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荒んだ心を詩で癒す――大作RPGを押しのけてでも遊ぶ価値あり「アルトネリコ 世界の終わりで詩い続ける少女」レビュー(3/5 ページ)

バンプレストとガストのコラボレーションとして発売される本作。積極的に展開されるプロモーション映像などを見て、気になっている人も多いようだ。そこで、一足先にゲームをプレイしてみたので、そのレビューをここに掲載しよう。

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 物語は、ライナーがホルスの翼へ飛空挺で来るところから始まる。なんとか不時着するものの、クリスタル発見と飛空挺の修理を同時に進めなければならないライナーは、下層世界を旅しながら手がかりを探してさまよう。

 しばらくストーリーを進めると、アイテム同士を掛け合わせて、新しいアイテムを創り出すというイベントに突入する。これが本作を特徴づけるシステムの1つ、グラスメルクだ。

 このシステムは、調合方法の書かれたレシピカードをゲットすることで、アイテムとアイテムを調合して新たなアイテムを創り出すことができるようになるもの。いわば、アトリエシリーズの調合と似たような感じになっている。グラスメルクを利用することで新しいアイテムや装備品などを生み出すことができ、それらを使って戦闘を有利に運ぶことが可能になるのだ。特に、回復系の消耗品アイテムはお店でも売っているが、序盤から中盤にかけてのお金は貴重なので、グラスメルクで創り出した方が明らかにお得。また、レシピカードは世界中に散らばっていて、これをすべて集める楽しみもあるため、やり込み系の人にはたまらない仕様だろう。なお、レシピカードは宝箱の中やお店で手に入るので、根性を入れて歩き回れば必ずコンプリートできるのもうれしい。グラスメルクで使う材料だが、一番手っ取り早く手に入れるのは敵と戦うこと。勝てば、敵1体につき最低でも1つのアイテムをゲットできるのだ。


グラスメルクを行うためには、調合方法の書かれたレシピカードと、材料が必要。レシピは、お店で売っていたり宝箱に入っている

レシピがあれば、あとは指示に従って進めるだけ。足りない材料をグラスメルクで作り出せる場合は、その旨を教えてくれる親切設計

敵と戦って勝つと、最低1つのアイテムをゲットできる。上手に戦闘を行えば、一度に4つまで入手可能

 その戦闘は、素早い順から行動できるコマンド入力方式を採用。序盤は○ボタンを押して“戦う”を選んでいれば勝てるが、レーヴァテイルがパーティに入ることで、戦い方が大きく変わってくる。彼女たちは自動的にパーティの後衛に配置され、逃げるか魔法を使う以外の行動が取れない。そこで、戦闘開始と同時に“魔法を謳う”のだ。これで魔法の威力が少しずつチャージされていくので、その間に前衛は敵を攻撃する。すると、画面下段にあるハーモニクスゲージと呼ばれる目盛りが、前衛が攻撃すると左から、レーヴァテイルが詩を謳っていると右から延びていくのだ。これがぶつかると、お互いの気持ちがシンクロしたということで、レーヴァテイルの魔法を唱えるスピードがアップしたり、前衛の攻撃力が増大する。つまり、お互いが協力し合い、相手を思いやった行動を取り絆を深めていくことで、通常時よりも高い攻撃力を得られる仕組みが採用されているのだ。


画面上部に描かれた、各キャラのアイコン横にあるバーが延びきると、順番が回ってくる仕組み

レーヴァテイルは、戦闘開始と同時に順番が回ってくる。早速、詩魔法を発動させよう

前衛が攻撃すると、ハーモニクスゲージが左からアップ。レーヴァテイルが魔法を使うと、右から増えていく

ハーモニクスゲージがアップしてシンクロしていくと、前衛の攻撃も強くなる

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