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オールドゲーマー感涙仕様で温故知新「グラディウス ポータブル」レビュー(2/4 ページ)

アーケードゲーマーであれば、誰もがプレイしたであろうタイトルの1つに、必ずと言っていいほど挙げられる“グラディウス”シリーズ。その集大成とも呼べる作品が、PSPにて登場する。オールドゲーマー諸君よ、歓喜せよ!

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 「グラディウスII」の1年後、「グラディウスIII」が登場する。パワーアップのバリエーションが大幅に増えただけでなく、ゲージをエディットすることも可能になった。残機をオプションにする“リメインオプション”や、自機を縮小して当たり判定を小さくする“リデュース”など、ユニークなものも多かった。ただし「I」や「II」、「沙羅曼陀」などと比べて難易度が大幅に上昇したため、挫折するプレイヤーが続出したことも確か。それ故に、ファンの間でも「II」までと「III」以降を分けて語る人も多く、違った意味で多大な影響を与えたともいえるだろう。

実際にプレイしてみると、アーケード版にあった処理落ちも再現されているので、不満点は全く見あたらなかった。当然といえば当然なのだが、それを当たり前のように行ってくれるのも、また大事なこと。そのために、アレンジモードなども入っていないのは、一部の人には残念かもしれない。しかし、アーケード版の完全移植を期待していた人のほうが多いだろうから無問題だ。ちなみに、ゲームレベルを1や2に設定すると2周目がプレイできないので、本気でクリアを考えているならば最低でも3のEASY以降に設定してトライしよう。


何も知らずに始めると、1面クリアすら危うい3作目。完全にパターンを作らないと、なかなか先に進めない

シューティングゲームの1ステージとしては、信じられないほど長丁場の3面。ほとんどの人がここで挫折するという……

通称、テトリスシーン。ここで氷をうまくくっつけられずに、涙をのんだプレイヤーも数多い

スーパーファミコン版の2面は簡単なので、そちらが遊びたいという人もいるかもしれない泡ステージ

 「III」から9年後の1998年、長い沈黙を経てグラディウスシリーズがアーケードで文字通り“復活”した。ディスプレイに映し出される美しい映像に魅入った人も多く、9年の歳月はグラフィック面での大幅進化をもたらしていた。前作で増えすぎたパワーアップ項目は整理され、6種類のパワーアップから選択するシステムを採用。「III」よりも難易度は下がったものの、「I」や「II」のように気軽にプレイできるほどでもなかったため、結果的に大ヒットとはいかなかった。その後、PS2発売直後に移植されたため、初期のPS2を代表する1本になったことは確かだろう。

 元々画面が横長ということもあり、PSPでのプレイが非常にしっくりくる。ただし、フライングトゥーピードが方向キーやアナログパッドでは扱いづらく、狙ったところへ落とせないのにはイライラしてしまった。5番目のパワーアップで攻略していた人は、PSPでは苦労するかもしれない。また、自機の位置を微妙に調節する場面が多いので、方向キーなどでは慣れないと難しいのが残念。


液体金属の竜を見たときには、本当に驚いたもの。これまでのグラディウスシリーズからは、考えられないほどのクオリティだった

下の2つのパワーアップは、新しい装備ばかり。目新しいものが好きな人にはたまらない機体だった

PSPでは、なかなか思い通りの方向に飛ばせないフライングトゥーピード。思わずイライラしてしまうことも

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