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クリエイター自らが語る「ワンダと巨像」&「モンスターキングダム」――SCEクリエイターセッション秋葉原エンタまつり(2/2 ページ)

「秋葉原エンタまつり」2日目の10月23日には、ゲーム開発者によるトークイベントが行われ、PS 2用ソフト「ワンダと巨像」開発陣から上田文人氏と海道賢仁氏が、PSP用ソフト「モンスターキングダム・ジュエルサモナー」から岡田耕始氏が登場した。

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岡田耕始氏の最新作は100種類以上のモンスターが登場するRPG

 続いてステージには、アトラスで「女神転生」シリーズに携わり、現在は開発会社ガイアの代表取締役を務める岡田耕始氏が登場し、独立後の第1弾タイトルであるPSP用ソフト「モンスターキングダム・ジュエルサモナー」について語ってくれた。

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ガイア 代表取締役 岡田耕始氏

 本作は、「ジュエル」と呼ばれる、モンスターの結晶をエネルギー源とした「導力文明」が発展した世界で、結晶化したンスターを呼び出して(召喚して)戦わせるRPG。100体以上の個性あるモンスターを育成したり、進化させたりしながら、プレーヤーの好みにカスタマイズすることができる。

 岡田氏はまず「皆さんも感じていることだと思いますが、今のゲームというのはシリーズもののタイトルが多い。自分も『女神転生』シリーズを作ってきましたが、もっとゲームの面白さを突き詰めたい、オリジナルタイトルにこだわりたい、という気持ちが強くなったので、独立を決意しました。自分たちが企画したものを、いろいろな形で世に送り出せればと考えています」と、ガイア設立の経緯と今後の意気込みを語る。

 また、その第1弾としてPSP用RPGを選んだことについては「携帯ゲーム機の利便性を生かしたもので、気軽にできるものを考えた時、従来のRPGのように、腰を据えて今日は寝ずにやるぞ、といった感じではなく、もう少し手軽に遊べるようなものを作れないか、と考えたことがきっかけです」とコメントしてくれた。

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本作の世界観について語る岡田氏

 では、“手軽に遊ぶ”ための特徴としては何があるのか? という点に話がおよぶと「『錬成』というシステムがあります。これはゲームをプレイした時間ではなく、実時間を利用したもので、モンスターを1時間や2時間など仕込むことで、カスタマイズされたモンスターを生み出すことができる、といったものになります。例えば朝に仕込んで夜に育てる、といったライフスタイルに合わせたプレイが可能になっています」と語り、続けて「携帯しているからゲームをやらなければならない、というわけではなく、ちょっとした時間で仕込んで、モンスターの成長を見守るといった遊び方もあるわけです」といったように、従来のゲームとは違った楽しみ方も提案していた。

 その後ステージでは、まだまだ情報の少ない本作のプレイデモが行われる。これだけでも十分なサプライズではあるが「まだ作り込んでいる最中です。もっと良くなりますよ。フルボイス、さらにはシームレスで展開しますから、従来のPSPタイトル以上に、ストレスなくプレイしていただけると思います」とコメントするなど、順調に開発が進んでいる様子が伺えた。

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プレイデモではほかにも、2画面に分割するバトルなど、PSPの特性をいかしたシステムの紹介が行われた

 なお、「モンスターキングダム・ジュエルサモナー」は、タイトルが2つあるのでは? という突っ込みが入ると「本作ではモンスターがジュエル化した、という設定になりますが、ジュエル化する前には、モンスターが普通に人間と共存していた時代があるわけです。実は『モンスターキングダム』は、ひとつの大きなストーリーで考えていまして……今回はその中のいち時代を描いた作品となります」といった、意味深なセリフも飛び出す。

 この後、さらなる突っ込みが入りそうになると「この場で全部は言えないんです。大人の諸事情もありますので……ただ、構想的にはいろいろなことを考えていますので、期待してください」とコメント。残念ながら、すべてが明らかにはされなかったが、思わぬサプライズな発言の数々に、来場したユーザーは十分満足したようだった。

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