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ワイヤレスコントローラのレスポンスなどXbox 360のハード面を検証東京ゲームショウ2005――マイクロソフトブース(2/2 ページ)

東京ゲームショウのマイクロソフトブースに用意されているXbox 360用タイトルのデモは、すべてXbox 360の実機が利用されていた。そこで、Xbox 360本体やコントローラなどのハード面を、実際に見て触って検証してみた。

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リチャージブルバッテリーはケーブルを接続して充電

 ワイヤレスコントローラにリチャージブルバッテリーパックを取り付けた場合では、満充電で約30時間ほどの連続プレイが可能となっているそうだ。そして、バッテリーの充電は、専用のケーブルをワイヤレスコントローラに接続した状態で行うことになる。

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オプションのリチャージブルバッテリーパック。満充電で約30時間の連続使用が可能だ

 専用のケーブルは、Xbox 360のUSB端子に接続する。そして、ワイヤレスコントローラの端子に接続することで、バッテリーの充電が開始される。もちろん、ケーブルを接続した状態でのゲームプレイも可能で、その場合ではプレイしながら充電が行われることになる。また、Xbox 360本体の電源を落とした状態でも充電は行われる。つまり、ワイヤレスコントローラの充電のためだけにXbox 360本体の電源を入れる必要はないわけだ。そして、バッテリーが満充電された時点で給電が止まるそうだ。

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バッテリーパックは、専用の充電ケーブルを利用し、ワイヤレスコントローラをXbox 360のUSB端子に接続することで行う

 ただし、充電用のケーブルは、バッテリーを充電する機能しか持っていない。つまり、充電ケーブルを接続したからといって、ワイヤレスコントローラがワイヤードコントローラとして機能するわけではない。充電ケーブルを接続した状態でも、Xbox 360とワイヤレスコントローラは無線で接続されている状態が保持されることになる。

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充電ケーブルでXbox 360と接続した状態でのゲームプレイも可能。しかしこの状態でもコントローラは無線での接続となる

 Xbox 360のコントローラは、ワイヤード・ワイヤレスともに、中央のXboxガイドボタンを囲むように1〜4の数字が割り振られたLEDが配置されている。これは、そのコントローラがXbox 360で何番のコントローラとして認識されているのかを示すものだ。そしてその番号は、Xbox 360が認識した順に自動的に割り振られ、ユーザーが指定することはできない。

 しかし、ワイヤレスコントローラに充電ケーブルを接続してワイヤードコントローラとして利用できるとしたら、ワイヤレスで利用中に充電ケーブルを接続してしまうと接続形態が変わり、Xbox 360が割り振っているコントローラの番号が変化してしまう可能性がある。そこで、充電ケーブルを接続しても無線のままで利用するようにしたそうだ。ケーブルが接続されていてもワイヤレス、というのはやや奇妙な感じもするが、利用する側は、どういう状態でもきちんとコントローラとして機能している限り、接続状態を気にする必要はないだろう。

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Xboxガイドボタンの周囲には、1〜4の番号とLEDが配置されている。これはコントローラの認識番号で、Xbox 360本体が認識した順に自動的に割り当てられる

メディアリモコンは2種類を用意

 Xbox 360には、Xbox 360でDVDビデオやマルチメディアファイルの再生をコントロールしたり、Windows XP Media Center Edition搭載PCに接続して操作できる「Xbox 360メディアリモコン」が同梱となるが、それ以外に「Xbox 360ユニバーサルメディアリモコン」というものがオプションで用意される。

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本体同梱となるメディアリモコン。Xbox 360を利用したDVDビデオの再生、メディアファイルのコントロール、ダッシュボードの操作、Windows XP Media Center Editionの操作が可能

 ユニバーサルメディアリモコンでは、メディアリモコンの機能に加えて、テレビやDVDレコーダーなどの家電製品を操作する機能が搭載されている。テレビ用のチャンネル切り替え・ボリューム変更ボタンに加え、1〜12までのボタンも用意されているため、サイズも若干大きくなっている。

 ユニバーサルメディアリモコンには主要メーカーのテレビなどのリモコンコードが記録されているそうで、リストから選択するだけで簡単に利用できるそうだ。また、一部のボタンでは、リモコンコードの学習もできるようになっている。そのため、テレビやDVDレコーダー、AVアンプなど、リビングルームに設置される家電機器の多くをコントロールできると考えていい。

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こちらはオプションのユニバーサルメディアリモコン。テレビなどの家電機器の操作も可能。主要メーカーのリモコンコードがあらかじめ搭載されている

 ただし、地上デジタル放送やBSデジタル放送で利用される色つきのボタンにはおそらく対応していないと思われる。地上波・BSデジタル対応テレビに付属するリモコンには、左から「青・赤・緑・黄」の4つの色つきボタンが用意され、双方向番組やデータ放送を視聴する場合に利用する。ユニバーサルメディアリモコンにも色つきのボタンは用意されているが、これはあくまでもコントローラのボタンに対応するもので、配置順も左から「黄・青・緑・赤(X・Y・A・B)」の順となっている。そのため、ユニバーサルメディアリモコンでは、テレビのチャンネルを切り替えたりボリュームを変更するなどの基本的な部分の操作のみが可能になると考えた方がいいだろう。

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ユニバーサルメディアリモコンにはテレビ用のチャンネル切り替えやボリュームキー、1〜12までのボタンなどが用意されており、メディアリモコンよりもやや長くなっている

そのほかの周辺機器は残念ながら公開されず

 今回マイクロソフトブースでは、D端子HD AVケーブルやACアダプタなど、気になる周辺機器については残念ながら存在を確認できなかった。コンセプトブースのXbox 360では、D端子HD AVケーブル(またはコンポーネントHD AVケーブル)を利用してハイビジョン対応テレビやドルビーデジタル対応AVアンプに接続されていたと思われるが、残念ながらケーブルの種類や端子類を確認することはできなかった。

 関係者に話を聞いたところ、D端子HD AVケーブルをはじめとするAVケーブルやACアダプタは、まだ製品に付属する最終形状のものがないそうだ。すでに製品の製造が始まっていることを考えると、最終のものがないはずはないので、おそらく単純に展示が間に合わなかっただけと思われる。

 とはいえ、公表されているAVケーブルの画像を見る限りでは、D端子HD AVケーブルには、D端子以外にコンポジットの映像端子も確認できる。つまり、D端子を持たないテレビを使っている人でも、別途AVケーブルを購入しなくてもテレビに接続して利用できると考えていい。もちろん、S端子やコンポーネント端子で接続したい場合には、別途対応するAVケーブルを購入する必要があるだろう。Xbox 360の周辺機器を含めたハードまわりに関しては、今後情報を入手した段階でまた詳しく紹介していきたいと思う。

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本体に同梱されるD端子HD AVケーブル。D端子に加えコンポジット映像端子が用意されている。また、Xbox 360本体側のコネクタ部分には光デジタル音声出力端子も用意されている
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