ドラクエ祝成人。クラシックコンサートに大人の魅力感じました(2/2 ページ)
1月28日、東京芸術劇場にて「交響組曲『ドラゴンクエストVIII』新春公演」が開催された。20周年を迎える「ドラクエ」への期待感を表すように、多くのファンが訪れた。
会場はまさに満員御礼の状態。カップルや若い女性の姿が目立っていた。「序曲」が始まると、観客は一斉にドラクエの世界に引き込まれる。
宣言通り2部では、のだめカンタービレの話題に移った。すぎやま氏は「読んだことある人〜」といって観客に質問。同氏は取材中「まったく知らなかったら困るな」と不安を口にしていたが、1/3以上の観客が知っていたようだ。さらに作者の二ノ宮知子さんの話に及んだ。二ノ宮さんは、コンサートで演奏を担当する東京都交響楽団を取材しており、13巻では常任指揮者のジェイムズ・デプリースト氏も登場する。すぎやま氏は「オーケストラの基本をしっかり押さえている」と二ノ宮さんを高く評価し、現在発売されている14巻すべてを読破したと明かした。「ドラゴンクエストコンサートと、のだめカンタービレの両輪でオーケストラ音楽の普及活動を促進したい」と抱負を語った後、「ドラクエじゃなくてコミックの宣伝してしまった」と言って会場を笑わせていた。
その後MCを入れず、エンディングまで9曲続けて演奏される。指揮者、演奏者の圧倒的なオーラは目が離せず、エンディング曲「空と海と大地」のピアノ演奏は特に存在感があった。約2時間半の公演は鳴り止まぬ拍手とともに終了。同氏は最後の最後まで手を振り、ゆっくりと舞台を後にした。
公演終了後、後方から「パパ、帰ったらドラクエの本読んでいい?」と父親にせがむ子どもの声が聞こえてきた。大人から子どもまで愛されるドラゴンクエスト。このコンサートが、オーケストラ入門の第一歩になっているのだと改めて感じた瞬間だった。
すぎやま氏は2006年も大忙しのようす。2月22日に開催される「金管五重奏による『ドラゴンクエスト』コンサート」を始め、全国各地での公演が予定されており、ドラクエ節目となる2006年はさらなる活躍を見ることができそうだ。
「金管五重奏による『ドラゴンクエスト』コンサート」 | ||
日時 | 2月22日 午後6時15分開場/午後7時開演 | |
会場 | 紀尾井ホール(東京都千代田区紀尾井町6−5) | |
演奏 | 東京メトロポリタン・ブラス・クインテット | |
司会 | すぎやまこういち | |
チケット料金 | 全席指定4000円(税込)車椅子席の申し込みはスギヤマ工房へ | |
チケット販売 | チケットぴあ | 0570-02-9990 午前10時〜午後6時(オペレーター対応)/0570-02-9999 午前10時〜午後11時30分(自動音声) |
ローソンチケット(Lコード32317) | 0570-000-777 午前10時〜午後8時(オペレーター対応)/0570-063-003 24時間(自動音声) | |
CNプレイガイド | 0570-08-9990 午前10時〜午後10時 | |
問い合わせ先 | スギヤマ工房 | 03-3446-7762(月〜金 午前10時〜午後6時) |
「交響組曲『ドラゴンクエストVIII』新春公演」 | |
第1部 | 序曲 |
馬車を曳いて | |
穏やかな街並み〜静かな村〜錬金がま | |
広い世界へ〜大平原のマーチ | |
対話 | |
ひんやりと暗い道〜暗い道の奥で | |
讃美歌に癒されて〜修道僧の決意 | |
つらい時を乗り越えて〜急げ!ピンチだ | |
神秘なる塔 | |
そうだあの時は〜それ行けトーポ | |
雄叫びをあげて〜難関を突破せよ | |
第2部 | この想いを… |
城の威容〜王宮のガヴォット〜城の威容 | |
詩人の世界 | |
海の記憶 | |
忍び寄る影 | |
闇の遺跡 | |
大聖堂のある街 | |
終末へ向かう | |
おおぞらをとぶ | |
ドルマゲス〜おおぞらに戦う | |
空と海と大地 | |
アンコール | 空飛ぶベッド |
序曲 |
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