エレクトロニック・アーツのプレスイベント訪問記(1/3 ページ)
この時期になるとなぜかアメリカはカリフォルニアへと旅をする筆者。今回は世界最大のソフトメーカー・エレクトロニックアーツの本社で行われたプレスイベントに突撃してみた。
先月、アメリカ・カリフォルニア州のレッドウッドシティにあるエレクトロニック・アーツ レッドウッドキャンパスにて、プレスイベントである「Hot Summer Night 2005」が行われた。このイベントでは今年の夏から来年春ごろまでに、北米地域で発売する新作タイトルが公開されるもの。
このレッドウッドキャンパスはEAの本社機能のほか、The Simsシリーズを手がけるEA Maxis、ウルティマオンラインを手がけるOrigin、そしてロード・オブ・ザ・リングシリーズなどの開発チームがここでゲームを開発している。タイトルを紹介する前に、その中の一部をちらっと見てみよう。
同行したEA広報・高橋さんもここに移住したくなったと言い出す始末。うちもこんな環境で仕事したい。
なお、今回は次世代機(Xbox 360)での展示はなし。ちょっと残念な気はするが、基本的には既発表タイトルの移植版なので見送られたというところがありそうだ。とはいえ、現世代機よりパワーアップした内容がE3出展時では確認できたので、次の機会に期待と言うところか。
日本のメディアで初めて! BLACKを遊んできました
統合ミドルウェア・Renderwareでおなじみのクライテリオン・ソフトウェアのフラグシップゲーム開発部門・Criterion Games。そのCriterionがEAに買収される前から極秘開発されていたFPS「BLACK」。E3ではシアター形式でノンプレイアブル出展されていたのだが、筆者は見ることができなかった。だが、今回のHot Summer Nightで緊急極秘出展! しかもプレイアブル! さらに来ているコンシューマ関係のゲームメディアの日本人は筆者だけ!! ということで、日本のゲームメディアで始めてBLACKを遊ぶことに。
BLACK
本作は東ヨーロッパの対テロ組織の一隊員が主人公のFPS。EAでFPSといえばリアルさを追求したメダルオブオナーシリーズが有名だが、本作の目指したところはそれではなく、「ハリウッド映画並みの爆発感と爽快感」なんだそうだ。ビルのパーツなどを含むあらゆるところにダメージを与えて破壊でき、それらをうまく使って敵を巻き込んで倒すなどの戦略性も併せ持ったゲームに仕上がっていた。車なら当然爆発するし、ネオンを壊せば落ちて敵を倒せるなど、環境をうまく使った戦い方が楽しいタイトルに仕上がっていた。
今回プレイできたのは1ステージだけ、しかも途中で終了ということで、まだまだ期待感が高まるタイトルだ。なお、海外では2月の発売予定で、国内発売は現在検討中とのこと。
Battle Field 2 Moderun Combat
今月日本でもリリースされてヒットしている「バトルフィールド2」が、PC版に引き続いてコンシューマ版でも登場。コンシューマ版でも、多人数によるチーム戦がオンラインで楽しめる。また、コンシューマ版ということで、1人用キャンペーンモードも充実。すでに出撃しているAIプレイヤーにオーバーライドして戦うことができるなど、だれることなく戦いが続けられる工夫がなされているのがポイント。さすが、このために1年延期した甲斐があったといったところか?
やはり注目度の高いスポーツタイトル
EAの看板ブランドといえばなんといってもスポーツゲーム「EA SPORTS」だろう。去年はTake-Twoの「2K Sports」シリーズブランドの価格攻勢を受け、売り上げは若干下がったようだが、人気の点では相変わらず高い。
今年はアメリカンフットボールのNFL/NCAAのライセンスを独占することで地位を磐石なものとした(その代わり、メジャーリーグのライセンスはTake-Twoがほぼ独占し、EAはMVPベースボール2005を最後に撤退となった。本作は非常に良い出来なのにもったいない……)。ここでは日本での発売が期待されるタイトルをいくつか挙げてみよう。
Madden NFL06
アメリカでもっとも売れるスポーツゲームがこのMadden NFLシリーズ。今年は2つの新機能が売りとなっている。
1つが「Vision Cone」システムで、パスを投げるときのクオーターバックの視野を再現したシステムとなっている。視野はサーチライトのような扇型の光で表示されていて、右スティックで操作可能(R1+パスボタンでも可能)。視野があさっての方向に向いているとパスの成功率は格段に下がるので注意だ。なお、この機能は切ることも可能とのこと。
もう1つはスーパースターモード。これは従来のチーム運営モードである「フランチャイズモード」とは完全に別のモードで、スーパースター選手の生活を体験しようというモードだ。プレイヤーはエージェントと契約し、チーム選択や練習、取材などをこなしつつ、ゲームでいい成績をとっていくというもの。他のEA SPORTSのアメフトゲームソフトで作ったキャラクターもインポートすることが可能だ(ただし「他のアメフトソフト」は日本ではリリースされていない)。
さらに本作ではオフェンスがタックルすることができたり、PS2版とPSP版でフランチャイズモードの連動ができるなど、細かい仕様追加もされているのもポイントだ。
なお、本シリーズは去年は英語版・日本語マニュアルつきでリリースされたが、これが意外にも好評らしく、そこそこの売り上げを得たらしい。
スポーツゲームながら、フランチャイズモードなどによってテキスト量が異様に多い本作。きちんとしたマニュアルを作れば英語版でもユーザーはついてくるということか。毎度玉砕している某社の某シリーズと比べると……。
EA SPORTS BIG: SSX on Tour
スポーツをモチーフにしているが、ゲームならではの味付けを施して人気の高いゲームブランド「EA SPORTS BIG」。そのファーストタイトル「SSX」の最新作が満を持して登場する!
今回はなんと自分だけのキャラクターを作って様々な難コースに挑んでいく。もちろん顔だけじゃなくて、コスチュームも自由に選ぶことができる(従来シリーズのキャラクターも登場する模様)。また、本作ではスノボだけでなく、スキーも選択できるようになった。
ゲームのミッションもいわゆるレース・ショーオフというものだけでなく「一定距離のレールを滑れ」「ゴールまでに規定された数のアイコンを取れ」など多くのバリエーションが追加された。もちろん、マニュアルコンボ、モンスタートリック(従来のウーバートリックに相当する大技)なども搭載。アメリカでは秋に発売を予定している。
NBA LIVE 06
Tiger Woods PGA Tour Golf 06
やっぱり北米では人気の高い映画ゲーム
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