「PSP」向け動画ダウンロードサービス「P-TV」でできること:一問一答インタビュー(2/2 ページ)
So-netは、7月27日から「PSP」向けの動画ダウンロードサービス「Portable TV」を開始する。動画ファイルをメモリースティック内に保存し、外出先でも動画を楽しめるというものだ。
――「PSP」内蔵の無線LANで直接ダウンロードできない理由は?
「検証がまだ終わっていないためです。既にPSP用のブラウザがあり、障害は少ないはずなので、近い内に可能になるでしょう」
――「PSP」は、UMD Videoを1時間再生してもバッテリー消費が20%程度というスタミナが1つの魅力になっています。メモリースティック内の動画を再生する場合はどうですか?
「まだ検証していませんが、UMDと違ってお皿(ディスク)を回す必要がないので、より長寿命になるはずです。そのあたりは是非試してみてください」
――有料サービス開始のスケジュールは?
「移行のタイミングは未定ですが、PSP側の対応ができた時点ということになるでしょう。まずは無料配信でユーザー動向を探り、ノウハウを蓄積したいと考えています」
――PSP以外の端末向けサービスは?
「携帯電話など、H.264対応の端末については前向きに検討します。ただ、デバイスで既に市場を持っているのはPSPしかありませんので、まずはPSPでがんばりたいと思います」
――有料化した場合、決済には何が利用できますか?
「So-net課金のほか、Web Moneyのような電子マネーを検討していきます。iモード決済はこれから話を詰めていく方針です」
――コンテンツホルダーの中には、PCやSTB向けの配信サービスを既に展開している企業も多いようですが、コンテンツの内容や価格に差は出てくるのでしょうか?
「STB用に配信しているものを含め、いろいろなコンテンツが出てくると思います。価格は未定ですが、ストリーミングによる配信(STB向け)が既に定着し始めていますから、あまり差は生じないと思います」
――ダウンロード配信は、UMD Videoの販売に影響しませんか?
「メモリースティックもまだ高価ですから、ダウンロード配信はどちらかというと、気軽にダウンロードして“見たら回す”(消す)使い方になるでしょう。DVDやUMD Videoなどとは性格が異なるので、共存できると思います」
「コンテンツホルダー側にも、ダウンロード販売の特性を活かしたコンテンツを用意する動きがあります。たとえばお笑いが得意なワタナベエンターテイメントさんは、新人芸人のネタを一本一本無料配信するようです。いわば“クチコミメディア”のような使い方ですね。ほかにもコミュニティなどのヨコ展開も考えられますし、ネットワークを活かしたビジネスモデルを色々仕掛けていくつもりです」
PSP対応動画ダウンロードサービス「Portable TV」は、7月27日夕方に開始する予定(18時半現在はまだオープンしていない)。なお、サービスを利用するにはSo-netブロードバンド会員か「So-netこんてんつコース」(無料)会員になる必要がある。
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