ITmedia ガジェット 過去記事一覧
検索
レビュー

既存のRPGへ投げかけた一石はどうなった?――「イリスのアトリエ エターナルマナ2」(4/4 ページ)

8年の歴史を持つアトリエシリーズの最新作、「イリスのアトリエ エターナルマナ2」がいよいよ発売になる。前作より、従来路線から大幅にシフトしたシステムを採用しているが、その中身はどうなっているのだろうか?

PC用表示 関連情報
advertisement
前のページへ |       

仕事そっちのけで遊びたい、とにかくハマった1本

 正直言って、ここまでのめり込むタイトルだとは、プレイする前は想像がつかなかった。暇さえあればプレイしてしまうほど、仕事そっちのけでハマったソフトは久しぶり。特に欠点らしいものも見あたらないが、強いて挙げるとすれば、戦闘シーンが前作に比べて「やけくそなぐらい早くなった」(by開発者コメント)代わりに、戦闘終了後の処理が若干もたつくことと、セーブが1枚のメモリーカードに12カ所しか出来ないといった、些細なことばかり。


戦闘シーンでは、展開があまりにも早すぎて画面のスクロールが追いつかないほど。でも、前作はのんびりしすぎていたので、このぐらいがピッタリ

 ストーリーも思いのほかテンポ良く進んでいくし、仕掛けで悩んで先へ進めない、などという事態にも陥らなかった。それでいて、プレイヤーのやれることは満載なのだから、止め時を見つけるのに一苦労してしまったほど。

 大作RPGのように、綺麗なムービーがこれでもかと挿入されるわけでもなく、ハイクオリティなポリゴンキャラが登場するわけでもない。本作のムービーはオープニング以外、ピンポイントで流されるだけだし、キャラもすべてドット絵となっている(PH27入る)。


ヴィーゼや、彼女と一緒に住むようになるイリスの仕草は非常にかわいい。彼女とタイトルとの関係も気になるところだが、それはプレイヤー自身の目で確かめてほしい

 しかし、だからこそ感じられる暖かみや温もりがあるし、物語を盛り上げるBGMも大作RPGを上回る出来栄えだと、個人的には評価している。有名RPGをプレイするのもいいかもしれないが、ガスト渾身のタイトルとなる本作をプレイせずに今年を終えるのは、それこそ損というものだろう。著名な大作RPGが発売されるまでは時間があるのだから、この機会に本作をプレイしてみては如何だろうか。きっと、エターナルマナの虜になってしまう人も現れることだろう。そんな私は限定版を買うために、これから秋葉原中を探し回る予定だったりする……。

イリスのアトリエ エターナルマナ2
対応機種PlayStation 2
メーカーガスト
発売日2005年5月26日
価格7140円(税込)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

前のページへ |       
ページトップに戻る