ゲーム界のアカデミー賞「9th Annual Interactive Achievement Awards」が決定(3/3 ページ)
「Academy of Interactive Arts & Sciences」選定による「9th Annual Interactive Achievement Awards」が2月10日、ラスベガスで発表された。アメリカ開発のヒット作「ゴッド・オブ・ウォー」が日本勢である「nintendogs」「ワンダと巨像」を迎え撃つ、という構図に見えたが……。
その他のジャンル別賞
Sports Game of the Year(スポーツゲーム部門賞)
「SSX on Tour」(EA)
Role-Playing Game of the Year(RPG部門賞)
- 「ジェイドエンパイア〜翡翠の帝国〜」(マイクロソフト・Bioware開発)
さすがは北米地域で高い知名度を誇るBioware作品だけあって、ドラクエVIIIとラジアータストーリーズというスクエニ勢を押しのけて受賞。来年はキングダムハーツIIとFFXIIの一騎打ちか、それとも……?
Racing Game of Year(レースゲーム部門賞)
- ニード・フォー・スピード:モスト・ウォンテッド(EA)
「NFS: Hot Pursuit 2」(日本未発売)、「NFS:アンダーグラウンド」、「バーンアウト3:テイクダウン」に引き続きEAのレースゲームが4年連続で受賞している。しかし、実は「グランツーリスモ4」が最終候補に選ばれなかったというとんでもない事実が……
Strategy Game of the Year(ストラテジーゲーム部門賞)
- Civilization IV(2K Games・開発Firaxis・国内発売元:サイバーフロント)
Simulation Game of the Year(シミュレーションゲーム部門賞)
- 「The Movies」(Activision・開発LionHead Studios・国内発売元:ラッセル)
Massively Multiplayer Game(s) of the Year
- 「ギルドウォーズ」(NC Soft)
- 「City of Villains」(NC Soft)
Downloadable Game of the Year(ダウンローダブルゲーム部門賞)
- 「Wik and the Fable of Souls」(Reflexive Entertainment)
現在Xbox Live Arcade(Xbox 360)で800マイクロソフトポイントで配信されている本作。少人数・ダウンロード配信だからこそできるアイディアが詰まった作品だ。去年のIndependent Games Festivalの受賞からLive Arcadeで配信された経緯を持つ
First Person Action Game of The Year(ファーストパーソンアクションゲーム部門賞)
- 「バトルフィールド2」(EA・Digital Illusions開発)
Family Game of the Year(ファミリーゲーム部門賞)
- 「Guiter Hero」(Red Octane・Harmonix Music Systems開発)
Cellular Game of the Year(携帯電話ゲーム部門賞)
- Ancient Empires II(Glu Mobile)
The Award goes to……?
そしていよいよ授賞式はクライマックスに近づき、Game of the Yearを残すのみとなった。果たして受賞するのは「nintendogs」か、「ゴッド・オブ・ウォー」か、それとも「Guiter Hero」か、はたまた「ワンダと巨像」がそれをひっくり返すか? ちなみに、ジャンル部門賞に選ばれなくてもGame of the Yearに選ばれたケースが存在する。2003年度の「スプリンターセル」がそれだ。
その前にお伝えしなければいけない。
Computer Game of the Year(PCゲーム・オブ・ザ・イヤー)
- 「バトルフィールド2」(EA・Digital Illusions開発)
さて、いよいよ、ゲーム・オブ・ザ・イヤーが本年度の「殿堂入り」を果たしたリチャード・ギャリオット氏(NC Soft Austin)から発表されるときが来た!
Overall Game of the Year(ゲーム・オブ・ザ・イヤー)
Console Game of the Year(コンシューマゲーム・オブ・ザ・イヤー)
- 「ゴッド・オブ・ウォー」(SCEサンタモニカ開発・国内発売元:カプコン)
というわけで、日本から見ると不満が残るだろうが、海外から見れば順当な結果で終わった。本作はゲームデザイン部門での受賞がなかったことから、今年は“ゲームそのものとしての完成度”に秀でたnintendogsやGuitar Heroよりも、総合的なエンタテインメントとしての「ゴッド・オブ・ウォー」の評価が高かった、と言えよう。
さて、アメリカでの権威あるゲームの賞といえば、3月のGame Developers Conference会期内に行われる「Game Developers Choice Awards」がある。こちらは世界中の開発者が投票するもので、AIAAがアカデミー賞に相当するのであれば、こちらは「全米監督協会賞」などに相当するものだ。こちらの賞争いにも注目しておきたい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.