一足お先に次世代機気分――HDTV+5.1chで現行機を遊ぶススメ Part2:PS2編(1/3 ページ)
お待たせしました。今回のPart2では、PS2をHDTV+5.1ch環境でプレイしてみることに。“積みゲー”も含めて手持ちのソフトを片っ端から調べてみたところ、HDTVや5.1ch対応に気付いていなかったソフトが意外とたくさんあってびっくり。中には、仕事を忘れてプレイに没頭してしまったソフトも……。
今回のお題は「PS2で次世代機気分」
現行ゲーム機をHDTVや5.1chサラウンドの環境でプレイし、次世代機の雰囲気を先取りしようという趣旨で始まったこの連載。前回はHDTVや5.1chサラウンドの概要を説明したので、ここからは本題に入って、機種ごとの接続・設定方法や、オススメの対応ソフトをご紹介したい。今回お届けするのはプレイステーション 2編。現行機の中で最も普及しているPS2ではあるが、HDTVや5.1ch環境での実力はいかに。
映像ケーブルは、TV側の端子に合わせてチョイス
まずは、PS2の映像をHDTVで高画質出力するのに必要となるケーブル類を調達することが先決。PS2本体に付属しているAVケーブルはコンポジット端子なので、480p以上の映像信号を出力できないからだ。
メーカー純正品では、PS2専用の「D端子ケーブル」(SCPH-10330)と「コンポーネントAVケーブル」(SCPH-10100)の2種類が発売されており、価格はどちらも2625円。このいずれを使っても480p以上の映像信号を出力できるので、TV側の端子に合わせて選べばよいのだが、日本ではD端子を装備したTVが主流だ。
必須ではないが、光デジタルケーブルもほしい
PS2のゲームサウンドをサラウンドで出力するには、PS2を5.1ch対応のAVアンプに接続するわけだが、これには2通りの方法がある。1つは、光デジタルケーブルで接続する方法。もう1つは、先述のD端子ケーブルなどに付いているアナログ音声端子(赤と白の2端子)をつなぐ方法だ。
PS2のサラウンド対応ソフトを見ると、そのほとんどが「ドルビープロロジックII」を採用している。プロロジックIIはサラウンド音声を2chのステレオ音声にマトリックスエンコードする方式なので、アナログ音声端子を使ってAVアンプとつないでもサラウンドを実現できる。
しかし、D端子ケーブルのように映像端子と音声端子が1本に束ねられている場合、AVアンプに音声端子が届かないといったケースも出てくるはず。また、数は極めて少ないものの、PS2にはDTS対応ソフトや、部分的にドルビーデジタルを使ったソフトもある。これらディスクリート方式のサラウンド音声は、デジタル伝送でAVアンプに送らないとサラウンドで再生されない。音質についても、信号の劣化がほとんどないデジタル伝送の方が有利だ。
それらを考慮すると、出費はかさむが、やはり光デジタルケーブルを使うのが理想だ。これは、AV機器用に市販されているものでかまわないが、気をつけたいのは「両端が角形プラグのもの」を選ぶということ。また、光デジタルケーブルは曲げや折れに弱いので、長さに余裕のあるものを選んでおきたい。
写真は、松下電器産業の光デジタルケーブル「RP-CA2030A」。長さは3mで、定価2,940円。この製品に限らず、光デジタルケーブルは意外と値が張るが、ゲーム機以外の用途にも使えるので、持っておいて損はないはず
PS2は光デジタル音声出力(DIGITAL OUT OPTICAL)を標準装備しているので、ここに光デジタルケーブルをつないでAVアンプと接続すれば、プロロジックIIやDTSなどの音声をサラウンドで出力できるようになる。写真は、SCPH-70000の背面端子部
PS2本体のシステム設定を変更すれば準備完了
ケーブル類の接続ができたら、今度はPS2本体の映像・音声出力の設定を変更しておこう。PS2のメインメニューから「システム設定」に入り、「画面サイズ」「光デジタル出力」「コンポーネント出力」の3箇所を以下のように設定すればOKだ。
なお、PS2はDVDプレーヤー機能を標準搭載しているが、型番がSCPH-50000以降の本体(50000、55000、70000)なら、DVDのプログレッシブ(480p)再生も可能になる。また、光デジタルケーブルを使うことで、DVDの音声もドルビーデジタルやDTSのサラウンドで出力できるようになり(本体の型番は問わず)、ゲームだけでなくDVD再生も高画質化・高音質化することができる。
まず、PS2でDVDを再生し、「SELECT」ボタンを押してDVDプレーヤーの操作パネルを呼び出す。そして、「停止」を2回押してから「設定」を選ぶ。DVDを完全に停止した状態でないと「プログレッシブ」の変更ができない
何はともあれ「GT4」からプレイ
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