3万円でゲームが快適に遊べるPCは組めるのか? 貧乏買い大作戦(4/5 ページ)
ネットゲームが百花繚乱の時代を迎えているが、意外にも動作環境が厳しいものが多い。そんな折、突如予算3万円でPCを組み立てて欲しいとの依頼が入った。かなり無理があると思いつつも引き受けてしまったので、その顛末をお届けしよう。果たして、3万円でPCは組み立てられるのか? 作ったPCで、無料(一部有料)のネットゲームは快適にプレイできるのか?
今度は、再びネクソンのゲームから「マビノギ」にトライ。12月15日から基本接続料金が無料になるということで、この機会にやってみようと思っている人もいるのではないだろうか。そこで、POORPCでも動くかどうかが気になったので、インストールしてみた。
ところが、起動直後のIDやパスワード入力画面からして重い。無理をして入力後にキャラメイク画面に突入すると、もはや何がなんだか分からない状態。これは、遊ぶ以前の問題と言うことで、さすがに潔く諦めて終了。遊びたい人は、最低でもAGP接続のグラフィックスカードを別途購入するのが現実的だろう。これでは、キャラがお化けと変わらない。ということで、また違うゲームをダウンロード。
今度は、正式サービスが開始されたガンホーの「エミル・クロニクル・オンライン」で試してみた。インストールもつつがなく終わり、キャラ選択画面がちょっと暗い以外は、特に問題なし。さて、チュートリアルをやってみようと思ったら、重い! 全般的に、すべての動きがガクガクしているのだ。しかも、BGMもとぎれとぎれだったり、時々震えたりするという酷さ。それでも、マビノギよりはまだまともだが、ストレスなくプレイするレベルにはほど遠い。セッティングをいじってみたのだが、あまり状況は改善されなかったということで、こちらもできればグラフィックスカードを別に搭載してプレイした方が快適という結論に達した。
最後は、ガンホーの「ヨーグルティング」。かなり新しいタイトルだけに推奨スペックも高く設定されていて、Pentium 4/1.8GHz以上+128Mバイト以上のビデオメモリと、POORPCには間違いなく無理なハードル。それでも無茶してやってみると、メニューは見えない文字は崩れている、しかも動きはまるでコマ送りと、まともに見えるだけで完全にゲームにならず。やはり最新ゲームを遊ぶには、ビデオカードが別途必要なことを痛感した次第だった。
それなら、ネットゲーム以外のソフトならどうか?
一部のネットゲームは動くものの、重いものになると動作が怪しくなってしまう。それならば、一般的なゲームではどうだろうと思い、手元にあるソフトで色々試してみた。まずは、日本ファルコムの「イースIV -ナピシュテムの匣-」にチャレンジ。発売されたのは2003年なので、ちょっと新しめのタイトルと言える。それなりに3Dを使用したゲームではあったが、何よりもデフォルト状態での表示が怪しかったことに驚いた。これは、ファルコムのHPから修正ファイルを適用することで解決。その後は、非常に快適なプレイが楽しめた。一部の場所でスクロールが若干もたつく以外、特に目立った問題は見あたらないので、スタンドアロンのゲームであれば、よほどのことがない限り普通にプレイできるだろう。
次は、DirectX8.1世代のゲームであるセガの「ファンタシースターオンライン(PSO)」にトライしてみた。最新作のPSOBBはオンライン専用なので、あえて古い方のタイトルを引っ張り出してきたのだが、こちらもなんの問題もなし。画面がちょっと暗い程度で、あとは普通にプレイができた。実は、最新版のオンラインソフト以外は、ほぼ何でも問題ないのではと思いつつ、次に試してみたのが俗に言う“美少女ゲーム”と“BLゲーム”。これらの大部分はアドベンチャーゲームなので、システムへの負荷が低いだろうと言うことが想像でき、それだけに快適に動くと予想ができた。結果は予想通り、サクサクと遊べたのはいうまでもない。よほどヘビーなエフェクトがかからない限り、これらのジャンルのゲームをプレイするならばまったく問題ないと言い切れる。
最後に、ブラウザ上で遊べるゲームをいくつか試してみた。代表的なものとして、Shockwaveを利用したもの、Flashを使ったもの、Javaを動かすものなどがあるが、やはりこれらも軽快に動作した。ゲーム中に重くなるということもまったくなく、時間を忘れて遊べるぐらい快適に動く。問題はない。
最終的に、もう少しお金を貯めて、グラフィックスカード増設が正解か
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