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最近ゲームに時間を割けないあなたへ――お手軽だからこそ布教にも最適「タイトーメモリーズ ポケット」レビュー(1/4 ページ)

以前、PS2用タイトルとして発売された「タイトーメモリーズ」が、PSP用となり新たに登場した。PSP購入層とも重なると思われるゲームだけに、収録作品や出来映えが気になるところだ。今回はアレンジ版も入っていると言うことで、オリジナル版とともに細かく見ていこう。

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持ち運べる懐ゲー、登場!

 1本のソフトに25タイトルも収録し、懐ゲー世代に衝撃を与えたPS2用ゲーム「タイトーメモリーズ」上下巻。2つ合わせて50タイトルも遊べるということで話題を呼び、当時ゲームセンターで過ごしたプレーヤーに大きく訴求した作品だ。あれから半年もたたないうちに、今度は舞台をPSPに移して懐ゲーが復活。それが今回の「タイトーメモリーズ ポケット」となる。

 1980年代にアーケードデビューした16作品を収録しているだけでなく、新たな試みとして4作品を現代風にアレンジ。ニューバージョンとして遊べるようにしてあるのだ。なお、本タイトルが収録しているのは「クレージーバルーン」「ルナレスキュー」「バルーンボンバー」「クイックス」「アルペンスキー」「エレベーターアクション」「ちゃっくんぽっぷ」「影の伝説」「フェアリーランドストーリー」「奇々怪界」「ラスタンサーガ」「功里金団」「ニュージーランドストーリー」「レイメイズ」「レインボーアイランド・エクストラ」「キャメルトライ」となっている。


バラエティ豊かな作品が収録されている本作。名作が多いだけに、思わず“懐かしい!”と声が出てしまう人もいるだろう

「クレイジーバルーン」:ボタン4つで風船を上下左右に移動させる、珍しいシステムだった。コースのアスタリスク「*」が、トゲトゲに見えるから不思議。同じ場所で止まり続けると顔が現れて吹き飛ばされたり、先に進むと移動するトゲなどが登場するので、当時としてはなかなか飽きがこなかった。今でも、思わず熱くなってしまうタイトルだろう(画面を縦に回転しています)。

「バルーンボンバー」:「ゲームセンターあらし」にも登場した、有名なタイトル。爆弾をつけた風船をすべて破壊すればクリア。爆弾が地面に落ちると地面が破壊され、そこから先へ移動できなくなってしまう。だが、風船を破壊し落ちてくる爆弾を撃破すると高得点がゲットできるため、上級プレイヤーはあえて危険を冒したものだ(画面を縦に回転しています)

「ルナレスキュー」:名前の通り、月面で待つ宇宙飛行士6人を救助するのが目的。左右移動とボタン1つで自機を操作し、ボタンは宇宙船から下りてくるときは逆噴射装置として、上昇するときはショット&ジェット噴射として使用する。上昇時には突如、巨大な隕石が救助船をめがけて襲いかかってくるので、油断は禁物(画面を縦に回転しています)

「QIX」:陣取りゲームの元祖。移動スピードが速いボタンと遅いボタンを使い、陣取りをしていく。敵であるQIXを小さな場所へ追い込むようにして囲み、最後に遅いボタンで一気に決めるのが攻略のコツ。その後、リメイク作品が続々と登場したが、個人的にはヴォルフィードが一番楽しめただけに、一緒に収録して欲しかったところ(画面を縦に回転しています)

「アルペンスキー」:1982年に登場した、スキーゲームの原点。初心者スキーヤーやスノーモービルなどをかわしながら、制限時間内にゴールを目指す。ステージが進むと、初心者スキーヤーがものすごい勢いで滑っていたり、スノーモービルがあからさまに邪魔をしてくるなど、なかなか腹立たしい(笑)ゲームだった。アルペンスキーなのに、なぜかジャンプ競技がボーナスステージとして入っているのも謎の1つ(画面を縦に回転しています)

「エレベーターアクション」:30階建ての高層ビルから、重要機密書類を盗み出すのが目的。しかし、どう見ても主人公より敵の姿のほうがスパイに見えるのが不思議なところ。銃弾は見て避けられるほど遅かったり、エレベータで敵を潰したりと、コミカルさがたっぷり入っているのも当時ヒットした要因だろう。ステージが進むと、敵が伏せて撃ってきたりする

「ちゃっくんぽっぷ」:かわいいキャラクターが大人気となった、固定画面パズルゲーム。檻に囚われたハートを助け出し、迷路から脱出するのが目的なのだが、むしろキャラクターの受けが非常によかった。ちゃっくんやもんすた、まいたなどはその後「バブルボブル」などの作品に、末永く登場することになる。ちなみに、もんすたを1匹も倒さずに脱出すると、2万点+ちゃっくんが1人追加

「影の伝説」:伊賀の里の忍者“影”となり、魔性の軍団にさらわれた霧姫を助け出す。驚異的なジャンプ力を持つ主人公を、自由自在に操作できるようになるまでが大変。主人公の武器は、手裏剣と刀の2種類のみ。敵の手裏剣は刀で切り落とせるものの、タイミングが合わないとサクッと刺さって残機を失うことになる

「フェアリーランドストーリー」:魔法で敵をケーキに変えて倒すか、ケーキを敵の上に落として潰し、画面内の敵を全滅させればクリアとなる。主人公トレミーのかわいさに、思わずハマった人もいると聞くほど、ゲーム性だけでなくキャラも良くできていた。全部で101面あるが、この流れが後にバブルボブルへと受け継がれることに

「奇々怪界」:タイトーを代表する萌えゲーの1本(?)。妖怪にさらわれてしまった七福神を、巫女の小夜ちゃんが助けに行くアクションゲーム。コミカルなキャラとは裏腹に、難易度は少し高めに出来ている。制限時間ギリギリまで粘り、ガイコツを倒し続けるという稼ぎが、当時は当たり前のように行われていた……らしい(画面を縦に回転しています)

「ラスタンサーガ」:ラスタンが主人公をつとめるゲームの第1弾。パターンを知らずに突っ込んでいくと、1面もクリアできずにゲームオーバーという凶悪な難易度を誇るが、BGMの出来は当時としては突出していた作品。ラスタンシリーズは、ウォリアーブレードまで都合、3作品がリリースされている

「功里金団」:横スクロールのアクションゲームだが、何もしないでいるとオーラを身にまとったり、逆にボタンを押し続けると出せる飛び道具“グーチョキ波”を出せる、ユニークなシステムを採用。しかし難易度は思いの外高く、また同年にはグラディウスIIやテトリスなどもリリースされたこともあり、影の薄い作品になってしまった

「ニュージーランドストーリー」:タイトーらしいかわいいキャラが活躍する作品。ヒョウアザラシにさらわれてしまったキウイたちを助けるべく、1人残ったティキが仲間奪取に旅立つ。様々な武器や乗り物が登場するので、最適なアイテムを選ばないと難易度が激変する。また隠し扉などもあり、それを利用することで、5つ集めると1upするEXTRAアイコンを簡単にゲットできた。コースが非常に広く、1コインクリアはなかなか難しい。

「レイメイズ」:昔懐かしい、ドットイート型のアクション。セガのヘッドオンを現代に甦らせた感じといえる。画面内にあるドットを全て取ればクリアだが、中には3回通らないと取れないドットがあったり、取るとレーザーが撃てるようになるなどのパワーアップアイテムも出現。今風に仕上がっている

「レインボーアイランド・エクストラ」:「バブルボブル」の続編という位置づけではあるが、難易度ははるかに高くなっており、かなりマニア向けに仕上げられている。元となった「レインボーアイランド」のマイナーバージョンアップ版で、虹を操りゴールまでたどり着くのは同じ。シークレットがいくつか隠されており、それらを出せるかどうかがプレイヤーの腕の見せ所だった

「キャメルトライ」:パドルを使い、背景を回転させてボールをゴールまで導く。タイトーF2ボードの能力をふんだんに使った作品だが、ゲームの完成度も非常に高い。極限までタイムを削るために、様々な技が編み出された。ゲームスタート時に難易度を4種類から選べるので、誰もが楽しめる作品に仕上がっているのもナイス
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