Xbox 360徹底解剖!――その3:AV機能編(2/4 ページ)
3回目となる今回は、DVDビデオの再生や音楽ファイルの再生など、Xboxに用意されているAV関連機能をチェックしていこう。
「メディア」で音楽や静止画、動画の再生が可能
次に、Xbox 360の「メディア」機能を見ていこう。メディア機能には、音楽や静止画、動画などのマルチメディアファイルを扱う機能が集められている。
「音楽」には音楽CDやHDDに取り込んだ曲などを再生させる機能が、「画像」にはデジカメで撮影した画像を表示させる機能が、「ビデオ」にはHDDに保存されている動画ファイルを再生させる機能がそれぞれ用意されている。また、「Media Center」では、Windows XP Media Center Editionとの連係機能である「Media Center Extender」が起動し、Media Center PCに保存されているさまざまなデータが扱えるようになる。PCとの連係機能は回を改めて詳しく紹介することにして、ここではXbox 360単体で楽しめる部分のみを紹介していく。
音楽CDをHDDに取り込んで曲の活用が可能
メディアの「音楽」を選択すると、音楽CDやHDDに保存されている曲の再生が可能となる。とはいえ、音楽CDはDVDドライブに入ると「音楽プレーヤー」が自動的に起動し再生が開始されるので、いちいち音楽プレーヤーを起動する必要はない。
音楽CDを挿入して音楽プレーヤーが起動すると、アルバム名やアーティスト名、曲名などが表示され、再生が開始される。これは、インターネット経由でCDDBから情報をダウンロードしているのかと思ったのだが、LANケーブルを抜いた状態で初めて挿入したCDでもアルバム名や曲名が表示されるため、あらかじめHDDにある程度の情報が蓄積されているものと思われる。なぜなら、手持ちのCDの中で情報が表示されないものが存在したのだが、Xbox 360がインターネットに接続された状態でも情報が更新されることはなかったからだ。
ただしこれは、現状ではXbox 360向けのXbox Liveが開始されていないため、オンラインでの情報更新は行われないからで、12月10日の本体発売後には、Xbox Live経由でもアルバム情報をダウンロード可能だ。PCでWindows Media Playerを利用して再生すると、CDDBから情報がダウンロードされるのと同様だ。ちなみにこのアルバム情報は、曲を取り込む場合にも利用される。
音楽プレーヤーの機能は、再生、ポーズ、停止、と曲の頭出しに加えランダム再生(音楽プレーヤーの「↑↓」ボタン)が用意されているだけ。再生リストの作成も可能だが、全体的に機能面はかなりシンプルだ。
音楽CDの取り込みは、音楽プレーヤーの「CDから録音」で行う。CD丸ごと取り込むか、曲を選択して取り込むことが可能。実際に曲を取り込んでみたが、CD1枚(13曲、トータル66分42秒)で約6分20秒かかった(保存形式やビットレートなどは不明)。取り込んだ曲は、アルバム情報をもとに、アルバム名、アーティスト名、ジャンルなどで分類されるので、曲の管理はやりやすい。
HDDに取り込んだ曲の再生は、「メディア」の「音楽」→「ハードディスク」と進み、再生させたい曲を選択すればよい。このとき、アルバム単位やアーティスト単位で選択することも可能だし、取り込んだすべての曲を再生させることも可能だ。
ただし、HDDに取り込んだ曲は、Xbox 360内のみでの活用となる。USBコネクタにポータブルオーディオプレーヤーやUSBストレージ機器を接続しても、Xbox 360に取り込んだ曲を転送することはできない。Xbox 360の音楽プレーヤーで再生させるか、ゲーム中のBGMとして活用するのみとなる。
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