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今明らかになる、ECO開発の裏話……。(2/2 ページ)

10月26日、ガンホー・オンライン・エンターテイメントの本社内にて、“トリオ・ECOスタッフ座談会”が行われた。席上では10月28日実装の「ハッピーハロウィン♪イベント」や「エミル・クロニクル・オンライン」命名の理由や開発の苦労話などを語ってくれた。

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マリオネットシステムは一人パーティを楽しむため

 。憑依システム同様に、ECOの核となるマリオネットシステム。このマリオネットシステム開発の背景は、一人でもパーティ感覚を味わえる、変身願望をかなえてあげるとうい発想から始まった最初はマリオネットに憑依すると格段にパワーアップする変わりに、時間制限を設ける予定だったとか。実際には歩くのが早いマリオネットを利用して、マップ移動時だけ憑依。あとは露店開設に終始するなど、本来の意図した使い方じゃないんです…と岩田氏は少し寂しそうに語っていた。

 ここで岩田氏がβテスト時のバグをちょっとだけ明かしてくれた。実はクローズドβ時にはこの憑依システムにバグが発覚。本来は特定のNPCに話しかけないと入れない都市マップ「アクロポリス」に、条件を満たしたキャラクターに憑依しておけば入れてしまい、憑依を解除すればアクロポリス内を自由に活動できてしまっていたらしい。

 アクロポリスのメインは転職場のため、入ったところで大きなメリットはないのだが、今後何があるか分からない、ということで急遽対処を行った。複雑で分かりにくいアイテム合成についても、外部のファンサイトや資料を毎回確認しなくても、何が必要がひと目で分かるシステムにしていきたいと岩田氏は述べた。

 ユーザーが気にしている正式サービス開始時期については、年内を予定というだけの発表だけは伝えられた。

オリジナル装備品が続出――羽々キロさんイメージイラスト

 柔らかいタッチでECOのキャラクターを描いている、羽々キロさんは元々ブロッコリーから発売されている「アクエリアンエイジ」などを手がけるイラストレーター。普通はまずキャラクターデザインを行い、ゲームへ落とし込んでいくと思われがちだが、ECOに関しては先にキャラクターは完成していて、そこから羽々キロさんがイメージイラストを描き起こすという逆パターンで行われた。

 イメージを変に固めてしまわないために、イラストを頼む際にも、ポーズやおおまかな配置は注文するが、キャラクターが着用する衣装に関しては完全に羽々キロさんにお任せしていると言う。そのため羽々キロさんのオリジナル衣装をゲーム内で実現するためには、ちょっと苦労も多いとか。下郷氏いわく、モデリングを行う担当者は困難があるほど燃えるタイプで、大変だーと言いつつ絶対に実現してみせます!と頑張ってますよ、と笑っていた。

今後のECOについてちょっとだけ発表も

 10月28日スタートの「ハッピーハロウィン♪イベント」についても少しだけ最後に触れられた。街中の内装がハロウィンにあわせたものに変わるだけでなく、この時期しか手に入らない特別アイテムも登場。宙に浮く「魔法のほうき」、「かぼちゃマスク」がゲットできる。アイテム入手にはイベント専用のクエストをこなさなければいけないが、短い30分程度で終了するものから、1時間かかるものまで数種類を用意。プレイヤーの都合にあわせてクエストを選べる配慮がなされている。

 11月25日には新規プレイチケット(60日)と特殊アイテムチケットが同梱された「ビギナーズパッケージ」が3種類発売される。基本内容は一緒だが、ゲーム内でもらえる特殊アイテムの種類が異なり「赤いメイド服」「教師用のメガネ」「緑色のネコマタ」などどれも魅力的。全部購入するユーザーも必ず出てくるはずだ。

 その他、あっさりとではあるが幾つか将来の話も。今は武器の耐久度がなくなると壊れてしまう武器だが、いずれは「修理」システムの導入を考えているとか。

最後はECOファンへのメッセージで

 1時間ほどの座談会は以上で和やかに終了。最後にこれからのECOへの意気込み、そしてユーザーへのメッセージを頂いた。

 「待ってますの一言でして、プレイしてくれる方を、そしてECOへのご意見ご要望をお待ちしております。1つの事象に対して必ずプレイヤー間では好みが違いますので、全てのプレイヤーに好んでいただくことは難しいことですが、納得していただくことは可能だと思っておりますので、メンテナンスが増えてしまうかもしれませんが、少しでもECOを早く良い形に持っていくつもりです」(岩田氏)

 「開発側という立場ではお伝えすることが難しいですが、ゲーム内容で必ず反映しますので皆様が楽しめるようにします」(下郷氏)

 「ECOはユーザーの皆様でハートフルな世界を作り上げて行きたいです。ご意見、ご要望は全て目を通しています」(山本氏)

 MMORPGのタイトル数は毎月増え続けるが、実は完全国産MMOタイトルはとても少ない。アップデートのタイミングや独自仕様に制限がかかる他タイトルと比べ、ユーザーの声を直接吸い上げ、すぐにゲームに反映できる国産MMOとして、ECOによせられる期待はとても大きい。今回のような舞台裏を気軽に見せてくれる姿勢も、ユーザーと運営側の距離を縮めるチャンスと言えよう。

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