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人気ラジオ番組「ノン子とのび太のアニメスクランブル」に潜入―― PS2「ふしぎの海のナディア」取材リポート(1/2 ページ)

人気ラジオ番組「ノン子とのび太のアニメスクランブル」(通称・アニスク)にて、PS2ソフト「ふしぎの海のナディア」が紹介されるという情報をキャッチ!! さっそく潜入取材を敢行した。

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 1991年――。今から14年前のこの年、みなさんは何をしていただろうか。

 日本では「宮沢喜一内閣の発足」や「東京都庁が丸の内から新宿副都心に移転」などが大きなニュースとして報道されていた年。テレビドラマでは「101回目のプロポーズ」が大ヒットし、CDセールスではCHAGE&ASUKAの「SAY YES」やKANの「愛は勝つ」がミリオンセラーを記録。世界的に見れば「ソ連崩壊」が起きて歴史的に大きな意味を持つ年でもある。そんな14年前、当時はまだ学生だったという人も大勢いるのではないだろうか。

 「アニスク」はその年、1991年から14年間もの長きにわたって続いている人気ラジオ番組だ。その放送回数は実に700回を超え、文化放送のアニメ番組の中で最長寿の番組となっている。パーソナリティーを務めるのは、映画「となりのトトロ」の草壁サツキやテレビアニメ「タッチ」の浅倉南の役であまりにも有名な日高のり子さんと、文化放送のアナウンサー長谷川のび太さん。ふたりのコンビは14年間変わることなく(イベントの企画で長谷川さんがゲストになったことはあるが)、軽快なトークを繰り広げている。

 今回はそんな「アニスク」へ潜入取材を行った。というのも、放送を聴かれた方もいると思うが、9月16日放送分でナディア役を務められた鷹森淑乃さんをゲストに迎えて、PS2ソフト「ふしぎの海のナディア Inherit the Bluewater」について大いに語られたのだ。

いざ、ラジオ収録開始!!

 ラジオの収録が行われたのは、ご存知文化放送。建物内を行き交う人の中にときおり芸能人がいたりもして「さすが文化放送」などと妙に感心してしまう。

 ラジオ収録のためのブースに入ると、すでにそこには日高さん、長谷川さん、そしてゲストの鷹森さんの姿があった。どうやらすでに打ち合わせが始まっているらしい。打ち合わせの様子はと言えば、いつもの和気藹々とした放送内容とは裏腹に真剣そのものだった。ときおり笑いが起きたりもするが、「この場合はこうしたほうがいい!」などの意見交換が積極的に行われる、緊張感みなぎるものだった。

 取材に行ってみて気付いたことがひとつ。当然のことだが、“音”のみで情報を伝えるラジオだけに、“音”については細心の注意が払われているようだった。たとえばトーク中の人とマイクの距離。リスナーにはかなり盛り上がって聴こえるようなトーク中でも、マイクとの距離を一定に保つなど、パーソナリティーの方々はその裏で常に音に対して注意を払っていた。また、雑音に対しても細かな対策がとられているようだ。一番物音を立ててしまいそうな椅子は、多少動いても音が鳴ったりしないよう、すべて車輪付きのものが使われていて、床にはじゅうたんが敷かれていた。いろいろな苦労があって、楽しい番組が作られていることに改めて気づかされる。

 やがて打ち合わせが終わり、いよいよ収録がスタート。オープニングトーク終了後、さっそくゲストの鷹森さんを交えたトークへと移る。「アニスク」には2回目の登場となる鷹森さん。実は前回登場のときも「ふしぎの海のナディア」が放映されていたときらしく、ナディアトークが展開されていたそうだ。しかも、当時は「アニスク」の放送が開始したばかりで「放送6回目か7回目のときのゲスト(長谷川氏談)」だったと言うから驚き。まさに初期の「アニスク」を知る貴重なゲストである。トークのほうはと言えば、鷹森さんと日高さんは「家が近いので、よく一緒にごはんを食べたり、子育てについて語ったりする(日高さん談)」ほどの仲良しだそうで、トークはフレンドリーかつ好調に進んでいった。

左から、長谷川のび太さん、日高のりこさん、鷹森淑乃さん

 話題はすぐに「ふしぎの海のナディア」へと移り、思い出話満載で大いに盛り上がった。特に印象深かったのは庵野監督についての話。庵野監督といえば、日本に社会現象を巻き起こしたテレビアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の監督としても知られるが、テレビアニメ「ふしぎの海のナディア」もその庵野監督が務めていた作品。当然、鷹森さんは収録のたびに庵野監督に会っていたのだが、収録が始まった最初のころは庵野監督のことが怖くてたまらなかったそうだ。そのため、いつも演技のときには監督の顔色を伺っていたという。

 庵野監督についての話がさらにもう1つ。鷹森さんは当時、自分の誕生日に庵野監督からナディアセットなるものをプレゼントされたらしい。このナディアセットというのは、ナディアが普段身につけているアクセサリーなどが入った、今で言うコスプレセットのようなものらしい。それについて日高さんが「本当のところ、当時はどう思ったんですか?」と訊ねると、「微妙でした」と即答するほどの代物だったようだ。「庵野さんに気を遣って、次回の収録のときにちゃんと身につけてきたのは偉い」と日高さんは褒めていた。

 トークがひと段落すると、今度はスタジオ内に用意されたPS2ソフト「ふしぎの海のナディア」を実際にプレイしてみることに。日高さんと鷹森さんが実際にプレイをして、その様子を長谷川さんが実況してみせた。ゲーム序盤のアドベンチャーパートをプレイすることになったのだが、プレイした日高さん的には、登場したナディアが鼻歌を歌っていたことに興味を引かれたようで「ボタンを押さずにそのままにしていたら、ずっと歌い続けるのかしら」と、イタズラっぽく笑っていた。

ゲームプレイ中の日高さん(左)と鷹森さん(右)。表情は真剣そのもの

 ここで少し、ゲームについての説明をしておこう。PS2ソフト「ふしぎの海のナディア」は、1990年4月から1991年3月に渡り放映されていた同名人気テレビアニメを題材にしたゲーム。プレイヤーは主人公のジャンとなり、ナディアと一緒に謎の宝石“ブルーウォーター”をめぐる大冒険を繰り広げていくことになる。ストーリーはテレビアニメの全39話を元に、全10章で再構成されたオリジナルストーリーで展開。会話を中心とした「アドベンチャー」と、潜水艦戦を表現した「シミュレーション」という、2つのパートから構成されている。さらに、PS2版オリジナルヒロインのソフィアが登場するなど、PS2版ならではのオリジナル要素もふんだんに盛り込まれている。


アドベンチャーパートでは、プレイヤーはジャンとなって、選択肢を選んでフィールドを歩き回ったり、各キャラクターと会話をしながら、ストーリーを進行させていくことに。また、会話中には選択肢が表示されることもあり、選択した内容によってヒロインの感情やストーリーが変化していく

シミュレーションパートでは、プレイヤーはネモ船長となって戦艦ノーチラス号を操り、迫り来る敵を撃退していくことになる
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