Gacktとヴィンセントが共演!? スクウェア・エニックス「DCFFVII」で業界初の試みって? ――記者発表会(2/2 ページ)
スクウェア・エニックスは、ガンアクションRPG「ダージュ オブ ケルベロス-ファイナルファンタジーVII-」において、業界初となる試みでGacktとコラボレーションすると発表。東京国際フォーラムにおいて記者発表会を行った。
その後、テーマソング「REDEMPTION」と連動したGackt氏も出演している最新ゲームプロモーション映像が流されるといよいよGackt氏が登場。
今回のコラボレーションについてGackt氏は、「楽曲の提供だけでなく、ゲームの中でのキャラクターとして登場するということを実現してくれたスタッフに、そして楽曲を作る上で自分のスタンスを崩すことなく任せてくれたことをうれしく思います」と語る。今回もFFVIIの大きな世界観は説明を受けたが、楽曲自体は自分に任せてこれないと仕事自体断るというスタンスなので、すべて任せて預けてくれたこと――スタッフが柔軟な対応をしてくれたことに感謝を述べた。
「特にファイナルファンタジーという世界観が固まったもので、自分がどう表現できるかが課題だった。しかし、この楽曲なら世界観を崩すことなく、さらに主人公の心情と重ね合わせることができたと確信している」とサラリとクールに決めてくれた。
「当初はバラードでの発注だったが、製作する段階でこれはバラードではないと思い立ち現在のものができあがったとのこと。とりあえず聞いてもらって、それでダメだったら自分ではない(楽曲を提供する意味はない)のかなと思っていた」と受け入れてもらって安堵していると述べた。なお、テーマソング「REDEMPTION」と挿入歌「LONGING」が入ったシングルは2006年1月25日発売予定。価格は未定
今回の手法はモーションキャプチャーではなく、Gackt氏自身がゲーム中に登場するとあって繊細な撮影現場だったと明かす。何度も同じシーンを撮影し、本来ならばあり得ない撮影時間を使って行われ、当初は完成するのかと採算面でもGackt氏は疑問に思ったというが、「途中からスタッフとの息もあい、実際撮影した映像を見せてもらううちにいけると思い直した。新しい試みだからこそ、今後の可能性を感じたし、非常に楽しかった撮影でした」と思い返す。
今回ゲーム中に使用している衣裳は、現在行われているコンサートツアーでも着用されている。衣裳デザインはキャラクターデザインを担当する野村哲也氏によるもので、Gackt氏の持つ世界観と、FFVIIのもつ世界観をうまく融合している
「開発スタッフの意識の高さに感動した。彼らからは、『FINAL FANTASY』という歴史ある作品への熱い想いや、新しいものを創り続けるチャレンジ精神を感じた。同じクリエイターとして、優秀なプロのチームと一緒に仕事ができてとてもうれしい」とGackt氏からコメント
「これから新しいゲームの表現がもっと大きな方向へ行く可能性を感じてほしいということと、クリエイトする側が様々な形でコラボレイトしていく場がもっと増えていくことを楽しみにしています。そしてこのゲームを楽しんでほしい」とファンへ向けてメッセージを送った。
主題歌の提供や声優での参加など、今までもアーティストや芸能人とゲームのコラボレーションは行われていた。今回の業界初となる試みが、ゲーム製作にどのような影響と可能性を与えるのだろうか。今後、描写能力もアップする次世代機などでは、このようなタイアップ方法が取られることが常套手段となるかもしれない。
DIRGE of CERBERUS -FINAL FANTASY VII-(ダージュ オブ ケルベロス -ファイナルファンタジー VII) | |
対応機種 | プレイステーション 2 |
メーカー | スクウェア・エニックス |
ジャンル | ガンアクションRPG |
発売日 | 2006年1月26日発売予定 |
価格 | 8190円(税込み) |
CHARACTER DESIGN: TETSUYA NOMURA
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