ファーストしか認めないとか言う前にまずやってみろ:「機動戦士ガンダムSEED 連合vs.Z.A.F.T.」レビュー(3/3 ページ)
本放送時にガンダムを見ていたものの、初代以外はほとんど知らないのだが、そんなプレーヤーでも格闘アクションとして楽しむことはできるのだろうか? ふとした疑問から、今回はこのタイトルを取り上げてみた。
標準ゲーム難易度としては、ちょっと高め
どの機体も方向キーで移動でき、敵が現れたらショットを撃つか、距離が近いときは格闘で戦う。これを繰り返し、敵機体の体力を0にすれば1機撃破となる。しかし、思った以上に敵が賢く、序盤から苦労することも少なくなかったように思う(PH16入る)。どうやら3面、6面、8面が山のようで、この辺りでゲームオーバーの確率が高いような気がした。
また、自機が強いほどやられたときの戦力ゲージの減り具合も多いため、一度倒されると次に味方機がやられただけでゲームオーバー、などということもありうる。よほどの腕前が無いと、ランクSEEDでのクリアは難しいかもしれない。
というか、1人でプレイしているだけではテクニックが覚えられないため、どうしても先行きが頭打ちになってしまう。ゲームセンターに出向いて上手い人の技を盗んでこないと、1コインクリアは難しいだろう。家庭用だから無限にコンティニューはできるが、そうするとステージクリア後に表示されるランクが下がってしまうので、いつまでたってもEXステージがプレイできないのだ。もっとも、永遠にコンティニューできるからと言って、必ずクリアできるとは限らないのだが。
難易度は、タイトル画面から各種設定で変更できるので、ダメだと思ったら一番優しい設定でオールクリアし、機体を出現させたら元に戻すなんて手もある。基本的な難易度がアーケードに合わせてあるので、難しいと言えばそれまでなのだが、これでクリアできればゲームセンターデビューも近づくので、できれば頑張ってプレイしたいところ。
とはいえ、覚醒を使ったキャンセル技などをマスターしない限り、まずボコボコにされて帰ってくるのがオチ。みっちり練習して、さらに息の合うパートナーを連れ立つことが、アーケードで勝つコツと言えよう。自宅で遊ぶにしても協力プレイの方が、操作出来ないコンピュータパートナーよりクリアしやすいことは確かだ。もっとも、アーケードで遊ぶために買う人の方が少ないのかもしれないから、余計なお世話ということになるのだろうが……。
と、ここまでゲームを中心に見てきたわけだが、ガンダムSEEDを全然知らない人でも、格闘アクションが好きならば間違いなくハマる。実際に、当初は食指が動かなかった人間が原稿を書くためとはいえ、こうしてズブズブとハマっているわけだから、アニメの経験はまったく関係なし。もちろん、知っていればより楽しめるのだろうから、分かるに越したことはない。実は、ガンダムSEEDは全話ビデオに録ってあるので、これをきっかけにガンダムSEEDを見てみよう、そんな気にさせてくれるほど、魅力ある1本だと言える。
このジャンルのゲームとしては、個人的に久々のヒット作ということで、アクションゲームに飢えていた人には間違いなくお勧めできるだろう。11月後半には連休もあるので、1日中本作を遊び倒すのも悪くない……かもしれない?
機動戦士ガンダムSEED 連合vs.Z.A.F.T. | |
対応機種 | プレイステーション 2 |
メーカー | 販売元:バンダイ/開発元:カプコン |
ジャンル | チームバトルアクション |
発売日 | 2005年11月17日 |
価格 | 7140円(税込) |
人数 | 1〜2人(ネットワーク機能非対応) |
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