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戦! 行くさ! 逝くさ! 鮮烈にして過酷な戦争体験ファンタジーアース体験入国奮闘記:渡る世界は敵や味方やモンスターばかり(その3)(2/3 ページ)

MMORPG「ファンタジーアース ザ リング オブ ドミニオン」を熱く追いかける体験リポートも、はや3回目。今回はいよいよ本作の要である「戦争」にスポットを当ててご報告していこうと思う。新米スカウトkirianの修行はまだ始まったばかりだ。

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エリカ島の決戦! 戦いの火蓋とkirianの首は切って落とされた

 オベリスクをひとつ建てたくらいで満足していてはいけない。戦争だ。やるかやられるかの瀬戸際に立っているのだ。自慢のコンポジットボウ(弓装備)を携えたkirianは敵と味方が密集している激戦区へと赴いた。

 とにかくその光景はすさまじい。50人対50人、都合100人のプレーヤーキャラが同じエリアで戦いあっている。しかもコマンド選択方式ではなくてアクション性の高いプレイを同期しながら行っているのだ。この今までのオンラインゲームにはなかったであろう、迫力の対人戦こそが本作の魅力だ。βテスト以来久しぶりに戦争に参加した筆者は、この面白さを改めて感じた。遠くから聞こえる剣を振る音や魔法が飛び交う音。それらがだんだんと近づいてきて間近で聞こえるようになった頃には、そこはもう戦火の最前線だ。生きるか死ぬかのやりとり(とはいえ、行動不能になったら城に戻されるのだが)が、あちらこちらでかわされている。

 そんな熱き戦地に突入したレベル10のkirian。「うおりゃあああ」と思わず叫びたくなるテンションで挑んだまではよかったが、ものの数分であえなく撃沈。帰らぬ(いや、帰ってくるのだが)人となってしまった。そのあいだにkirianがしたことといえば敵に数発の矢をあてたのみ。しかもあからさまに少ないダメージで、間違いなく相手への致命傷にはなっていない。誰からの攻撃だったかも分からないくらいにあっという間のやられ方であった。弱い。弱すぎる。周りの人の装備を見ても、自分が非力だというのはよく分かる。レベル10ではまだまだひよっこだということだろう。毎日がっつりプレイしている人たちのレベルはいったいいくつなんだろう。おのれの無力さに途方に暮れつつも、気をとりなおして懲りずに前線へと向かうkirianだった。

画像 無残にも死んでしまったkirian。これが自国のHPゲージに影響を与えるとは……心苦しい限りだ

 ちなみに本作の戦争時には、画面上方に攻撃軍本陣HPと守備軍本陣HPのゲージが表示されている。要はこのゲージが先になくなったほうが敗北するわけだ。「キープへの攻撃」、「敵国のキャラクターを倒す」、「オベリスクの建築でフィールドの支配領域を増やす」といった行為が相手国拠点のゲージを減少させるので、当たり前のことだがプレーヤーは「なるべく死なない」「できるだけ多くの敵を倒す」という目的を持つことになる。そう。死=自国の敗北へとつながってしまうのだ。

 そんなことは一応分かってはいたのだが、それでも、結果として死ぬのだとしても、戦地に来たからには敵に一矢報いたいと、まさにスカウトだけに弓で1本の矢でも相手にあてたいと、そんな想いに駆られてまたもや「うおりゃあああああ」と突き進むkirianは2度目の憤死。さすがに2回もやられるとへこむもので、それでも戦地へいざゆかん、としていたころに、朗報が舞い込んだ。

   戦争に勝利!

画像 勝利時のウインドウ。さまざまな情報を確認することができる

 突然、画面上に結果報告のウインドウが表示される。「やったー! やりましたよー! ていうか、自分やられてただけでしたけど、初戦争初勝利ですよー!」と歓喜するkirian。しかしランキングの画面を見てがっくり。戦争で何人倒して何回やられてどれくらい相手にダメージを与えたか分かるランキングを見ることができるのだが、kirianは見事に90位台だった。おそらくブービー賞と言っても過言ではないだろう。100人のなかで最も弱い部類の兵士……。そう思うと「このままでは終わらせませんよー」と闘志が湧いてくるのだった。戦争終了後のまったりムードのなか、例にならってチャットで「おつかれさまでした〜」と締めのご挨拶をし、その場はそれで終了した。

アシロマ山麓の攻防

画像 自国が侵略されるのは黙って見ていられない! とばかりに勇んで参戦

 ふいいぃっと溜息をつきワールドマップに戻ったkirianの目に、今度は隣のフィールドの戦争マークが飛び込んできた。さきほどの初戦で勝利を得て(実際は足を引っ張っていただけだが)気をよくしたkirianは、アシロマ山麓で勃発中の戦争に身を投じた。

 敵はカセドリア連合王国で、こちらはすでに終盤ムード。オベリスクを建てるまでもないようだったので、最初から戦闘モードで臨むことにした。しかしここでもあっけなく2死を遂げてしまう新米kirian。戦局は五分五分で推移していたが、最終的には敗北。「ほら見ろ、言わんこっちゃない」とファンタジーアースの神様に怒られそうな無残な結果に終わってしまった。

画像 敗北すると本当に悔しい。リベンジせねば! という気持ちになる

 そんなこんなで勝利と敗北のいずれも経験したわけだが、とにかく戦争は「面白い!」の一言につきる。前述した同時多数の対人戦だというのも魅力だが、各人がスキルを巧みにこなし、時には召喚モンスターになり、繰り広げるアクションゲームとしての面白さもあるし、建築物を建築するポジションやタイミングを図りながら進める戦略性も楽しめる。北が手薄だから南から攻める、とか、ここが壊されたからあそこを狙う、とか、いろいろと考えながら攻めていく楽しさはなかなか他では味わえないものだ。

 さて。アシロマでの敗北で苦い思いをしたkirianは修行の旅へ。モンスターを狩りつつレベルを上げようかと思っていた矢先に「アシロマ山麓でカセドリア連合王国に宣戦布告をしました」というメッセージが入った。「お! リベンジですな!」とさきほど痛い目にあったのをけろっと忘れてしまったkirianは、今回は序盤から戦争に参加することにした。

 オベリスクやアロータワーを幾つか建てて、前線に突入。今回はなるべく死なないように立ち回ることを優先した。しかし弱い身としてはむずがゆいところで、やられないようにする=相手になかなかダメージを与えるチャンスがない、ということになって結局お荷物に近い状態に。何とかがんばってちくちく攻めてはみるものの、やはり決定打としてのダメージは与えられない。不甲斐なさを感じつつ奮闘してみたが、またもや1死してしまった。しかし、今回の戦争はネツァワルの完全勝利! 序盤からこちらのペースでかなり余裕の勝利だった。

画像 国の平和を奪還。しかしまたいつ侵略されるかは分からない……

 この時点でひとまずビクトリオン大陸の完全防衛が達成されて一安心。戦争の楽しさにどっぷり浸かったkirianであった。


提供:スクウェア・エニックス
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2006年4月30日

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