ディープインパクトの果たせなかった夢、アナタに託します:「ギャロップレーサー8 ライヴホースレーシング」レビュー(3/4 ページ)
ジョッキーレースゲームの草分け的存在、テクモの「ギャロップレーサー」シリーズ。8作目となる今回は「テーマパーク」をキーワードにモデルチェンジ。あのディープインパクトももちろん登場する。
テーマパークの5つのモード
●タイトルコレクション
これは実在の名馬を1頭購入し、ローテーションを決めて、デビューから引退まで騎乗し、タイトルを集めていくモード。特定のレースを勝って条件を満たすことで、タイトルが与えられる(総数は120種類)。
たとえば天皇賞(秋)・ジャパンカップ・有馬記念を勝てば「古馬秋三冠」。古馬中・長距離GI完全制覇で「グランドスラム」といった具合。中には「アイアンホース」、「皇帝越え」、「キングオブヨーロッパ」なんてタイトルも!
ダート馬なら、大井・川崎をはじめとする地方重賞を総なめするのも面白いし、日本の競馬に飽きたらドバイや香港、アメリカなど海外を転戦するのもアリだ。世界を股に掛けるこのモードはGR5に近い。
●ギャロップスタリオン
種牡馬と繁殖牝馬、約500頭から配合を選び、マイホースを作るモード。生産したマイホースは、タイトルコレクションでお手馬にできる。配合はインブリード、ニックスなどの血統理論もある本格派。さらに馬の特殊能力・アビリティを受け継ぐ、GRならではの要素もあって、いろいろと試したくなる。
筆者は一か八か、フジキセキとシャイニンルビー(祖母がフジキセキの母・ミルレーサー、つまりかなりの近親)の危険な組み合わせで、折り合い最悪だがスピード・スタミナ十分な牝馬の生産に成功した(あまりマネしないほうがいいかも……)。種牡馬リストには、サンデーサイレンスやナリタブライアンと、今は亡き名馬の名前も。彼らの遺志を継ぐ仔馬も作ってみたい。
●メモリアルクエスト
過去の名レースを再現するミッションクリア型のモード。「クエスト」と呼ばれるレースの数は計100個。1着になってクエストをクリアすると、次のクエストが開いていく。
ダンスインザムードの桜花賞、メイショウドトウのテイエムオペラオー越え、3歳で挑戦したバブルガムフェローの天皇賞(秋)……。競馬界を震撼させた圧勝劇や、誰もが目を疑った大穴レース、果敢な世界への挑戦まで、数々のレースがクッキリと蘇る。
事実をなぞるだけではなく、アクシデントによって断たれた夢をリベンジするクエストもある。次々と現れる名レースは、まるで大河ドラマだ。歴史の重みを感じずにはいられない。
●ホールオブフェイム
10万Gを投資することで開くホールオブフェイム。メモリアルクエストの発展版で、名馬がたどった軌跡をなぞって再現する。ラインクラフトの牝馬変則三冠、ミホノブルボンのクラシックロード、今年の主役、ディープインパクトの三冠ももちろん収録。
メモリアルクエストと同様、“もしあのレースに出ていたら……”といったIFのレースもミッションに登場するのが競馬ファンにはたまらない。このモードでは、途中で一回でも負けてしまったらミッション失敗で、最初からやり直しとなる。いずれも名馬とはいえ、連続しての勝利はなかなか厳しい。
特に2歳牡馬三冠がかかった最後のレースの緊張感は、かなりのものだ。まったく次元が違うと怒られるかもしれないが、今年の菊花賞で武豊騎手が味わったであろうプレッシャーを少しは体感できた、気がする。負けられないというのは辛いことだ。
●フィールドオブレジェンド
20万Gを投資すると新たに開くフィールドオブレジェンド。最強馬たちが顔を揃える夢のレースに、ギャロップスタリオンで生産したマイホースで挑戦する究極のモードだ。レースは1000〜3200メートルまで、さまざまな距離の全7戦を戦う。レース条件に合った優秀な馬を生産し、最後の戦いに挑もう。海上に浮かぶ美しいコースは必見だ。
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