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あなたもいっしょに「ゲームやろうぜ!」「ゲームやろうぜ!2006」で一獲千金を目指すための支援企画(3/3 ページ)

ソニー・コンピュータエンタテインメントが開催中のゲームクリエイターオーディション「ゲームやろうぜ!2006」。過去1995年から1999年の間にも6回開催され、その第3回合格者であり、「どこでもいっしょ」の開発者として知られている南治一徳氏と、SCEJシニアバイスプレジデントの桐田富和氏に、ゲームやろうぜ合格までの道のりや、今回の復活に至る経緯について話を聞いた。

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――「ゲームやろうぜ!」を再開されたきっかけはどこにあるのでしょう。

桐田 今後Xbox 360も今年発売されますし、レボリューションも登場します。我々もプレイステーション 3を来年春発売予定ですし。最近、特に日本では、遊びの中におけるゲームの比重が、これまでよりちょっと落ちているように思えます。消費者のゲームに対するイメージ、注目度が落ちているのかもしれません。しかし、先ほど挙げたような次世代機の情報がこれからどんどん発信されていくことによって、業界全体が活性化し、消費者もゲームに目を向けてくれるようになると思います。

 そのときに、ゲーム業界で働きたいと思っている人がどんどん出てきてほしいし、人の流れも活発になっていくのかと思います。これまでもコンソールの世代が変わってきたときには同様のことが起きていますし、いまはいい機会かと。

 ほかのエンターテインメントコンテンツ制作に携わっている人も多いと思いますが、ゲームというのは、いきなりワールドワイドを相手にものづくりができる分野なんです。そういう世界に、若い人に入ってきてほしいと思っています。わたしたちはアメリカにも、ヨーロッパ、アジア各国でも事業を展開していますから、自分が作ったソフトを海外の方が手にする可能性は高いわけです。クリエイターとしての醍醐味を感じてもらえると思いますよ。

 それに、プレイステーション 3になると、これまでのプレイステーション、プレイステーション 2で実現できなかった映像表現が可能になります。演出も含めて、表現方法が広がるわけです。映像系のクリエイターの方に、プレイステーション 3を使ってすばらしい表現をしてもらえるとうれしいですよね。

――「ゲームやろうぜ!2006」の反響はいかがですか。

桐田 社内でも応募したいという人がいましてね(笑)。まあそれはさておいて、以前から一貫して言っているんですが、現在ゲーム業界に籍を置く人に対してだけに、このオーディションに来てほしいと強く思っているわけではありません。学生さんだったり、ゲーム以外のエンターテインメントに携わっている人にこそ、このオーディションに興味を持ってほしいと思っているので、それらの方々がどのような反応を示してくれるのかは興味があります。ただ、来るものは拒まずの姿勢で、過去に契約していて、残念ながら契約を終了してしまった方からも、「もう一度応募していい?」ということを言われたこともあります。

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――最近の若い人がゲーム業界に入ってこないので厳しい、とも桐田さんはおっしゃっていましたね。

桐田 ここ10年を見ても、クリエイターの顔が変わっていないですしね。

南治 それはわたしにとっても厳しい言葉ですね。うちの会社も、1年に1歳ずつ平均年齢が上がるんですよ(笑)。

桐田 目立つクリエイターが世に出てない、と言うのが一番の寂しいところですね。若い人が入ってきていないわけではないんですが、それら若い人が活躍できる場所が少なくなっているんじゃないか、という思いはあります。

南治 大作指向だと、若い人に任せにくくなる部分もありますしね。

桐田 新しいものを生み出すときには、新しい人、新しい才能が必要だと思うんですが、会社は“企業”なので、向こう3年とか、5年といったロードマップが決まっているわけです。そのプロジェクト中の一員として新しい人がジョインすることが基本になりますし、新人をメインに全く新しいものを立ち上げようとしてもリスクがありますから、任せることに踏み切れない、ということはあるでしょうね。しかし、若い人が活躍できる場所を提供しないとおもしろいものは生まれないだろう、と。

 ですので今回の「ゲームやろうぜ!2006」では、経験に限らずあなたの才能をベースに一緒にものを作りませんか、としているわけです。就職という雇用形態ではないので、こちらから「これを作ってください」というわけではありません。それには、作る側にもリスクはもちろんありますが、成功した暁には、サラリーマンでいるときの報酬よりも、もっと大きいものをお渡しできます、というわけです。

 入り口として何らかの作品を応募していただきますが、やっぱり、最終的には会ってみないと分からないですね。すばらしい、おもしろい企画を考えてきた人であっても、たとえばプランナーとして最後まで実現する力があるか、というのは、つきあってみないと分からないんです。会ってみて、根掘り葉掘り、ゲームとは違うことも話していく中で、何か“確信”めいたものを感じないと「一緒にやりましょう」とは言えないですね。中途半端な気持ちでつきあってしまうと、お互い一時的に無意味な時間を過ごすことになりかねません。こちらも、選んだ以上は責任感を持ってつきあいますし、選ばれた方も、選ばれた以上は覚悟をしてほしいと思います。

「ゲームやろうぜ!2006」募集概要
対象フォーマット「プレイステーション」フォーマットを対象としたソフトウェア開発
応募資格・18歳以上。性別、国籍を問わず
・日本在住者に限る
・未成年者は保護者の同意に基づく
・個人、グループを問わず応募可能
・法人での応募も可能
・経験、未経験者問わず
オーディション職種プランナー、シナリオライター、プログラマー、スクリプター、2DCGデザイナー、3DCGデザイナー、モーションデザイナーなど
※これら以外にも、開発経験の有無を問わず、今後のデジタルエンタテインメントコンテンツ制作に必要と判断されるスキルについて、広くオーディションの対象とする
応募方法ネットワーク経由でのエントリー、作品受付となる。自己のスキルをアピールする作品を、特設Webサイトへアクセスし、エントリー登録後にアップロードする
応募期間2005年11月15日から2006年2月28日必着

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