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福岡で行われたシステムソフト・アルファーの説明会に乗り込んでみた(3/4 ページ)

システムソフト・アルファーってどんなことしてるんでしょう? ということで、福岡で行われた説明会に参加し、5作品の開発状況などを聞いてきた。

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原作の緊迫感そのままに“やまと”をニューヨーク湾へ――「沈黙の艦隊 2」

 「沈黙の艦隊 2」は、1980から1990年代に社会現象までになったかわぐちかいじ氏の仮想戦記漫画「沈黙の艦隊」をリアルに再現したリアルタイムシミュレーションゲーム「沈黙の艦隊」の続編。発売予定日は2005年9月末、価格は10290円(税込)、対応OSはXP/2000/Me/98となっている。

 「沈黙の艦隊」は、ロシアの原潜と接触沈没したとされる、ディーゼル潜水艦「やまなみ」に搭乗していた海江田艦長含めたクルーが、秘密裏に開発された日本初の原子力潜水艦「シーバット」就航中に、米海軍合流地点から逃走。突如として戦闘国家「やまと」を名乗り独立を宣言、東京湾に向かう――というのがコミックに忠実に則した前作のストーリー。

 今作はその続きとなる、東京湾脱出から国連総会出席するべくニューヨークへ向かうところまでを描くことになる。


説明に登場したディレクターの手嶋亨氏は――「本作は、前作『沈黙の艦隊』の続きであり、コミック第97話「攻撃命令」から、「やまと」が最終目的地であるニューヨーク湾に到着するまでを描くキャンペーン型シミュレーションゲームです」と語る。コミックや前作を知らない人でも大丈夫なように、第1話から第96話までのあらすじ紹介してくれるとのこと。

 プレーヤーは、海江田四郎艦長となって「やまと」を操り、アメリカ軍と戦う事となる。「やまと」の操作は、操舵画面でのみ可能で、各計器を見ながら実際の潜水艦さながらの操艦を体験することができる。艦内は、操舵席とほかに、発令所、ソナー室、魚雷装填室、艦長室などがあり、それぞれ機能させて迅速に指示を出さなければならない。本作で導入された3Dマップ表示では、敵位置や地形がわかりやすくなったが、当然潜水艦は艦内からでないと操艦できないということで、ここでは位置を確認するだけとなっている。


だからといって難しく考える必要はない。任意の速度・方位・深度を数字を打ち込み、操艦することができる「操艦委任システム」が搭載されているので、操舵は任せてしまってもいい

リアルタイムで進行する戦闘では、実際の潜水艦同様にパッシブソナー、アクティブソナー、曳航ソナーを駆使して探索するもよし、反撃に備えて魚雷を装填するもよし……やることは多いのだ

魚雷装填室。魚雷は一度魚雷管に装填しなければ使用することはできない。数種類の魚雷・ミサイルから選択、戦況を読みながら使用する必要がある。「やまと」のようにのちにジリ貧にならないように

潜望鏡画面。海面近くまで浮上することで、唯一艦外の状況を直接確認する事ができる。また、時間経過により夜間になった場合は、暗視モードに自動変更される。原作では、ソナーが使用不能になり、潜望鏡深度で危険なカケに出たことも多々あったが、はたして……

3Dマップ画面。ここでは操艦できないので注意。あらゆる角度からくる攻撃を3Dで確認。デコイや操艦により攻撃を回避しよう

艦長室では艦の損傷状況などを知ることができるほか、原作で海江田艦長がモーツァルトの曲を流しながら戦闘を行なうシーンにあやかって、BGMの変更もできるようになっている。採用されている曲は、交響曲第25番 ト短調、交響曲第41番 ハ長調「ジュピター」、ピアノ・ソナタ 第11番 イ長調「トルコ行進曲」、ピアノ幻想曲 ハ短調、レクイエム 二短調など。ちなみにセーブもここ。

 本作には「キャンペーンモード」と「シナリオモード」の2つが用意され、キャンペーンモードで各シナリオをクリアしていくと、シナリオモードのシナリオが増えていく。

 シナリオは、原作の絵を元に、潮流音をはじめとした圧壊、潜行、ソナー音などのSEと、効果的な編集で、シーンを演出している。


第289話「海江田VSナガブチII」より、「やまと」と空母「J.F.K」との激突。海江田艦長がますます神がかってきた瞬間である。ゲームも終盤のムービーとなる

 原作では、東京湾で魚雷などを補給されてから、ニューヨークまで単独航行することになる「やまと」は、常に残弾数との戦いでもあった。ゲーム中では「初級」「中級」「上級」と3種類の難易度が設定されている。難易度が上がるほどゲーム開始時に支給される魚雷・ミサイル数が制限され、残弾数を気にしながらのシビアな戦闘が発生する。

 手嶋氏によると、例えばベイツ兄弟との「シーウルフ」戦において、原作とは異なり弟を先に倒すなんてifを体験することもできるとのこと。ただし、ちゃんと軌道修正はされるので安心してもらいたい。そんな手嶋氏からコメントをいただいた。

手嶋氏 原作の「沈黙の艦隊」は、かわぐちかいじ先生が原作の本格的な戦記漫画で、今もって多くのファンに支持されているベストセラー作品です。開発にあたっては、スタッフ全員原作を熟読した上で会議を繰返しおこない、ストーリーや戦闘をより詳細に分析、更に実際の兵器とのすり合せをおこなうことで、原作と同じドラマスティックな展開を再現しました。

 また、限定的ではありますが、海江田艦長のライバルである深町艦長の「たつなみ」が操艦できるなど、原作を知らない方でも十分に楽しめる構成にしてありますが、原作を知っている方には、より深く楽しめるゲームにしてあります。

 近年は海洋戦記モノが多く作成され密かなブームとなっておりますので、この機会に、原作共々ゲーム「沈黙の艦隊 2」を楽しんでいただければと思います。

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