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Xbox 360徹底解剖!――その3:AV機能編(1/4 ページ)

3回目となる今回は、DVDビデオの再生や音楽ファイルの再生など、Xboxに用意されているAV関連機能をチェックしていこう。

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Xboxに比べDVDビデオの再生画質は大きく向上

 ではまず、Xbox 360のAV関連機能として最も基本的なものである、DVDビデオの再生機能からチェックしていこう。

 Xbox 360では標準でDVDビデオ再生機能が搭載されている。DVDドライブのトレイにDVDビデオをセットし閉じれば、すぐに再生が始まる。

 DVDビデオ再生時の操作は、付属のメディアリモコンまたはコントローラーを利用する。どちらを利用してもDVDビデオ再生機能のすべての機能を操作できるが、メディアリモコンを利用した方が直感的な操作が可能なので、DVDビデオを見るときには基本的にメディアリモコンを利用しよう。

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DVDドライブにDVDビデオをセットして閉じれば、すぐに再生が始まる
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DVDビデオ再生時の操作はコントローラーでも可能だが、メディアリモコンを利用した方が直感的に操作できる

 DVDビデオ再生機能に用意されているコントロール機能は、早送り・巻き戻し、チャプタースキップ、ポーズ、停止などに加え、字幕選択、音声選択、アングル変更、表示映像を拡大するズーム機能、そしてA-B2点間のリピート機能などが用意されている。

 早送り・巻き戻しはどちらも2/4/8/16/32倍速の5段階で音声なし、ズーム機能では映像を10段階に拡大できる。それ以外に、メディアリモコンに用意されている「DVDメニュー」ボタンや「タイトル」ボタンを押すとメインメニューなどにジャンプできる。機能自体は基本的なもののみで豊富とは言えないが、DVDビデオを見る上では必要十分だろう。ちなみに、コントローラーによる操作は、BボタンとXboxガイドボタン以外の任意のボタンまたは十字キー押すことで画面上に表示されるメニューを利用することになる。

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字幕や音声、アングルの変更は、メディアリモコンの「表示」ボタンを押して表示されるスクリーンメニューから行う
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ズーム機能は、最大10倍まで映像を拡大できる
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コントローラーの操作は、すべてスクリーンメニューによる操作となる

 出力映像は、D端子HD AVケーブルのスイッチを「HDTV」にセットしている状態ではD2(480p)での出力になる。映像出力をD3(1080i)やD4(720p)に設定している状態でも、出力信号がアップスキャンされることはない。もちろん、D2ならDVDビデオの持つ映像クオリティを損うことなく再生できるのでこの点に問題はない。フィルム素材・ビデオ素材に関わらずプログレッシブ変換に破綻を感じる部分もなく、DVDビデオのプログレッシブ再生がサポートされた点は素直に喜んでいいだろう。また、光デジタルサウンド出力からは、ドルビーデジタル、dts、リニアPCMでの出力を確認した。

 再生画質は、筆者が普段利用しているプログレッシブ再生対応のDVDプレーヤーと比較してみても、双方に差はほとんど感じられない。利用しているDVDプレーヤーは入門機に属する安価な製品なので、画質比較に適切とは言えないかもしれないが、少なくともXboxを使ってDVDビデオを再生させた時のような失望感はなく、常用してもいいと思わせるクオリティを持っている。

 ちなみに、DVDビデオ再生時の本体の騒音だが、DVDビデオの再生が始まると本体の空冷ファンの回転数が下がり騒音は低減する(通常時45dB(A)以下から28dB(A)以下に下がるそうだ)。また、DVDドライブの音もうるさくは感じない。まったく気にならないレベルにまで騒音が低減したという印象ではなかったものの、静かなシーン以外ではほぼ気にならないレベルと言っていいだろう。

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