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「ゼノサーガI・II」は移植版でもダイジェスト版でもあらず

ニンテンドーDSで刷新された「ゼノサーガ」シリーズのIとIIが遊べるナムコの「ゼノサーガI・II」。今作だけのオリジナルキャラなど、DSならではの、原案に沿ったオリジナル要素が多数採用されている。

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 ナムコは、「ゼノサーガ」シリーズのIとIIを改めてニンテンドーDS用に調整し、さらにオリジナル要素を追加した「ゼノサーガI・II」を2006年に発売する。今回、そのDSならではというオリジナルキャラに焦点をあてて紹介しよう。

 2003年11月20日に発売された「ゼノサーガ エピソードI 【力への意志】」(以後エピソードI)と、2004年6月24日に発売された「エノサーガ エピソードII 【善悪の彼岸】」(以後、エピソードII)をベースに物語は進行。DS版では、エピソードIとIIを1つの物語として全20章に再構成し、新たに原案に沿ったエピソードが追加され語られなかった部分を補う形をとる。当然、KOS-MOSの開発主任・ヴェクター第一開発局シオン・ウヅキとKOS-MOSを中心に、彼らに絡む人間模様を描きながら展開していく。

 オリジナルエピソードとしては、キルシュヴァッサーとアルベドや、シオンとケビンの出会いが本作で初めて語られる。

  • 「キルシュヴァッサー、アルベドとの出会い」

私は──試作型097号。

プロトタイプが完成するまで、幾多の実験が試みられていく、その一過程──

でも私は、幸せだった。

私たちの存在は、必要なものだったから。

──お父さまのために。

だけど、その日は──いつか来る。

モモ[プロトタイプ]が誕生し、私たちの存在理由がなくなる、その日が──

【キルシュヴァッサー】Kirschwasser、女、141センチ、36キロ、12歳程度(外見)、NPC
百式汎観測レアリエンプロトタイプ・モモの試作機の総称。モモが完成するまでにおよそ100体作られたとされるが、ほとんどの消息は不明。うち1体がアルベドに付き従っている。ウ・ドゥに汚染された直後のアルベトとキルシュヴァッサーの出会いが本作で初めて語られる
  • 「シオン、ヴェクター入社〜ケビンの死」

今夜も私は、夢を見る───

でも、その夢が好きなわけじゃない。

空が嫌い──厭な色。空気も嫌い──厭なニオイ。人も嫌い──

みんな、厭な目で私を視る───みんな───父さんも───

それでも幼い私は、ここで暮らしている。夢の世界で暮らしている。

なぜいつも同じ夢を見るのだろう──視たくないのに──忘れたいのに──ぼんやりとした夢の世界──不安と、哀しさと、いたたまれなさと──

そんな曖昧な世界の中で、空の色と匂いと人の目だけがギラついている。

夢だと解っているのに──現実ではないのに──だから──

だから私は、楽しい事を考える。

素敵な思い出を。あの人と過ごした日々を。日溜まりと温もりを。

【ケビン・ウィニコット】Kevin Winnicot、男、186センチ、70キロ、享年26歳、NPC
元ヴェクター第一開発局KOS‐MOS開発計画主幹技師。KOS‐MOS開発計画統合オペレーションの中心人物。シオンの上司であり恋人であったが、元型(アーキタイプ)の起動実験中の暴走事故中でシオンを庇い、帰らぬ人となった。彼の死後、シオンが彼の遺志を引き継いだ。シオンとケビンの出会いが、本作で初めて語られる

 また、エピソードIIに声でのみ登場していたリヒャルトとヘルマンがグラフィック初登場を果たす。

【リヒャルト】Richard、男、163センチ、46キロ、14歳、NPC

審問官長マーグリスの麾下にあたる、異端審問官。レイピアの使い手。旧家の出身。幼い日に両親と姉が事故死したことにより、若き当主となる。二重人格に近い、エキセントリックな性格は、姉の死を目撃したことが萌芽であったらしい。

リヒャルト機 E.S.パイラム

【ヘルマン】Hermann、男、182センチ、79キロ、25歳、NPC

審問官長マーグリスの麾下にあたる、異端審問官。棍の使い手。かつては星団連邦軍海兵隊所属の上等兵として、マシューズ軍曹の分隊に配属されていた。除隊後は、表向き、運送会社の社長を勤める。ヘルマンの家系はリヒャルトの家の個人的家臣であった。そのため、ヘルマン自身も、リヒャルトの出生時より忠誠を誓っている。

ヘルマン機 E.S.スキュータム

 ほかにもシリーズ既出のキャラクターもジン・ウヅキのように新コスチュームで登場したり、レアリアンのカナンのようにPS2版よりも深く語られているものも多数存在する。また、本作オリジナルキャラクターも登場する。

【ピエール・リューリック】Pierre Ruryk、男、179センチ、75キロ、44歳、NPC

T.C.4748年にバータス星系区で初当選、政界入りしたザルヴァートル派の連邦議員の1人。端正な容貌から浮動者層の票を集めることに長けているが、政治的手腕には乏しいと評されることが多い。ファウンデーション、特にガイナンに対しては献身的で助力を惜しまない。

戦闘シーン

 戦闘は、キャラクターとE.S.での2種類がある。イベントバトル以外は、クエストパート中にエンカウントでバトル画面へと移行。パーティ内から3人が登場し、敵と直接戦う。攻撃が回ってくる度に、攻撃、防御、必殺技、アイテムやエーテルの使用を選択していくことになる。ただし、“アタックポイント(行動ポイント)”が振り当てられており、ターン中の行動、特に攻撃を起こす際に消費するようになっている。キャラクターのターン開始時に毎回一定数回復。「ゼノサーガ エピソードT」のブーストシステム、イベントスロットシステムを基本的に継承しているが、オリジナル要素も追加されているとのこと。それらの新要素については次回また紹介したい。

「ゼノサーガT・II」
対応機種ニンテンドーDS
メーカーナムコ
ジャンルRPG
発売日2006年発売予定
価格未定

(C)2001 2004 2005 NAMCO LTD., ALL RIGHTS RESERVED.
※画面写真及び説明内容はすべて開発途中のものです
※「ゼノサーガT・II」は「ゼノサーガ ジ アニメーション」との関連性はありません


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