「ラヴィ!」ふたたヴィ:「赤ちゃんはどこからくるの?」レビュー(4/5 ページ)
ニンテンドーDS本体と同時発売のタイトル群のなかでも極めて異色作であった「きみのためなら死ねる」。その正当なる続編である「赤ちゃんはどこからくるの?」が、前作から1年を待たずして発売された。ニンテンドーDSの機能をフルに活かして描かれた熱く激しい愛の物語が、よりパワーアップして帰ってきたのだ。ラヴィ!
赤ちゃんはひとりじゃ生まれない
「あかどこ」のメインは1人用のストーリーモードだが、通信を使ったDSダウンロードプレイ、DSワイヤレスプレイにも対応している。最大4人でのプレイが可能なわけだ。そしてさらに面白いのが「コウカン」という機能で、「nintendogs」と同じようなすれちがい通信が楽しめる点だ。
この「コウカン」を説明する前に「コヅクリ」に触れなくてはならないだろう。「あかどこ」の新要素「コヅクリ」では、ふたりのプレイによって赤ちゃんをつくることができる。NDS本体をふたりで持つというこれまた新しい遊び方なのだが、要はふたりの誕生日などを入力して「息があっているかどうかを試すミニゲーム」をプレイすることで、相性診断のようなことができるわけだ。相性診断だけならありがちな感じもするが「あかどこ」のすごいところは、相性をもとに赤ちゃんが生まれてしまうというところ。しかも赤ちゃんは相性によってビジュアルが違う(もちろん肌は黒塗り)。
この赤ちゃんは名前をつけて登録することができる。そしてここでやっと「コウカン」の出番である。「nintendogs」で犬がお出かけをしたように、「あかどこ」では赤ちゃんがおでかけをする。赤ちゃんと「モヨウ」(後述するが、要は自分で作ったカノジョの服の模様)を決定してコウカンモードで街へ出歩くと、同じようにコウカンモードになっているプレイヤーのNDSとすれちがい通信をして、相手の名前と「モヨウ」(さらにはラヴポイントも少々)がもらえるという代物。筆者もすれちがい通信をすべく、いざ街に出かけてみたが、結果は残念ながらノーヒットであった。根気よくやっていればいつかは通信できるのだろうか。「あかどこ」を持っているみなさんには、ぜひコウカンモードで街に出歩いていただきたい。
さらにはNDS一台だけで複数人で遊べる「クンズホグレツ」などというモードもある。これはマット上の指定した色に手足を置いてだんだんきつい体勢になっていく、あの「ツイスター」というゲームに似ている。
最初の人がAを押すように指示されるのでAを押す。Aを離さずに次の人がLを押す。Lが押されたらAは離してもよい。といった流れで、どんどんNDS本体を廻していくのだが、だんだん要求が高くなってきて「L+下+Bを押せ」の次が「R+A+画面タッチ」だったりした日には「ひ〜」と思わず悲鳴が出てしまうほどだ。これは何人かで試してみたのだが、かなり盛り上がった。
NDS本体自体がちょっとしたパーティーツールになってしまうという点で、この切り口の斬新さは評価に値する。たくさんの人が集まるところで遊んでほしいモードだ。
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