使った調合でアイテムを創ることが出来るようになる。ヴィーゼが調合するときには材料となるアイテムが無いとダメだったが、フェルトが調合するときは源素があればアイテムを創れるのだ。
源素は、敵との戦闘で入手できたりダンジョンマップ上の草や岩などを源素還元することで入手でき、何度でも取ることができる。源素還元といっても、対象物の前に立ち□ボタンを押すだけ。こうして何種類もの源素を集めれば、最終的にはフェルトも数々のアイテムを調合できるようになるのだ。
ストーリーも各話ごとに分かれていて、それぞれの物語で目的を満たすと1話分が終わり、次の話が展開される仕組みになっている(PH14入る)。これを繰り返して、物語を進めていくことになる。そのボリュームも相当なもので、トータルでは軽く40時間を超えるほどだ。
錬金術RPGの特徴を存分に盛り込んだ「イリスのアトリエ エターナルマナ2」
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