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ストック切れを起こさずに毎週しっかりと出荷することが大事だ――ロビー・バック氏インタビューXO5

オランダ・アムステルダムにて開催された、Xbox 360の欧州プレス向けイベント「X05」にて、マイクロソフト エンターテイメント&デバイス ディビジョン プレジデント兼チーフXboxオフィサーのロビー・バック氏に、改めてXbox 360の魅力や、気になる世界各国の出荷台数などを聞いてみた。

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 2005年10月5日(以下、現地時間)、オランダ・アムステルダムにて開催された、Xbox 360の欧州プレス向けイベント「X05」。その2日目には、世界各国のメディア合同によるインタビューが行われた。

 今回、インタビューを行ったのはマイクロソフト エンターテイメント&デバイス ディビジョン プレジデント兼チーフXboxオフィサーのロビー・バック氏だ。Xbox 360の最高責任者とも言える同氏に、発売2カ月前と迫った今、改めてXbox 360の魅力や、気になる世界各国の出荷台数などを聞いてみた。

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マイクロソフト エンターテイメント&デバイス ディビジョン プレジデント兼チーフXboxオフィサー ロビー・バック氏

―― Xbox 360において、新しいユーザーをどうのように取り込もうと考えていますか?

ロビー・バック氏(以下、ロビー) 先日のプレゼンテーションでも見せましたが、新しいゲーム、そして新たなXbox Liveが鍵になります。また、ゲームはゲームでも、カジュアルゲームが増えることで、底辺を広げられると期待しています。ただ、少し層を広げて終わりというのではなく、常に新しい層の開拓を狙っていくつもりです。この点に関しては、まだ発表していないこともありますので、期待していてください。

―― Xbox Liveが鍵になると言いましたが、現行機では成功したとは言えなかったと思います。Xbox 360においては、どのように考えていますか?

ロビー いえ、現行機のXbox Liveも、われわれが当初予定していたよりも成果をあげることができましたので、成功だったと考えています。ただ、もちろんそれで満足しているわけでもありません。だからこそXbox 360では、その良さを分かってもらうため、一回やってみようと考えてもらうために、無料のシルバーメンバーシップを取り入れたわけです。

―― Xbox 360にはかなり力を入れていますが、もし失敗したとしたら次のXboxはないのでしょうか?

ロビー 5〜6年これにかけてきました。成功するという強い自信を持っていますので、全然心配はしていません。それがどれだけの成功となるかは、皆さんの目で確かめてください。

―― 発売まで約2カ月となりましたが、北米、欧州、アジアの出荷予定数は決まっているのですか?

ロビー それについてはまだ発表していません。最初の出荷台数というよりも、ストック切れを起こさずに、また、毎週毎週しっかりと出荷することが大事だと考えています。それができないと販売機会を失うわけですから。とにかくストック切れを起こさないこと、これが一番大事だと考えています。

―― では、販売目標台数もないのでしょうか?

ロビー ありません。

―― 機能として、これだけのことができる、という話は聞いているのですが、基本的なコンセプトとして、Xboxと違う点は?

ロビー まずビジネスモデルが違います。Xboxはハードウェアのコストを下げるのが難しかったのですが、コンシューマゲーム市場へは初参入ということもあり、そういった面は気にせずにビジネスを行いました。ただ、Xbox 360ではコストもしっかりと下げ、ビジネスモデルをしっかりと確立していこうという考えがあります。また、ゲームそのものの質、量が比較にならないという点も挙がります。優秀なパブリッシャーからの協力を得て、現在は200タイトル以上が開発されています。日本で言えば、Xboxでは協力を得られなかったパブリッシャーにもソフト開発を行ってもらっています。ただ、どこが違うと言われれば、Xbox 360ではすべてが良くなっている、と言えるでしょうね。

―― ところで「Halo3」はいつ出るんですか? ずっと待っているんですが……。

ロビー プレゼンテーションで映画の話をしたじゃないか(笑)。われわれにとって「Halo」は大変重要なものなんです。約1年前に「Halo2」が出たばかりですから、そんなみじかい期間で簡単に制作したものを、皆さんの前に出すわけにはいかない。具体的なタイミングなどはまだ言えませんが、楽しみに待っていてください。



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